じじぃの「人の生きざま_240_M・カペッキ」

マリオ・カペッキ - あのひと検索 SPYSEE
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黒田裕樹の生物学講義〜分子生物学第13回『ノックアウトマウス 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=y0C6v-s-g-4
ノックアウトマウス ウィキペディアWikipedia)より
ノックアウトマウス(英:knockout mouse)は、遺伝子ノックアウトの技法によって1個以上の遺伝子が無効化された遺伝子組換えマウスである。塩基配列は解明されているが機能が不明な遺伝子の研究において、ノックアウトマウスは重要なモデル生物である。マウスの特定の遺伝子を不活性化させ、正常のマウスとの行動や状態を比較することで、研究者はその遺伝子の機能を推定することができる。
マウスは現時点では、遺伝子ノックアウト技法の適用が容易な動物の中で、もっとも人間に近い。これらは遺伝子ノックアウト実験に幅広く使用されており、とりわけ人間の生理機能に関連した遺伝子研究に使われる。ラットでの遺伝子ノックアウトはより難しく、2003年に成功したばかりである。
最初のノックアウトマウスは、1989年、マリオ・カペッキ、マーティン・エヴァンズ、オリヴァー・スミティーズらによって作り出された。これによって彼らは2007年のノーベル生理学医学賞を受賞している。ノックアウトマウスを生成する方法と、マウス自身について、多くの国で私企業に特許が与えられている。
マリオ・カペッキ ウィキペディアWikipedia)より
マリオ・レナート・カペッキ(Mario Renato Capecchi, 1937年10月6日 - )は、イタリア生まれのアメリカの遺伝学者。ユタ大学教授。2007年ノーベル生理学医学賞の受賞者。同時受賞者は、マーティン・エヴァンズおよびオリヴァー・スミティーズ
【経歴】
マリオ・カペッキは1937年にイタリアのヴェローナで生まれた。父親はイタリア人パイロットであったが、作戦中に行方不明となった。第二次世界大戦中、母親は反ファシスト運動に関わったためダッハウ強制収容所に送られた。カペッキの母親は、自分の持ち物を売って息子の面倒を見てくれるようにある農家に頼んだが、1年後にはお金が底を突き、当時4歳のカペッキはヴェローナの路上での生活を余儀なくされ、そこで4年を過ごした。
母子は終戦後に再会し、渡米した。カペッキはオハイオ州のアンティオキア大学に入り、1961年に化学と物理学の学士号を取得した。その後ハーバード大学の大学院課程に進み、ジェームズ・ワトソンの指導を受けて博士論文を執筆、1967年に生物物理学の博士号を取得した。

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『現代化学の大発明・大発見50』 大宮信光/著 サイエンス・アイ新書 2012年発行
ノックアウトマウスの発見 カペッキ、スミティーズ、エヴァンズ (一部抜粋しています)
ノックアウトマウスは、特定の遺伝子を人工的に欠如させ、特定の物質が体内でつくられないものをいう。特定の1つの遺伝子を亡くしたノックアウトマウスの異常さを検証すれば、その遺伝子が生体内でどう動くかを特定できるというもの。これまで自己免疫疾患やアルツハイマー病、糖尿病、唇血警系疾患など多くの遺伝子に関連した疾患モデルがみつかり、病気の原因の解明や治療に役立っている。
このノックアウトマウスをつくることに成功した米国のマリオ・カペッキ、オリヴァー・スミティーズそして英国のマーティン・エヴァンズの3人は、2007年にノーベル生理学医学賞が与えられている。彼らはそれぞれマウスの胚性幹細胞の遺伝子を操作し、人間の病気を再現した実験用マウスを作成する方法を発見した功績が認められた。それまでにマウスの遺伝子のうち約半数にあたる1万の機能を失わせることに成功している。
イタリアで生まれたカペッキは大学を卒業すると、当時分子生物学のメッカと見られていたハーバード大学のワトソン教授を訪れた。DNAの二重らせん構造の発見で有名なワトソンとクリックの、あのワトソンである。カペッキがどこで学んだらいいかとアドバイスを求めると、ワトソンは素っ気なく答えた。「ここだよ。ほかに行くところなんてあるかい」。
ワトソンの指導のもと、大学院生のときに生物細胞の遺伝子が起こす「ナンセンス突然変異」を無効にする「サプレッサー突然変異」についての研究で成果をあげる。ナンセンス突然変異は終止変異ともいわれ、遺伝情報の”文”にいわばピリオドを打つようなものだ。文が始まるやいなやピリオドを突然打たれると、意味のないナンセンスな遺伝情報になってしまう。このナンセンス突然変異の効果を遮蔽する第2の突然変異が「サプレッサー突然変異」だ。カペッキの研究はこれであった。
そしてカペッキがユタ大学に招かれ、引き続き研究していた1977年に、マイケル・ウィグラーとリチャード・アクセルの論文に目をとめた。培養した哺乳類の細胞にウイルスの酵素を取り込ませ、機能を発揮させることに成功したというのだ。細胞の食作用によると思われたが、成功率は100万分の1個にすぎなかった。ちなみにアクセルは、2004年に脳の嗅覚系の研究でノーベル生理学医学賞を受賞している。
成功率を高めるために、カペッキは注射針を使って細胞核に直接DNAを注入する方法を試みることにした。幸い隣の研究室の神経生物学者が、目的にぴったりの針をもっている。細胞の電気的興奮などを調べるための極細の針だ。カペッキはこの針をミクロサイズの注射器に変える。すると、細胞3個の割合で核内に注入されたDNAが働くようになった。
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1987年、カペッキらはES細胞中の特定のHPRT遺伝子の間に特定の遺伝子を挿入。HPRT遺伝子の働きは停止した。スミティーズらもES細胞中で、HPRT遺伝子を同じ正常な遺伝子と交換できた。続いて彼らは、ともにこのES細胞をマウスの胚に送り込んで、遺伝子操作を施した哺乳動物を誕生させる課題に取り組み、1989年に成功する。目的の遺伝子を正確な位置に挿入し、それまでの遺伝子を不活性化したノックアウトマウスの発明に成功したのである。

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