カルガモの子殺し(14MB) 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=Ui3r6C-ug-s
Male Lion kill cubs 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=17hGhaE0YgU
Telmatherina sarasinorum
http://www.zfmk.de/web/Forschung/Abteilungen/Wirbeltiere/Ichthyologie/Projekte/Tsarasinorum.jpg
気候変動でホッキョクグマが共食い始める=調査 2009年12月9日 Reuters
米国が率いる国際的な科学調査によると、気候変動の影響でホッキョクグマが狩りをする北極圏の氷原が溶け、共食いをするクマが現れたことなどにより、ホッキョクグマの生息数が減少している。
11月20日には、カナダのマニトバ州チャーチルから300キロほど北で、オスのホッキョクグマが共食いした子グマの頭部を運ぶ写真も撮影されている。
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-12847320091209
子殺し ウィキペディア(Wikipedia)より
子殺しとは、親が子を殺すことである。人間の場合、自分の子を殺すことに限定して使われることが多い(Filicide)が、動物の場合、同種の子供を殺すことまで含める(Infanticide)。
【人間の場合】
人間の場合、21世紀初頭の通称先進国では、親は一般に子を守るものと考えられる。子は親が扶養すべきものとされ、民法でも明確な扶養の義務づけが記載されており、通常、子供は大人にとっては愛すべき対象と見られている。
現代においては建前上は子も親同様、個人としての人格を持った人間であると考えられている。しかしその一方で、子は親に従属すべきもの、あるいは親の所有するものであるとの価値観も厳として存在しており、両者の折衷状態である。そのため、親の都合で子の生命や人生を左右する事例は多々ある。日本では親が自殺する際に巻き添えで子を殺す例も多く、無理心中といわれる(殺害動機として「残すと可哀想なので連れて行く」という理由付けがなされることが多い)。
【ヒト以外の動物の場合】
ヒト以外の動物の場合、親が子を殺すのは、いくつかの場合がある。
一つは、子であることを知らずに殺す、あるいは食べてしまう場合である。例えば金魚やメダカは、産卵させた水槽に親をそのまま置いておくと親が卵を食べてしまう。いわゆる共食いである。このような生物の多くは多産戦略を採っており、子は素早く分散するなどして親が子を識別する必要がない。また、人間飼育下の猫やハムスターが子を産んだ時に、飼い主があまり干渉すると親が子を食い殺してしまうことがある。ラットに見られるブルース効果は通常は子殺しには含まれないが、後述する適応的な子殺しの一種と見なすことができる。
飼育下の魚類、ネコ、ラットなどで見られる子殺しは特異な状況下で起こった事故として説明可能であったが、次節で述べる野生の哺乳類で観察された事例は説明が困難であった。特に当時主流の学説であった群選択説は、「動物の行動の目的は種の保存のためである」と考えており、子殺しはこの視点に真っ向から対立すること、そして進化は自分の子を残すことで起こるものであり、子を自ら殺すという行動が進化の中で淘汰されないはずがないというのがその理由のひとつである。
●共食い説
カモメのコロニーでは一定の割合で他のペアの子を捕食する「共食い屋」が存在する。競争者の排除とエサの獲得を同時に行うことができる。なぜ全ての個体が共食い屋にならないのかについてはESSによって説明される。ミツバチの中には天敵に巣をおそわれた場合に、働きバチが子を食べてしまう場合がある。これは天敵に食べられるよりは自分で食べた方が無駄にならないと考えられる。いずれも個体選択の立場から説明可能である。
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『見せびらかすイルカ、おいしそうなアリ』 パット・センソン/著、田村源二/翻訳 飛鳥新社 2011年発行
自分の子をガツガツ食べる――セレベス・レインボーフィッシュ (一部抜粋しています)
自然は個体数をコントロールするたいへんな効果的な方法をいくつか考え出した。まず、不注意なものや弱いものを食べてしまう捕食者がいる。また、限りある食べ物によって、生き延びられる動物の数が自動的に決まってしまう。食べ物の量で、育てる子の数を制限する種もある。そして、個体群の一部をごっそり奪い取る病気がある。犠牲になるのはおもに幼い子や老いたものだ。加えてさらに、共食いがある。
同類を食べて個体数をコントロールするというやりかたは、ふつうではないように思える。生物である以上、自分の種が生き延び、繁殖するのを最優先させるはずではないか。だが、マギル大学(モントリオール)の生物学者、スザンヌ・グレー博士によると、共食いをする魚は多く、そうした魚は仲間が産んだ卵をよく食べる。子の世話をする種では、卵を護る魚(ほとんどの場合オス)が他のオスが受精させた卵を平気で食べてしまう。いや、それどころか、まだ一種しか確認できていないが、オスが自分の子をガツガツ食べてしまう魚さえいる。
それはインドネシアのスラウェシ島のある湖にだけ生息しているセレベス・レインボーフィッシュの仲間(Telmatherina sarasinorum)だ。自分の子の世話はしない。受精卵はほうっておかれる。そのときからもう子は独力で生き延びなければならない。オスはきれいな身なりで、カラフルなヒレをもち、体色は5色のうちのひとう(黄と青が最も一般的)。メスはシルバーで、背景に溶けこむ。体長はオスもメスも5センチほど。ひと目で典型的な熱帯魚とわかる。ただし水槽で飼ってはいけない――絶滅危惧種リストに載っているのだ。
しかも彼らの行動自体も個体数を増やすのに役立っていない。この魚を研究するために初めてインドネシアを訪れたグレー博士はまもなく、好奇心をそそる共食いがおこなわれていることに気づく。それは産卵時に起こる。
産卵のほとんどのプロセスは、魚にごくふつうに見られる典型的なものだ。どんな動物でもだいたいそうであるように、オスの求愛からはじまる。オスはメスのまわりを泳ぎ、ヒレを見せびらかして、メスの歓心を買おうとする。これでメスが気に入れば、2匹は連れ立って湖の底まで下りる。そこが産卵場なのだ。メスが身体をふるわせて産卵すると、すぐにオスが精子を放出して卵を受精させる。ところがそのあと、グレー博士によると「オスは向きを変え、産み出された卵があるあたりを検査するような行動をとる。そして12パーセントほどの場合、自分の精子がかかっているはずの卵を食べてしまう」。
この”12パーセントほどの場合”には秘密がある。この物語にはもう1匹、プレーヤーが登場するのだ。そのプレーヤーとは、こっそりいい思いをする卑劣なオス――要するに横から割り込んで射精してしまうオスだ。これも野外セックスにともなう危険のひとつということになる。1匹のオスが苦労してセックスまで漕ぎ着けたというのに、卵を受精させるという最後の瞬間にほかのオスが割り込んで、おいしいところだけいただいてしまう、というわけだ。そこでこのセレベス・レインボーフィッシュの一種では、そういうズルがおこなわれた疑いがあるとき、最初からきちんと段取りをつけたオスが、急いでもどって卵を食べてしまうのである。グレー博士はこう説明する。
「メスとつがいをつくったオスは、自分が卵をしっかり受精させられたかどうか確認する。ほかのオスが割り込んできて、放卵・受精を横取りした場合、自分が実際に卵を受精させられる可能性は低くなるので、卵を食べてしまったほうがいいということになる」
しかし、この行動にどんな利益があるというのか? その疑問を解く鍵はエネルギーだ。求愛し、メスとつがいになるというのは実に骨の折れることなのである。なにしろ懸命に泳ぎまわり、他のオスを撃退しなければならない。オス同士は激しく闘うのだ!
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グレー博士はまた、この栄養ある卵のかたまりを食べることでも苛烈な競争があることに気づいた。横から割り込む”セックス泥棒”のオスもまた、頻雑に卵を食べてしまうのだ。たぶん、卵の多くは他のオスが受精させたものだと知っての行為だろう。だから、つがいをつくったオスが先に栄養源をむさぼり食わなければ、エネルギーはライバルにわたってしまうことになる。どうやらその湖では、”卵食いによる共食い”が展開されているようなのである。だが、インドネシア産レインボーフィッシュの一種が、なぜ進化によってそういう行動をとるようになったのかは、いまだにミステリーのままだ。
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どうでもいい、じじぃの日記。
ぼけっと、『見せびらかすイルカ、おいしそうなアリ』という本を見ていたら、「自分の子をガツガツ食べる――セレベス・レインボーフィッシュ」があった。
「オスは向きを変え、産み出された卵があるあたりを検査するような行動をとる。そして12パーセントほどの場合、自分の精子がかかっているはずの卵を食べてしまう。この”12パーセントほどの場合”には秘密がある。この物語にはもう1匹、プレーヤーが登場するのだ。そのプレーヤーとは、こっそりいい思いをする卑劣なオス――要するに横から割り込んで射精してしまうオスだ」
12パーセントとは、ずいぶんと細かい数字だ。しかし、自分が受精させた卵と割り込み野郎が受精させた卵はどこで区別がつくのだろうか。
まあ、種族保存と12パーセントがどこかでつながっているのもしれない。そして、共食いという点ではそんなに珍しいことではないのかもしれない。
しかし、ほんとかしら? 単なる食い意地が汚い魚だったりして。