じじぃの「人の死にざま_977_PD・フランチェスカ」

Piero della Francesca, The Baptism of Christ, 1450s 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=qv2K1yk0LCE&feature=related
RenRev- Piero della Francesca [Part 1] 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=mVxV_X1Q7dg&feature=related
ピエロ・デラ・フランチェスカ キリストの洗礼 画像
https://blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_a15/taekoParis/piero_franchesca.jpg
ピエロ・デラ・フランチェスカ ウィキペディアWikipedia)より
ピエロ・デラ・フランチェスカ(Piero della Francesca, 1412年 - 1492年10月12日)は、イタリアルネサンス期の画家。
イタリア中部トスカーナ州のアレッツォ近郊の山間の町、ボルゴ・サンセポルクロに靴職人の子として生まれる。
ピエロ・デラ・フランチェスカが巨匠として再評価されるようになるのは20世紀になってからと言われる。代表作『キリストの洗礼』(ロンドン、ナショナル・ギャラリー)に見られる明瞭簡潔な画面構成、人物や樹木の単純明快な形態把握、明るい色彩感覚などには現代美術に一脈通じるものがある。この作品ではサン・セポルクロの周囲の風景がリアリティを持って描かれており、「イタリアのパネル画で初めて、見る者に戸外にいるという感覚を抱かせる」とも評される。
『キリストの鞭打ち』では、主題であるはずの鞭うたれるキリストの姿は画面向かって左の奥に押しやられ、むしろ画面右手前にたたずむ3人の人物の方がずっと大きく表現されている。これらの服装も年齢もまちまちな3人の人物が何を表しているかについては諸説がある。ウルビーノ公を描いた、真横向きの肖像画もよく知られている。

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『自然の中の絵画教室』 布施英利/著 紀伊国屋書店 2002年発行
美術館の歩き方 (一部抜粋しています)
ロンドンのナショナルギャラリーにあるものでは、ぼくは、14世紀、15世紀といった古い時代の絵画が好きです。シンプルで力強い描き方がされているからです。時代ンが進むと、複雑になり、袋小路におちこんでしまうように思えてなりません。
もちろん。いつの時代にも、その時代のスタイルの上に花開いた傑作があります。そういう作品もたくさんあります。
ナショナルギャラリーでは、絵は、時代別に部屋が分かれていますが、古い絵画が展示してある部屋の、いちばん奥に、ピエロ・デラ・フランチェスカの「キリストの洗礼」があります。
イタリア・ルネサンスの画家ピエロ・デラ・フランチェスカは静謐(せいいつ)で清らかな絵を描きました。「キリストの洗礼」も、人物はまっすぐに立ち、動きはありません。背景にいる男が、上着を脱ごうとして、そこだけ「動き」が感じされます。しかしこれは、絵画全体の静謐さを壊すものではなく、静的な雰囲気に対するコントラストとして、一層の静けさを強調する効果にもなっています。洗礼をするキリストの、足元にある川の水は、波もなく、鏡のように平らです。
このように、お気に入りの一枚を見つけると、美術館は、より魅力的なものになります。そんな「一枚探し」のため、美術館を歩き回るのも、一つの楽しみ方でしょう。
ぼくは、ロンドンの美術館で、このピエロ・デラ・フランチェスカの絵の前に立ったとき、心からほっとしました。植物や山の緑、空や水が限りなく澄んでいて、自然のもっとも美しい面にふれた気分になりました。ロンドンは、エネルギー溢(あふ)れる大都市で、通りを歩いていて気持ちがウキウキしてきます。しかし、しばらく滞在していると、その「薄汚れた」雰囲気に生き苦しくなってきます。地下鉄の閉塞空間に閉じ込められて、気持ちまで圧迫されたような、重苦しい区分になります。
そのときのイギリスの旅では、ぼくは北のエディンバラの田舎に一泊ででかけたり、ロンドンの郊外にあるチャールズ・ダーウィンの館を訪ねたりしました。そういうときには、ほっとします。ヨーロッパの田舎は、美しいです。ちょうど紅葉の季節で、石造りの家の周りには、赤や黄色に染まった植物が立っていました。
ピエロ・デラ・フランチェスカの「キリストの洗礼」の前に立ったときも、そんなヨーロッパの田舎に行ったような気分になりました。この絵の背景は、イタリアの風景を描いたものでしょうが、イギリスの田舎も同じように、整った静けさがあります。
この絵は、ロンドンの美術館で見るのがいいのかもしれません。ロンドンの街は、この絵とはもっとも遠い世界です。だからこそ、この絵は、魅力的な空気を味わせてくれるのです。

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ピエロ・デラ・フランチェスカ Google 検索
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