じじぃの「人の死にざま_958_W・モートン」

William Thomas Green Morton 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=tbdlj70kPzk
War Neuroses: Netley Hospital (1917), pt. 1 of 5 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=AL5noVCpVKw&feature=related
ウィリアム・T・G・モートン ウィキペディアWikipedia)より
ウィリアム・トーマス・グリーン・モートン(William Thomas Green Morton)はアメリカ合衆国歯科医師、医学者。エーテル麻酔の発明者。
【経歴】
1845年にウェルズの笑気麻酔実験失敗にモートンと同席したチャールズ・トーマス・ジャクソンからエーテルの使用を助言され、試行錯誤しながら1846年10月16日にマサチューセッツ総合病院で頚部腫瘍の患者に対してエーテル麻酔を使用して手術は成功した。
これによりモートンは医学会で広く認められるようになったがこの発明に対する特許、報酬を医学会などに求めたが1868年にそれが叶わぬままニューヨークで死去。
華岡青洲 ウィキペディアWikipedia)より
華岡青洲(はなおかせいしゅう、1760年 - 1835年)は、江戸時代の外科医。記録に残るものとして、世界で初めて全身麻酔を用いた手術(乳癌手術)を成功させた。

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『人類を変えた科学の大発見』 小谷太郎/著 中経の文庫 2010年発行
麻酔の発見 (一部抜粋しています)
亜酸化窒素、別名笑気(しょうき)に麻酔作用があることは18世紀末に発見されていました。また、ジエチルエーテル(あるいは単にエーテル)を吸引して酔う「エーテル・パーティ」は19世紀に欧米で流行していました。エーテルに酔った者がぶつかったり転んだりしてもあまり痛がりません。
しかしこれら麻酔ガスを手術に使うという発想は、どういうわけか、1842年に米国の医師クロフォード・ロング(1815〜1878)が腫瘍の切除に用いるまで、誰にも浮かびませんでした。ロングは何件か麻酔手術を行いました。
それからまもない1846年、米国の歯科医ウィリアム・モートン(1819〜1868)と米国の化学者チャールズ・ジャクソン(1805〜1880)は共同でエーテル麻酔の特許を申請し、公開手術を行ってその効果を宣伝しました。
しかしモートンとジャクソンがレセオンと称した麻酔ガスの正体がただのエーテルであることが明らかになり、2人は申請をとり下げます。エーテル・パーティがそこらで開かれている状況ではエーテル麻酔の特許はとれません。
モートンとジャクソンは発明者の名誉と金をめぐって、何年にもわたって激しく醜く争いをくりひろげます。またロングも自分の麻酔手術について論文を書きます。
やがてモートンは精神に異常をきたし、貧困のうちに死にます。モートンを執拗に攻撃したジャクソンもやはり精神を失調し、精神病院に7年入院したのち死亡します。
モートンとジャクソンの公開実験により、麻酔の威力は知れわたりました。それから麻酔は普及し、手術に欠かせないものになります。
それまでは抜歯も、乳ガンの摘出も、ノコギリを用いる手足の切断手術も、どれも苦痛との戦いでした。医者は病気だけでなく、患者の苦痛にも対処しなければなりませんでした(それも全力で)。処置室には患者の悲鳴が響き、外科医の施術には暴れる患者を押さえつける助手がつきものでした。悲鳴をかき消すための鐘が備えつけれてている病院もあったといいます。
人類を苦痛から救い、クオリティ・オブ・ライフの向上に貢献した麻酔ですが、その発明者(と自称する人たち)は安静な生涯を送れなかったようです。もっとも、彼らの失敗のおかげで特許料を払わなくても麻酔手術が行えるわけですが。
ところで麻酔効果は古くから知られていますが、麻酔性の物質がなぜ苦痛や意識を消すか、その機構はよく理解されていません。

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