じじぃの「人の生きざま_277_山田・由佳」

TBS「夢の扉+」8月11日 #115「CO2を地球のエネルギーに!」 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=LcP7IsZ7ILY
パナソニック、「人工光合成システム」で植物並みの効率を実現 #DigInfo 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=fioqaGmcC68
日経産業新聞 (H12.11.7)より NEWS88
松下電器 先端研 主任研究員 山田由佳 (やまだゆか)
1963年生まれ、東京都出身。87年東京大学工学部物理工学科卒。
松下電器産業入杜後、松下技研(川崎市)研究開発グループに配属。96年筑波大学にて工学博士号取得。99年松下グループ機構改革に伴い現職に。
http://www.geocities.co.jp/Technopolis/5941/micro/88.html
第25回 温度差で発電するチューブ型の熱発電素子 [パナソニック J-Net21[中小企業ビジネス支援サイト]
工場の排熱や温泉熱などの熱エネルギーを利用して発電する温度差発電。その要となる素子についてパナソニックは、2011年6月、独自構造の熱電変換素子を開発した。
 これまで温度差発電で開発された熱電変換素子の形状は平板が一般的だったが、同社が開発した熱電変換素子は、金属と熱電変換材料が傾斜積層された独自の構造になっており、形状もチューブ型と従来とはまったく異なる素子となっている。この熱電変換素子はチューブの中に湯を通せば発電することから「熱発電チューブ」と呼ばれる。
同研究所・エコマテリアル研究グループのグループマネージャー・山田由佳さんと主任研究員・菅野勉さんによれば、上述の傾斜積層構造を考え出したのが2007年、それをチューブ構造にしたのが2010年だった。
http://j-net21.smrj.go.jp/develop/energy/company/2013011701.html
窒化物半導体の光電極による人工光合成システムを開発 2012年7月30日 Panasonic
パナソニック株式会社は、世界最高の太陽エネルギー変換効率(以下、効率)で、太陽光のみで二酸化炭素と水から有機物を生成する、人工光合成システムを開発しました。
本システムは太陽光を照射する光電極に窒化物半導体を使用し、有機物を生成する電極に金属触媒を使用することで、効率0.2%(主生成物:ギ酸)を実現しています。この効率は、バイオマスで使用される植物と同程度であり、植物に代わって、本システムにより、これまで不要なものとして排出されていた二酸化炭素を原料として、有用な有機物(化学原料、燃料など)を生成することが可能となりました。
【効果】
地球温暖化および化石燃料枯渇の問題を同時に解決できる夢の技術として、太陽光のみを使って人工的に二酸化炭素を吸収し資源化する、人工光合成の研究に注目が集まっています。本開発により、植物と同等の効率で二酸化炭素を吸収し有機物を生成する、人工光合成システムが実現し、来るべき循環型エネルギー社会に向け大きく前進しました。
http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/2012/07/jn120730-3/jn120730-3.html
夢の扉+ 「CO2を地球のエネルギーに!」 2013年8月11日 TBS
【声の出演】中井貴一 【ドリームメーカー】山田由佳(パナソニック先端技術研究所 工学博士)
地球温暖化の“元凶”と言われてきた、二酸化炭素=CO2。
地球環境にとって、“削減すべきもの”だったそのCO2を、光と水を使って、エネルギーに変える、という驚きのテクノロジーがある。この「人工光合成」の研究で、世界をリードするのが、パナソニック先端技術研究所の山田由佳が率いる研究チーム。
山田由佳は1987年に東京大学工学部を卒業後、松下電器産業に入社。2000年にパナソニック先端技術研究所に転属した。転機となったのは13年前、ここ250年足らずでCO2を出し続けていることが描かれた会社のポスターを見たことだった。自分にできることを考え、当時の所長だった安立正明から、これからの電機メーカーの使命である環境エネルギーに取り組んでほしいと言われた。
人工光合成の取り組みを始め、当初は人工の光で水に溶かしたCO2を反応させようとしたが、効率的に酸素と電気を生み出す光触媒がなくうまくいかなかった。研究チームは理想の光触媒を求め実験を繰り返した。
独自のアプローチで開発を進め、2012年、世界最高のエネルギー変換効率を実現した。
「少しでも可能性があるならば、トライする価値がある」
植物の光合成をヒントに、光のエネルギーを使って、水とCO2から、燃料や化学原料を作る「人工光合成」。世界中の研究者が、その実用化に向け、しのぎを削るが、いかにCO2の反応を高めるかが、カギとなる。
山田たちは、幾度も実験を繰り返した。そしてついに、電機メーカーならではの発想で、“ある材料”にたどりついた。
よりパワーのある電子を生み出す光触媒を探していたが、LED照明の技術を利用するという電機メーカーならではの発想で、光を電気に変えたり電気を光に変える非常に効率の良い窒化ガリウムという理想の光触媒を見つけた。
山田由佳は妹の奈保と渋谷で久しぶりに会った。奈保は由佳の子供の頃について、姉御肌で口喧嘩して一度も勝ったことないと話した。また由佳が少女時代にのめり込んだ愛読書は山本鈴美香のスポーツ漫画「エースをねらえ!」だといい、主人公の前向きさが好きだったと話した。
「“出来たらいいな”を“出来る”に変える」
山田たちが、今挑むのは、実際の太陽光のもと、CO2からメタンガスを作る実験だ。
果たして、メタンガスは検出され、実用化への大きな一歩を踏み出せるのか―?
さらには、2020年までに、年間10トンのCO2を吸収して6000リットルのエタノールを生産する「人工光合成プラント」を稼働させるという大構想を抱く。
「CO2を地球のエネルギーに!」
山田チームの夢を追う。
http://www.tbs.co.jp/yumetobi-plus/backnumber/20130811.html