じじぃの「人の死にざま_1118_F・ブルネレスキ」

フィリッポ・ブルネレスキ - あのひと検索 SPYSEE
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Filippo Brunelleschi parte 1 動画 YouTube
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Filippo Brunelleschi.wmv 動画 YouTube
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厚みのない騎士 画像
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サン・ロレンツォ聖堂の礼拝堂 画像
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消失点 画像
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フィリッポ・ブルネレスキ ウィキペディアWikipedia)より
フィリッポ・ブルネレスキ(Filippo Brunelleschi, 1377年 - 1446年4月15日 )は、イタリアの金細工師、彫刻家、そしてルネサンス最初の建築家である。フィレンツェおよびローマを中心に活動した。
彼は冗談や悪ふざけで他者をからかうことを楽しんだが、発想は鋭く、聡明で機智に富んだ。彫刻家としてはロレンツォ・ギベルティに遅れをとったが、サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂のクーポラ建設によって絶大なる賞賛を得た。名声はあまりに大きく、後世には遠近法の発明やオーダーの発見をも彼のものとすることがある。

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『異端の数ゼロ――数学・物理学が恐れるもっとも危険な概念』 チャールズ・サイフェ/著、林大/訳 早川書房 2003年発行
無限なる、無の神――ゼロの神学 (一部抜粋しています)
ルネサンスのはじめには、ゼロが教会にとって脅威となることは明らかではなかった。ゼロは美術上の道具、視覚芸術におけるルネサンスの先触れとなる無限の無だった。
15世紀以前、絵画はおおむね平板で生気がなかった。絵画に描かれた像は、ゆがめられていて、2次元的だった。巨大で厚みのない騎士が、小さくてゆがんだ城から外を覗いていた。どんなに優れた芸術家も写実的な絵を描けなかった。ゼロの力を利用するすべを知らなかったのだ。
無限のゼロの力をはじめて証明したのは、イタリアの建築家、フィリッポ・ブルネレスキだった。ブルネレスキは消失点を用いて写実的な絵を生みだした。
定義上、点はゼロ次元だ。日々の暮らしのなかで、私たちは3次元の事物を扱っている。(実は、私たちの世界が4次元であることをアインシュタインが明らかにした)。鏡台の上の時計、朝コーヒーを飲むのに使ったカップ、今読んでいる本――どれも3次元の物体だ。では、こんなことを想像しよう。巨大な手が上から伸びてきて、本をぺちゃんこに潰してしまう。本は今や3次元の物体ではなく、のっぺりとしたぺらぺらの長方形だ。次元を1つ失ったのだ。縦の長さと横の幅はあるが、厚さ、つまり高さがない。今や2次元である。
さらに、こう想像しよう。巨大な手が、側面を下にして本を立て、再び潰す。本はもはや長方形ではない。線分だ。また1つ次元を失った。高さも横幅もなく、長さがあるだけだ。1次元の物体である。そして、唯一残ったこの次元さえ取り去ることができる。長さの方向に潰せば、線は点となる。長さも幅も高さもない無限小の無だ。点はゼロ次元の物体である。
1425年、ブルネレスキは、フィレンツェの有名な建物である礼拝堂の絵の中心にそのような点を置いた。このゼロ次元の対象、消失点は、絵を見る者から無限に遠い地点をカンバス上の無限小の点である。事物は絵の奥のほうに後退するほど消失点に近づく。そうして絵を見る者から遠ざかるほど圧縮される。ある程度以上遠く離れたもの――人間、木、建物――はすべてゼロ次元の点に押し込まれ、消え去る。絵の中心のゼロには無限の空間がおさまっている。
矛盾しているように見えるこの消失点のおかげで、ブルネレスキの絵は、実物と見分けがつかないくらい3次元の礼拝堂を見事に写し取ったものとなった。限に、ブルネレスキが鏡を使って、絵と礼拝堂を見くらべたところ、鏡の映った絵は建物の幾何学的構造とぴったり一致した。消失点によって、2次元の絵が3次元の建物の完璧な模写になったのだ。
ゼロと無限が消失点で結びついているのは偶然ではない。ゼロを掛けると数直線が1点に潰れてしまうのと同じように、消失点は宇宙の大半を1点に押し込んでしまう。これは特異点である。のちに科学史上重要になった概念だ。だが、この早い時期に数学者もゼロの性質について芸術家とくらべてそれほど多くのことを知っていたわけではない。そもそも、15世紀には芸術家はアマチュア数学者だった。レオナルド・ダヴィンチは遠近法で絵をかくための手引書を書いた。そして、絵画についての別の本のなかでこう警告している。「数学者でない人に私の本を読ませないように」。こうした数学者芸術家たちは遠近法(透視画法)を完成させ、まもなく好きな事物を3次元で描けるようになった。もはや芸術家の描く絵は平べったい絵に限られなかった。ゼロによって芸術の世界は変容した。

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フィリッポ・ブルネレスキ Google 検索
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