じじぃの「未解決ファイル_182_トラウマ(心的外傷)」

NHKスペシャル キラーストレス 第2回 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=rD2lR-4StLQ
東日本大震災支援《NPOパートナー》日本トラウマティック・ストレス学会 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=0_kZPk99YPE
心的外傷(トラウマ) ウィキペディアWikipedia)より
心的外傷とは、外的内的要因による衝撃的な肉体的、精神的ショックを受けた事で、長い間心の傷となってしまうことを指す。外傷体験 (traumatic experience) ともいう。これが精神に異常な状態を引き起こすとPTSDとなる。
日本では、ジークムント・フロイトの著作の強い影響からトラウマ(trauma、古代ギリシア語で「傷」の意。
【概念】
典型的な心的外傷の原因は、児童虐待(幼児虐待)や性虐待を含む虐待、強姦、戦争、犯罪や事故、いじめ、暴力、アカハラパワハラ、セクハラを含む悲惨な出来事、実の親によるDV、大規模な自然災害などである。
重度の心的外傷(トラウマ)によりPTSDなどの精神疾患が生じた場合は、精神療法(心理療法)や薬物療法などの治療が有効である。
EMDR ウィキペディアWikipedia)より
EMDR(Eye Movement Desensitization and Reprocessing;眼球運動による脱感作および再処理法)は、フランシーン・シャピロにより開発された心理療法
比較的新しい治療技法であり、特にPTSDに対する有効性で知られている。なお、発案当初はEMD(Eye Movement Desensitization)と呼ばれており、1990年にEMDR命名された。

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NHKスペシャル 「キラーストレス第2回 ストレスから脳を守れ 〜最新科学で迫る対処法〜」 (追加) 2016年6月19日
【ゲスト】林修小島瑠璃子高須光聖放送作家)、古川聡(宇宙飛行士) 【専門家】熊野宏昭(早稲田大学教授)
子どもの頃に受けたストレスが強いほど、大人になって脳の扁桃体が大きくなる傾向があることがわかりました。
脳にあふれたストレスホルモン(コルチゾール)が原因となり、脳の海馬の神経細胞にダメージを与えていたのです。
https://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20160619
クローズアップ現代 「心と体を救う トラウマ治療最前線」 2013年12月11日 NHK
【キャスター】国谷裕子 【ゲスト】杉山登志郎浜松医科大学特任教授・児童精神科医
なかなか治らないうつ病や依存症、長年続く腰痛や頭痛などの背景に、幼い頃に受けた虐待やいじめ、性被害などによる「心の傷」“トラウマ”が関わっている場合が多いことが、アメリカ精神医学会の調査で明らかとなった。
トラウマは戦争や災害、事件事故などの大惨事で負うものとは限らない。日常生活の中の身近な問題であっても、長期間さらされるとトラウマになり、心や身体に様々な不調をもたらすとされ、医療現場で注目されるようになった。そこで最近ではトラウマを和らげる新たな治療法が登場し、多くの人が辛い過去の記憶から解放されている。トラウマがもたらす影響と治療について、最前線の現場から報告する。
番組には、実際に、トラウマをEMDRという方法で治療を行う様子が登場します。
横長の機器から発せられる光の動きを目で追うことで、目を左右に動かします。この目を左右に動かすことで、脳に左右交互の刺激を与えることになり、脳がバランスがとれた状態を取り戻せ、この結果、トラウマが解消できると考えられてるようです。
http://www.nhk.or.jp/gendai/yotei/index_yotei_3445.html
ETV特集 「人とうまくつきあえない 〜いじめや虐待と自閉症スペクトラム〜」 2013年3月3日 NHK Eテレ
番組では、ASDが原因となり、心に深い傷を負ってしまった子どもたちが集まる診療所を舞台に、なぜいじめや虐待の対象となってしまうのか、心の傷はどうすれば癒えるのかを探ります。また、ASDを一歳半健診で早期に発見し支援する画期的な取り組みや、子どもたちの脳の研究など、ASDと向き合う最前線に密着します。
児童精神科医が心に傷・トラウマを負った子どもたちを治療する。
浜松医大の研究チームは、自閉症の人は健康な人の脳と比べて脳の神経機能が低下していることをつきとめた。
http://www.nhk.or.jp/etv21c/file/2013/0303.html
中国に日清戦争敗北のトラウマ!だから謝罪しないロックオンや大気汚染 2013年2月12日 J-CASTテレビウォッチ
北京市の空を覆う大気汚染については「日本は原子力発電をやめて石炭による発電に変えた。これが中国の環境に影響を与えている」(5日付チャイナネット)と主張し始めた。
中国はなぜ謝らないのか。対外的に謝罪したのは、120年ほど前の日清戦争終結した下関条約(1895年4月17日締結)に遡るという。このとき、賠償金と遼東半島、台湾などを日本に割譲し謝罪した。これをきっかけに、イギリス、フランス、ドイツ、ロシアなどの欧州列強に次々侵略され、時の西太后が領土を割譲していった屈辱がいまも残り、家庭ではこのときの歴史を教訓として、「大事なことは譲ったり引いてはいけない」と教えているという。
小倉キャスター、「日本は対中関係をうまく築いていくのは難しいですかね」
宮家、「日本に安易に謝ると弱腰と国内で非難される微妙な関係で、物事を解決することが難しくなっています。120年前からの屈辱のトラウマが克服されないと、こういう問題は続くと思いますね」
http://www.j-cast.com/tv/2013/02/12164820.html?p=all
あさイチ 「自殺を防ぐ 私たちにできること」 2013年2月27日 NHK
【司会】井ノ原快彦(タレント)、有働由美子NHKアナ) 【リポーター】塚原泰介(NHKアナ) 【ゲスト】内藤剛志(俳優)、室井佑月(作家) 【専門家ゲスト】清水康之NPOイフリンク代表)、伊藤敬雄(精神科医
自殺対策強化月間の3月を前に、自殺に関する調査報告が発表されます。
NPO法人ライフリンクが2007年から始めた「自殺実態1000人調査」の最終結果を取りまとめた『自殺実態白書2013』。自殺者523人の遺族への聞き取りを行い、「自殺の要因」を明らかにしようとしたものです。
そこからは、失業や多重債務の問題を抱えた【中高年男性】に加えて、新たに、夫との不和・子育て・介護疲れに悩む【主婦】などの「自殺の実態」が詳細に分かってきました。番組では、遺族や調査をまとめた人たちの声をもとに、自殺を防ぐためには、本人、そして家族にどのような支援が必要なのかを考えました。
また、実態調査の分析結果をもとに始まった、自殺未遂者に対するケアについてもお伝えしました。自殺未遂者が搬送された「救急医療での精神科医療」と、退院後の「行政による生活支援」について具体的なサポート内容を紹介しました。
http://www.nhk.or.jp/asaichi/2013/02/27/01.html
『トラウマ』 宮地尚子/著 岩波書店 2013年発行
社会に傷を開く (一部抜粋しています)
トラウマの社会的な影響は、きれいな因果関係で見えてくるわけではありません。出来事の後の集団のPTSD発症率だけをみてわかる話でも、もちろんありません。集団心理や集団力学によって、影響はより複雑になるうえ、さらに時間的変化も加わります。
トラウマの多くは、忘却や隠蔽、秘密、回避や解離などの作用によって深く埋もれていきます。社会というレベルにおいても、トラウマそのものは見えないまま、集団や共同体になんらかの歪みをもたらすものが多いと言えるのかもしれません。
あるテーマが触れられないままタブーになっているような場合とか、下手にさわると思いがけない激しい反応(今だとたとえばネット炎上など)がかえってくるような場合、そこに必ずトラウマはあります。それは防衛反応、拒否反応であり、攻撃であっても、裏には恐怖が隠れています。もちろん黙殺もおきます。
トラウマの社会影響とは、そういった語られないまま歪みをもたらし続ける磁場のようなものかもしれません。そのことは、歴史学社会学といった領域におけるトラウマの研究に大きな課題を与えます。
従軍慰安婦問題にしろ、南京事件にしろ、歴史を見直そうとするとき、ぶつかるのは感情的反発であったり、激しい攻撃であったり、資料の不在であったり、沈黙であったりします。近年社会ではオーラルヒストリーなどの手法が注目を浴びていますが、衝撃的な出来事であればあるほど、通常のインタビュー法では聴き取れないことが少なくありません。
個人レベルでは、無理をして聞く必要などまったくありませんが、歴史的証言は、よりよい社会を作っていくためには貴重なものでもあります。喪失や悲嘆は、繰り返し語られるかもしれませんが、トラウマ反応は、その逆です。恥や罪の意識を抱えているとなおさらです。それでも、死ぬ前にこれだけは語っておこうと思って語たり始める人や、親が亡くなってから語り始める人などもいます。歴史学において実証主義は重要ですが、同時にあるべき資料がないときや、証言のなかで抜け落ちている年代などがあるときには、不在への勘を働かせてみるのも大切なように思います。歴史の不正義を指摘するには、不在のものを見ようとする努力が不可欠なのです。

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どうでもいい、じじぃの日記。
図書館の中で新刊書コーナーを覗いてみたら、宮地尚子 著『トラウマ』という本があった。
トラウマとは心的外傷である。人が以前に受けた心の傷が癒されないでずっと引きずっていることをいう。
「トラウマの多くは、忘却や隠蔽、秘密、回避や解離などの作用によって深く埋もれていきます。社会というレベルにおいても、トラウマそのものは見えないまま、集団や共同体になんらかの歪みをもたらすものが多いと言えるのかもしれません」
2月27日、NHKあさイチ』で特集 「自殺を防ぐ 私たちにできること」を観た。
その時、番組でこんなことを言っていた。
VTRの方は最初に自殺未遂をしたのが19歳で、自殺で亡くなったのが28歳で、9年間という長い年月があったわけです。実際、この実体調査でも、長い間悩んでいるということが分かってきました。
自殺に至る年数
サラリーマン  4.08年
主婦       8.29年
清水さん、「男性の場合は借金とか、生活が成り立たなくなる壁に直面して追いつめられていく。女性の場合は人間関係のこじれ方、夫や子育て、あるいは介護疲れとか人間関係のなかで、じわじわと追いつめられていく。急速に生活が成り立たなくなるというわけではなくて、生きる基盤が脆弱になっていって、そんななかに具体的な何かに直面したときに、一気に追いつめられていく」
自殺未遂者は自殺者の10倍ぐらい存在するのだという。
自殺とトラウマの因果関係はよく分からないが、女性の場合の自殺はトラウマが関係しているのかもしれない。
自殺もトラウマも、人に話すことによって救われることがあるみたいだ。