じじぃの「世界シェア9割・漁師を支えるプロ仕様の電動リール・ミヤマエ!日本のすごい町工場」

ミヤマエの大型電動リールなのに補助引きがいる魚って・・・何? 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=IA2JjQ6ZCvE
フィッシングショーOSAKA2012 ミヤマエ新製品② 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=fmHKOSBbBeM
電動リールのミヤエポック/ものづくり現場発 2009年3月13日
ミヤマエ(東大阪市)は1967年に世界で初めて釣り用電動リールを開発したパイオニア
80年代からは漁師が使う大型製品に力を入れ始めた。
現行製品で約200kgのクロマグロを悠々と釣り上げられる自動巻上げの精度と耐久性を追及し、この分野では世界のほぼ9割のシェアを占めるという。
http://www.miyaepoch.jp/peper/index01.html
ゴルフロボットはミヤマエ、ゴルフ練習機もミヤマエ 動画あり
http://www.miyamae.co.jp/golf/index.html
ミヤマエっていう釣具メーカー、知っていますか? 2011/9/22 Yahoo!知恵袋
深場・大物用の釣り道具で草分け的な存在のメーカーです。特に深場用のリールに関してはほぼ独占状態じゃないですかね。
私もミヤマエ製の深場用リール2台もっています。少々音がうるさい事だけが気になりますが故障しずらく快適ですよ。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1171800416
『技術力で稼ぐ! 日本のすごい町工場―ものづくりの現場から』 日経産業新聞 日本経済新聞出版社 2011年発行
漁師を支えるプロ仕様の電動リール ミヤマエ (一部抜粋しています)
ギューン、ギューン。電動ネジ締め機の音が響く工場で、作業員が製造ラインに並び、黙々とリールを組み立てている。リールには釣り糸の巻き上げを自在に操る精密な装置が内臓され、配線や組み立てのわずかな誤差が故障を招く。漁師の信頼を守るため、表情は真剣だ。
ミヤマエ(東大阪市)は1967年に世界で初めて釣り用の電動リールを開発したパイオニア。80年代からは漁師が使う大型製品に力を入れ始めた。自動巻き上げの精度と耐久性を追求し、この分野では世界のほぼ9割のシェアを占めるという。現行製品は「200キログラムのクロマグロでも、弁当を食べながら悠々と釣り上げられる」(宮前利昭社長)。
一般の釣り人と違い、漁師は多少のしけでも海に出る。船の上で海水をかぶり続けるリールの中身は、魚の引きを感知し、一定の糸の張力を維持するようにモーターを自動調整する精密装置。内部に少しでも海水が入ると故障してしまう。
潮風と荒波をものともせず、高い防水性を維持するのがプロ向け電動リールの条件だ。ミヤマエは樹脂製の外装部品の接合に独自の工夫を取り入れた。部品の接合部の片方に突起を、もう一方にへこみを設け、2ツをかみ合わせて組み上げることですき間をなくす。
凸凹の突端にはゴムのパッキンを挟み、万が一の水の侵入を防ぐ。最後の防波堤となるゴムは、潮風にさらされて劣化しないように接合部の奥だけに配置する。
外装部の組み立てが終わると防水性の検査工程だ。リールのネジ穴から内部の空気を抜き取って真空状態にし、外気を完全に遮断できているか確かめる。この皇帝だけで約30秒かかるが、5万円前後の一般向けリールから、50万円のプロ用大型リールまで、すべての製品を手作業で確認するこだわりが高いシェアを支えている。
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1949年の創業当時は学校給食で使う金属食器のメーカーだった。大口取引先の倒産で債権が焦げ付き、空調用ダクトの加工の仕事を開発してしのいだ。
「これからはレジャーの時代」と電動リールを商品化。「釣り糸は手で巻き上げる」という固定観念の前に当初は全く売れなかったが、テレビ番組で鮮やかな赤色のキンメダイが5〜6匹連なって釣り上がる様子が放映されると問い合わせが殺到した。
80年代にはゴルフクラブを持ってボールを打つロボットを開発した。クラブの耐久性試験を自動化するアイデアを世界に先駆けて発表し、今では国内外のほぼすべての主要クラブメーカーに製品を供給する。
売上げ高の5割超を占める空調用ダクトは顧客企業の設備投資抑制で伸び悩む。現在、収益を支えるのは利幅の大きい電動リールとゴルフロボットだ。「アイデアされあれば苦境も打倒できる」といった意識が浸透するミヤマエの社内には、100年に一度といわれる不況にも悲そう感はない。

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どうでもいい、じじぃの日記。
ぼけっと、『技術力で稼ぐ! 日本のすごい町工場―ものづくりの現場から』という本を見ていたら、「漁師を支えるプロ仕様の電動リール ミヤマエ」というのがあった。
「80年代からは漁師が使う大型製品に力を入れ始めた。自動巻き上げの精度と耐久性を追求し、この分野では世界のほぼ9割のシェアを占めるという」
今どき、世界のほぼ9割のシェアを占めているというのも珍しい。
以前、ミシンについて調べたことがある。ミシンには家庭用ミシンと工業用ミシンとがあって、ユニクロなどで使う工業用ミシンは世界シェア80%。また、医療の検査機器などに使われる光電子増倍管は世界シェア90%以上が日本製らしい。
釣り具でも投げ釣りなどで使われる一般用のリールもまた、日本の「シマノ」が世界でトップシェアを占めているらしい。
何が世界シェア9割を支えているのだろうか。
性能もさることながら、海水による電動リールの劣化防止なのだろうか。
2012年5月号 『文藝春秋』の記事 「池上彰の戦後不況史入門 『重厚長大』の転機とモノづくり再生のカギ」に池上彰さんと今井敬さんの対談が載っていた。
池上 一方、日本の製鉄業は、高品質な鉄をつくることにおいては、中国の追随を許しませんよね。
今井 これこそノウハウなんです。
たかが、電動リール。だが、この電動リールには日本人の知恵が凝縮されているのだ。