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サハリアス・ヤンセン ウィキペディア(Wikipedia)より
サハリアス・ヤンセン(Sacharias Janssen, 1580年頃 - 1638年頃)はオランダ(ネーデルラント連邦共和国)のミデルブルフの眼鏡職人で、1590年頃、父親のハンス・ヤンセン(Hans Jansen)とともに2枚のレンズを組合わせた顕微鏡の原型を発明したとされる人物の一人である。ただし、顕微鏡の発明が誰によってなされたかについては様々な議論がある。ヤンセン父子の顕微鏡は筒の両端にレンズがついただけのもので倍率は3から9倍であった。
望遠鏡の発明についても、後にサハリアスの兄弟は、ハンス・リッペルスハイ(同じミデルブルフの職人で望遠鏡の発明者とされ、オランダ総督に特許を申請した)がハンス・ヤンセンの望遠鏡のアイデアを盗んだと証言している。逆に、ベックマン(ヤンセンの息子サカリアセンからレンズ研磨を習った)の日誌によると、サハリアスが望遠鏡を作ったのは1604年で、あるイタリア人の所有する1590年と書かれた望遠鏡を真似て作ったのだという。
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『常識として知っておきたい 科学50の大発見!』 博学こだわり倶楽部 KAWADE夢文庫 2012年発行
顕微鏡の発明 微細な存在の視認で、生物学・医学が発展! (一部抜粋しています)
レンズを通すとものが大きく見える――この事実を、人間はかなり昔から体験的に知っていた。
古代ローマ、エジプト、ギリシャなどの文明の地には、水を満たしたガラス器や水晶玉などを通して見ると、ものの形や大きさが変わって見える現象、つまり光の屈折に関する記述が残されている。ただし当時の水晶やガラスはほとんど儀式用や装飾用であって、ものを見るためのレンズとして使われていたわけではない。
「拡大して見る」ことを目的としてレンズを使った最初の記録は13世紀。イギリスの修道士が凸レンズを拡大鏡として利用し、それをきっかけに、「リーディング・ストーン」と呼ばれる読書用の拡大鏡が広まっていった。
ストーンと呼ぶのは、当時の凸レンズが水晶などの鉱石からできていたから。当然、値段も高く希少なものだったが、加齢で遠視ぎみになった中高年、すなわち老眼の人々には、文字を拡大してくれるレンズの存在はありがたかったに違いない。やがて凸レンズは、遠視矯正用のレンズとして使われていくようになる。
ちなみに、この凸レンズがレンズ豆に似ていたことが「レンズ」の語源である。レンズ豆は西アジア原産のマメ科の植物で、学名「Lens culinaris」、和名を「ヒラマメ(扁豆)」という。その豆は和名のとおり平べったい小さな円盤状で、中央が丸くふくらんでいる。凸レンズの形に本当にそっくりだ。
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話を元に戻すと、そうやって遠視矯正や老眼用からスタートしたレンズ利用の歴史は、16世紀に入ってもう一歩、進化する。
オランダの眼鏡職人サハリアス・ヤンセンが同じく眼鏡職人でありレンズ製造者である父ハンス・ヤンセン(生没不詳)の協力のもと、1590年ごろにレンズの力でモノを超拡大して見る方法を発明したのだ。
1枚のレンズで拡大鏡を作った場合得られる倍率は当時の技術で5〜6倍から最大10倍未満だった。そこでヤンセン親子がとったのは、2枚のレンズを組み合わせてより高い倍率を得るという方法だった。
彼らはまず、対象となるモノを拡大する凹レンズを筒の一方に取り付けた。現在の顕微鏡でいうところの「対物レンズ」である。そのうえで筒の反対端にもう1つの凸レンズを取り付け、目で見るときにさらに拡大して見えるようにした。今でいう「接眼レンズ」というわけだ。
このようにして2枚のレンズを組み合わせた最初の「複式顕微鏡」が1590年頃に完成した。拡大率を上げたといっても、10倍以上が確保できたという程度。レンズを作る技術自体が未熟なこともあって、実用にはほど遠い代物だったようだ。
しかし、この発明をきっかけに、多くの科学者たちが顕微鏡を利用しながら使いやすく改良していった。有名な天文学者ガリレオ・ガリレイもその一人で、彼は顕微鏡の焦点を合わせる装置を工夫した功績者である。
さらに、イギリスの科学者ロバート・フックが1665年に出版した『ミクログラフィア(顕微鏡図譜)』によって、顕微鏡の認知度はぐんと高まった。フックの使った顕微鏡は倍率が数十〜50倍程度あったといわれている。
そしてもう一人、顕微鏡といえば忘れてはならないのがオランダのアントニ・ファン・レーウェンフック。彼は織物職人で、科学の専門教育を受けたわけではなかったが、生涯に500台もの顕微鏡を自作し、それを使ってさまざまな発見をした。レーウェンフックの顕微鏡は、複式ではなくレンズが1つだけの単式顕微鏡だったが、レンズの削り方に秘訣があり、倍率は100倍以上から数百倍に達したものがあったという。
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サハリアス・ヤンセン Google 検索
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