じじぃの「人の生きざま_151_根岸・英一」

トムソン・ロイターノーベル賞有力候補者21名を発表 - 日本人は3名が選出 (追加) 2012/9/19 マイナビニュース
トムソン・ロイターは9月19日、10月8日から予定されているノーベル賞受賞者の発表者に先駆け、同社の学術文献引用データベース「Web of Science」を元に、論文がどの程度引用され、学術界にインパクトを与えたのかなどを考慮した「ノーベル賞有力候補者(トムソン・ロイター引用栄誉章)」を発表した。
同賞は同社が1970年代から不定期に行ってきた文献の引用数の定量計測を元に、2002年以降、毎年定期的に発表してきたもので、今回、新たに有力候補として加えられた研究者は「医学・生理学」で3トピック7名 、「物理学」で3トピック6名、「化学」で3トピック4名、「経済学」で3トピック4名の合計21名。その内、日本からは医学・生理学分野で理化学研究所 発生・再生科学総合研究センターの竹市雅俊 センター長が、化学分野で東京理科大学の学長で東京大学の特別栄誉教授/神奈川科学技術アカデミー最高顧問でもある藤嶋昭氏、首都大学東京の名誉教授で同大大学院 都市環境科学研究科分子応用化学域 特任教授の春田正毅氏の3名が選出された。
日本人として選出された竹市氏の対象論文は、「細胞接着分子カドヘリンの発見(for pioneering discoveries of cell adhesion molecules,Hynes and Ruoslahti for integrins and Takeichi for cadherins)」。藤嶋氏の論文は「本多・藤嶋効果(酸化チタンの光触媒反応)の発見(fot th discovery of photocatalytic properties of titanium dioxide(the Honda-Fujishima Effect)」、そして春田氏の論文は「金の触媒作用の独自な基盤的発見(for independent foundational,discoveries of catalysis by gold)」となっている。
http://news.mynavi.jp/news/2012/09/19/113/
根岸英一 - あのひと検索 SPYSEE
http://spysee.jp/%E6%A0%B9%E5%B2%B8%E8%8B%B1%E4%B8%80/1879207/
温暖化・食糧・エネルギー・・・ ノーベル賞 根岸氏の新たな挑戦とは デイリーモーション動画
http://www.dailymotion.com/video/xgmeul_yyy-yy-yyyyy-yyyyy-yyyyyyyyyyy_tech
[120624]サイエンスZERO 「植物パワーが未来を変える!夢の人工光合成 動画 Youku
http://www.pideo.net/video/youku/be1345b35c1fff2c/
第71回サイエンスカフェ 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=ulp18Li8OG4
NHKスペシャル 「2011 ニッポンの生きる道」 2011.1.1 動画あり
【キャスター】関口博之、伊東敏恵 【ゲスト】パデュー大学特別教授 根岸英一コマツ会長 坂根正弘一橋大学教授 米倉誠一郎日本政策投資銀行参事役 藻谷浩介、愛知淑徳大学教授 真田幸光
2011年元日放送のNHKスペシャル「ニッポンの生きる道」からノーベル化学賞を受賞した根岸博士が、環境問題など人類共通の課題を解決するために、ニッポンの英知を結集することの重要性を訴えているパートを紹介します。
海のなかからウランを取り出す驚きの新技術や、地球温暖化問題の解決を目指す前人未到の技術「人工光合成」の研究についての最新情報です。
http://cgi4.nhk.or.jp/eco-channel/jp/movie/play.cgi?movie=j_special_20110101_0800
窒化物半導体の光電極による人工光合成システムを開発 2012年7月30日 Panasonic
パナソニック株式会社は、世界最高の太陽エネルギー変換効率(以下、効率)で、太陽光のみで二酸化炭素と水から有機物を生成する、人工光合成システムを開発しました。
本システムは太陽光を照射する光電極に窒化物半導体を使用し、有機物を生成する電極に金属触媒を使用することで、効率0.2%(主生成物:ギ酸)を実現しています。この効率は、バイオマスで使用される植物と同程度であり、植物に代わって、本システムにより、これまで不要なものとして排出されていた二酸化炭素を原料として、有用な有機物(化学原料、燃料など)を生成することが可能となりました。
【効果】
地球温暖化および化石燃料枯渇の問題を同時に解決できる夢の技術として、太陽光のみを使って人工的に二酸化炭素を吸収し資源化する、人工光合成の研究に注目が集まっています。本開発により、植物と同等の効率で二酸化炭素を吸収し有機物を生成する、人工光合成システムが実現し、来るべき循環型エネルギー社会に向け大きく前進しました。
http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/2012/07/jn120730-3/jn120730-3.html
B>根岸英一 ウィキペディアWikipedia)より
根岸英一(ねぎしえいいち、1935年7月14日 - )は、日本の化学者。パデュー大学特別教授(H.C. Brown Distinguished Professor of Chemistry)。
【業績】
有機亜鉛化合物と有機ハロゲン化物とをパラジウムまたはニッケル触媒のもとに縮合させ C-C 結合生成物を得る根岸カップリングを発見。この業績により、鈴木章リチャード・ヘックと共に、2010年10月6日にノーベル化学賞受賞が決まった。この受賞に関し、根岸は「夢見たことがかなった。50年間思い続けていれば夢はかなう」とし、日本の若者も海外に打って出るべきだとコメントした。また有機アルミニウム化合物、有機ジルコニウム化合物をクロスカップリングに用いうることも最初に報告している。根岸はこのカップリング技術の特許を取得していない。その理由として、この技術の普及を意図していた。
その他、二塩化ジルコノセンを還元して得られるZr(C5H5)2は根岸試薬とも呼ばれ、多置換ベンゼンの合成などに用いられる。また、2010年ノーベル賞受賞の功績により、平成22年度文化功労者に選出されると同時に文化勲章を受章することも決定した。
クロスカップリング反応 ウィキペディアWikipedia)より
カップリング反応 (英: coupling reaction) とは、2つの化学物質を選択的に結合させる反応のこと。特に、それぞれの物質が比較的大きな構造(ユニット)を持っているときに用いられることが多い。天然物の全合成などで多用される

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『遺伝子はダメなあなたを愛してる』 福岡伸一/著 朝日新聞出版 2012年発行
エネルギー問題も地球温暖化も一気に解決する方法はありませんか? (一部抜粋しています)
二酸化炭素(CO2は、地球温暖化の原因として、現在、すっかり悪者扱いされています。しかし、地球にとって二酸化炭素はゴミでも毒物でもありません。環境の動的平衡を支える重要な物質、より正確には循環の一形態であり、地球になくてはならないものです。
灯油やガソリンを燃やすことによって私たちはエネルギーを得ます。これと全く同じしくみで、私たち生命体も食べ物を体内でゆっくり燃やすことによってエネルギーを得ます。エネルギーは熱となって体温を維持し、運動のために使われ、あるいは細胞内の化学反応に使われます。
灯油、ガソリン、植物。これらはミクロな目で見ると同じものです。炭素(C)が数珠玉のようにたくさんつながってできた物質です。炭素と炭素をつなげることは実はかなりたいへんなことです。なぜなら炭素はほんらい孤立を好む元素だからです。宇宙空間にも炭素は存在しますが、そのほとんどはつながることなく単独で存在しています。
2つの炭素を人工的につなげるには工夫と大きなエネルギーが必要です。おの方法はクロスカップリングと呼ばれ、開発に貢献した鈴木章さん、根岸英一さん、リチャード・ヘックさんが2010年、ノーベル賞に輝きました。つなげるためにはエネルギーがいるということは、炭素がつながってできた物質にそのエネルギーがためられるということです。ですから炭素がたくさんつながってできる灯油、ガソリン、あるいは食物はエネルギー源となるわけです。
ここからエネルギーを取り出すには炭素と炭素のつながりを切ればよいのです。切るとエネルギーが放出され、炭素に酸素が2つ結びつきます。これが二酸化炭素です。石油を燃やすと二酸化炭素が出ます。食べ物を食べると呼気に二酸化炭素が放出されます。
産業革命以降、人類が石油・石炭を燃やしすぎたせいで大気中の二酸化炭素濃度は上昇し続けていますが、それ以前はほぼ一定でした。なぜ二酸化炭素は増えなかったのでしょうか。それは自然界にクロスカップリングを行ってくれている存在がいるからです。しかも失礼ながら、鈴木反応、根岸反応よりもずっとずっと効率よく、はるかに巧みに、炭素をつないでくれるのです。それが植物の光合成です。
これは生命体がなしうる最高の化学反応といえるでしょう。道端の雑草の葉っぱの内部でも、こんなにすごいことが行われているのです。そして石油も石炭も食糧もすべて光合成の産物として存在しているわけです。
植物の光合成がすごいのは、二酸化炭素から酸素を引き離してから、炭素をいくつもつなげることができることです。さすがのノーベル賞研究も二酸化炭素を原料にクロスカップリングはできません。
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植物の光合成は、二酸化炭素と水と太陽のエネルギーだけがあれば可能です。もし光合成を植物の力を借りずに人工的に達成できたら? エネルギー問題はすべて解決します。地球温暖化の問題も一挙に解消します。
挑戦する価値はもちろんあります。しかし、自然界が何億年もかけて構築した光合成の仕組みはものすごく複雑です。生物学の教科書は、光合成の章だけで数十ページ費やしています。それでも理科系の学生(のほとんど)はちゃんと理解できていません。意欲のある方はぜひ勉強してみてください。予断のない素人のアイデアが世紀のブレイクスル―をもたらすことは科学史上、何度も起きたのですから。

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