じじぃの「人の死にざま_980_M・カラヴァッジョ」

Michelangelo Merisi da Caravaggio, L'opera pittorica completa - Parte 1 di 3 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=D6lClgC3OeI
Michelangelo Merisi da Caravaggio 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=tiN-JZeHTT8
カラヴァッジョ 「聖マタイのお召し」 画像
http://marco.no-blog.jp/photos/uncategorized/2011/01/25/caravaggio1_3.jpg
カラヴァッジョ作 「いかさま師」 (1595年頃)

カラヴァッジョ ウィキペディアWikipedia)より
ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ(伊: Michelangelo Merisi da Caravaggio、1571年9月28日 - 1610年7月18日)は、バロック期のイタリア人画家。1593年から1610年にかけて、ローマ、ナポリ、マルタ、シチリアで活動し、カラヴァッジョ(Caravaggio)という通称で広く知られている。その作品に見られる肉体面、精神面ともに人間本来の姿を写実的に描く手法と、光と陰の印象的な表現はバロック絵画の形成に大きな影響を与えた。
【ローマ時代前期 1592年 - 1600年】
カラヴァッジョが最初に描いた宗教画は写実的で、高い精神性をもったものだった。宗教を題材とした最初期の作品として『懺悔するマグダラのマリア (Penitent Magdalene)』(ドリア・パンフィリ美術館所蔵、1594年 - 1595年ごろ)があり、描かれているマグダラのマリアはそれまでの娼婦としての生活を悔やんで座り込み、あたりには虚飾を示す宝飾品が散乱している。「宗教的な絵画にはとても見えないかもしれない…濡れた髪の少女が低い椅子に座り込み…良心の呵責に苛まれ…救済を求めているのだろうか」

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2014年3月15日、テレビ東京美の巨人たち』 カラヴァッジョ 「いかさま師」より
カラヴァッジョ作 「いかさま師」(1595年頃)
今日の一枚は、圧倒的なリアリズムを生み出した“光と影の男”カラヴァッジョの『いかさま師』。縦94cm、横130cmの油絵で、ドラマチックな陰影を使い始めた初期の傑作です。
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まるで私たちは目撃者のようです。もっとも明るい部分は左の若者を頬。やさしい筆致でその穢れのない純朴さを表しています。2人の背後から覗き込んでいる中年男はいかさまの常連です。服のスプライト模様はアウトローの象徴。この道何十年のベテランでしょうか。といっても手袋の先が破けているところをみると、あんまり稼いではいなそうです。
サインを受け取った相棒はいかさまに慣れていないのか、耳をほんのり紅潮させ、手札がおろそかになっています。
カラヴァッジョの筆はテーブルに置かれた小さなゲーム盤さえ、克明に描いています。

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『自然の中の絵画教室』 布施英利/著 紀伊国屋書店 2002年発行
時間よ止まれ (一部抜粋しています)
ヨーロッパ美術では、ルネサンスを境にして「時間」に対する表現も、ずいぶん変化しました。
ルネサンス美術は「視覚」の復権だといわれます。目に見えるものを、見えるとおりに、いかに描くか。それがルネサンス以降のヨーロッパ美術の本流となりました。
それに対して、ルネサンス以前の中世の文化は「聴覚的」でした。僧侶は、修業で、数メートル以上遠くは見ない、というようなことをしていた、といいます。つまり「見ない」で暮らすのです。それは、世界との交流を閉ざせ、というのではありません。「見ない」だけです。
それによって、世界が「聞こえてくる」のです。
現代の脳科学では、1つの感覚が障害を受けると、それによって他の感覚がより鋭敏になることが指摘されています。たとえば視覚障害の人は聴覚が鋭い。脳の視覚処理をするところが、聴覚情報を扱うようになる。聴覚をあつかう領域が増えるのです。
ある感覚の制御は、別の感覚を豊かにするのです。
ヨーロッパ中世の文化は、そのようにして「耳」を鋭くしました。おそらく「神」というのは、その姿を見るものではなく、その声を聞くものだと考えられたのでしょう。目を閉ざすことで、はじめて聞こえてくるのが「神の声」ということだったのでしょう。
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ルネサンス以降の美術は、「目」に向かいました。見えるものを見える通りに描こうとしました。しかし時間は「見える」ものの中にはありません。だから、ルネサンス以降の美術からは、時間が消えていきます。その1つの頂点が、ルネサンス後期、つまりマニエリスム美術の時代の画家、カラヴァッジョの絵です(「聖マタイのお召し」)。
彼の絵には、「これが目だ」というべき世界が描かれています。動きを止めた、写真でとらえたような光景が描かれています。また、うす暗い闇につつまれた空間を、光が照らし出すことで、ドラマテックな雰囲気が演出されます。時間が止まり、光がドラマテックにさしこむ。それがカラヴァッジョの絵です。こういう描き方は、中世の美術にはありませんでした。
カラヴァッジョの絵には、どんな「時間」が流れているのでしょう。人物の激しい動きは、画面の中で、永遠に止まっています。彼の絵の登場人物たちのポーズを見ると、これは動作が止まったものではなくて、動きの中の一瞬の形であることが分かります。次の瞬間には、別のポーズになっているはずです。
ですから、カラヴァッジョの絵には、時間の流れというものがありません。時間が「消えて」いるのです。

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カラヴァッジョ Google 検索
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