じじ中国の南太平洋進出:その狙いは(1) 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=vWRL9Mwbxrs
中国の南太平洋進出:その狙いは(2) 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=5XP2Eq_nMEM&feature=relmfu
フィジー共和国の位置 画像
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/fiji/image/map.gif
中国、島しょ5ヵ国と会談 太平洋・島サミットをけん制か 2012/5/25 日本経済新聞
中国の賈慶林・全国政治協商会議主席は25日、訪中しているサモアを代表とする太平洋の島しょ5ヵ国の政治家と北京で会談し、中国と太平洋の島しょ国の関係を一段と強化する考えを表明した。国営新華社が伝えた。沖縄で同日開催した太平洋・島サミットをけん制する狙いがあるとみられる。
5ヵ国はサモア、ミクロネシア、フィジー、トンガ、バヌアツ。いずれも中国が鉱物・漁業資源の権益拡大を狙い経済援助で攻勢をかけている国々で、中国企業が大規模なボーキサイトの開発を進めるフィジーは島サミットを欠席した。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDE25003_V20C12A5EA1000/
軍事政権下のフィジー、欧米や周辺国に忌避され、中国との関係強化へ―米メディア 2010年9月14日 エキサイトニュース
2010年9月11日、環球時報によると、7日付の米タイム誌(電子版)は「中国が南太平洋における戦略を拡大している」と題した記事を掲載した。軍事政権下のフィジーが中国との関係を強化しているという。
2006年12月、フィジーではバイニマラマ軍司令官がクーデターを起こし、軍事政権による統治が続いている。現地ではメディアへの検閲が行われているなど民主的政治が行われていないことから、オーストラリアやニュージーランドといった周辺国がフィジーに対して制裁を行っている。
http://www.excite.co.jp/News/chn_soc/20100914/Recordchina_20100914005.html
新報道2001 2012年5月27日 フジテレビ
【レギュラー出演】吉田恵、平井文夫、須田哲夫 【ゲスト】山本一太、山田吉彦、渡辺周、猪瀬直樹、舛添要一 【その他】JOGMEC 岡本信行
特集 太平洋・島サミット 野田首相、太平洋島しょ国との連携強化訴え
太平洋島しょ国首脳・経済人会議が東京で開かれた。JOGMEC・岡本信行氏が海底鉱物資源について解説する。韓国や中国も太平洋諸国の採掘権を得るなど活動を強めているという。東京大学・飯笹幸吉氏が、日本では古くから資源を購入する政策があったと話す。
海洋資源について、中国の先行投資に対する日本の消極性も問題、技術の実用化を目指した政策も必要などの意見。北方領土についてもロシアは共同開発を望んでいるなど。
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00224076.html
肥料争奪戦、レアアース並み 中国、リン輸出を突然制限 2010年12月2日 l2chブラウザ
中国は1日、リン酸アンモニウムなど化学肥料の輸出関税を31日まで110%に引き上げると発表した。
ここ数年、国内の肥料の需要期に高関税を課したことはあったが、突然の表明。
実質的に輸出が止まることになりそうで、大手商社で肥料を扱う部署の幹部は 「レアアースと状況が似てきた。中国は長期的には国内分を確保するつもりだろう」と漏らした。
http://web2ch.org/ag/kamome/news4plus/1291328968/
海外ネットワーク 2012年5月26日 NHK 動画あり
【キャスター】二村伸、島津有理子 【ゲスト】紺野美沙子
▽探訪!世界の高層建築
▽南の島の中国パワー
常夏の南太平洋の国々で中国の存在感が増している。その狙いは? フィジー、バヌアツの人々の暮らしに広がる中国の影響を取材。
http://www.nhk.or.jp/worldnet/archives/year/detail20120526_16.html
ナウル ウィキペディア(Wikipedia)より
ナウル共和国、通称ナウルは、太平洋南西部に浮かぶ珊瑚礁のナウル島にある共和国で、イギリス連邦加盟国である。国土面積は21km2であり、バチカン市国、モナコ公国に次いで面積が小さい。また人口も10,210人であり、バチカン市国、ツバルに次いで人口が少ない。
【概説】
アホウドリを始めとする海鳥の糞の堆積によってできたリン鉱石の採掘によって栄えた。世界で最も高い生活水準を享受し、税金を徴収されず、医療、教育は無料、年金制度(老年年金ではなくベーシックインカムとして全年齢層に対する給与としての支給)を始めとした手厚い社会福祉を提供していたが、20世紀末に鉱石が枯渇しそれらはすべて破綻、基本的インフラを維持するのでさえ困難な深刻な経済崩壊が発生している。
フィジー ウィキペディア(Wikipedia)より
フィジー共和国、通称フィジーは、オセアニアの国家で、イギリス連邦加盟国(2009年より完全資格停止)である。首都はビティレブ島のスバ。南太平洋のフィジー諸島と北に500㎞程離れた保護領のロツマ島に位置する島国である。300余の火山島と珊瑚礁からなる。西にバヌアツ、東にトンガ、北にツバルがある。
【中国の進出】
オーストラリアとニュージーランドの度重なる内政干渉による圧力のため、近年フィジー軍政は新たな活路として中国との関係を強化している。以前は、ほとんどいなかったとされる中国人がフィジーを訪れるようになり、年間1万人にまでになった。このため首都スバ市内には中国人経営の店舗が拡大している。 2010年にはエアパシフィックとキャセイ航空の共同運航で香港から直行便が就航した。(日本から乗り継ぎ可能)中国人は首都スバにいくビジネスマンが大半でフィジー本島西部ナンディではあまり見かけない。
また、フィジー各地で中国の援助による建築やインフラ整備が進み、娯楽施設や幹線道路、水力発電所を建設している。
中国がフィジーに援助をする狙いは、豊富な漁業資源の獲得にあると見られている。理由は中国の経済成長により、国内のマグロ消費量が多くなっていることがあげられる。近年、中国の遠洋漁船がスバ港で多く見られるようになり、今では7割の外国船が中国の漁船である。また、フィジー最大の水産企業は中国の国営企業3社で、27隻のマグロ漁船で5分の1のマグロを水揚げしている。この国営企業はフィジー軍政のバイニマラマ首相とも太いパイプがある。
2010年1月、中国政府はフィジー大統領府の敷地を囲む塀の無償援助をフィジー政府に約束した。塀の工事は中国の中鉄五局グループ(大手ゼネコン中国中鉄グループの一員)が請け負った。長さ2.4キロメートルの塀は2011年2月に竣工した。
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『資源戦争――いま世界で起きている本当に凄い話』 ニュースなるほど塾/編 KAWADE夢文庫 2012年発行
肥料の原料・リン鉱石が足りない! 米中による囲い込みの意図とは? (一部抜粋しています)
世界的に深刻化する食料不足への基本対策としては、国内の農業を振興し、食料生産量を増加させることがあげげられる。
だが、最近、農業に欠かせない肥料の価格が高騰しており、農業振興自体がむずかしくなっている。なぜ肥料が高騰しているのかというと、肥料の主原料であるリン鉱石が囲い込まれているからだ。
リン鉱石の世界埋蔵量は180億トンと推定され、あと100年は十分にまかなえるといわれている。しかし、生産地が極端に偏(かたよ)っているのだ。
2007年の世界生産量は約1億4700万トンだったが、そのうち23.8%に当たる3500万トンを中国が、20%に当たる2970万トンをアメリカが、19%に当たる2800万トンをモロッコが、7.5%に当たる1100万トンをロシアが占めており、これら4ヵ国だけで全生産の7割強になる。
では、どの国が囲い込みを行なっているのだろうか。
資源戦略としてリン鉱石を囲い込んでいるのは、生産量世界1位のアメリカと2位の中国、両国と外国への輸出より、自国内への供給を優先しているのだ。
特にアメリカは、アメリカ産のリン鉱石は低品質だとして輸出をしていない。一方、中国は輸出していないわけではないが、リン鉱石やリン肥料に100〜135%もの輸出関税をかけている。これでは、輸出禁止にしているのと同じだ。
2007年には世界の食料需要が伸びたため、肥料価格は従来の2倍にはね上がった。しかし、中国とアメリカが囲い込んだリン鉱石にいたっては、その2倍、つまり4倍にも高騰した。
今後、世界各国が食料増産の傾向を強めていけば、リン鉱石の需要が急増すると考えられる。そうなると、2060年にはリン鉱石の埋蔵量が半減するという説もある。
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どうでもいい、じじぃの日記。
5/26、NHK 『海外ネットワーク』で特集「南の島の中国パワー」を観た。
大体、こんなことを言っていた。 (手抜きしている)
南太平洋で拡大 チャイナパワー
地球の表面の3分の1を占める太平洋。その広い海に14の国と地域があります。
オーストラリアの北東に小さな島々が点在する画像が出てきた。
豊かな資源と地政学上の重要性から、今この地域に世界の熱い視線が注がれています。なかでも積極的なのが中国です。
日本からおよそ7000km離れた南太平洋の島国、フィジーです。香港からの直行便が3年前に就航し、中国人観光客が急増しています。
空港内には、中国からきた大勢の観光客であふれている映像が出てきた。
美しい海とゆっくり流れる時間が人気を呼んでいるのです。地元の特産の黒真珠やサンゴなどの宝飾品も中国人観光客に人気です。
習い始めたばかりの中国語で客に応じるギアン・シンさん(男性・35歳)です。
中国人観光、「まけて、まけて」
シンさん、「高くない、高くない」
以前、この店の多くが日本人でシンさんも日本語で商売をしていました。
シンさん、「日本からの直行便が週3便飛んでいたが、それもなくなった。今では、香港からの直行便ができてたくさんの中国人が訪れるようになった」
鉄道がなく、フィジーで人々の主な移動手段はバスです。常夏のこの国では窓の部分を解放した日本製の中古バスが一般的でした。ところが最近、中国製の新車のバスが増えています。座り心地のいいシートにエアコンも完備、料金は他のバスと同じです。中国製のバスに乗ろうと1時間も待つ乗客もいます。
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中国は豊富な資金でフィジー政府にインフラ整備や軍事まで、さまざまな支援を行なってきました。大統領政府の正門の脇には中国から援助を受けていることを示す大きなプレートが掲げられていました。
用水路のような建設中の建物の映像が出てきた。
中国によってインフラ整備が次々に行われてきました。中国政府は援助額の詳細は明らかにしていません。シンクタンクの推計では、2005年には1億円に満たなかった中国からの援助はクーデター後の2007年には150倍に激増しています。
フィジー司法長官、「中国政府はここ数年、フィジーに強い関心を示している。特にインフラ整備で中国から多くの協力をしてもらっている。フィジーは中国に感謝している」
一面採掘された赤茶けた大地に、トラックが数台並んでいる映像が出てきた。
支援する一方で、中国は資源の確保にも乗り出しています。北部の島にある採掘場ではアルミニウムの原料となるボーキサイトの採掘が今年1月から始まりました。推定埋蔵量は100万トン。中国企業が採掘に当たり、ボーキサイトはすべて中国に輸出される予定です。
中国による援助はフィジー以外の周辺の島国に対しても行われています。
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じじぃの感想
「中国政府はここ数年、フィジーに強い関心を示している。特にインフラ整備で中国から多くの協力をしてもらっている。フィジーは中国に感謝している」
中国の資源外交がすさまじい。
中国は人権など、おかまいなしだ。その国の資源が欲しいとなると、その国が内戦状態であろうとなかろうと、武器援助までして資源を略奪しようとする。
セルジュ・ミッシェル・ミッシェル・ブーレ著『アフリカを食い荒らす中国』という本にはこんなことが書かれていた。
「このため、アジアとシベリアを離れて南米とアフリカに伐採地を求める傾向が強くなっている。現在のペースで伐採が続けると、2050年までにコンゴ河流域の3分の2が消滅することになる」
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「国家間に友情はない。あるのは利益だけだ」 ↓
http://d.hatena.ne.jp/cool-hira/20100515/1273871458
「支援する一方で、中国は資源の確保にも乗り出しています。北部の島にある採掘場ではアルミニウムの原料となるボーキサイトの採掘が今年1月から始まりました。推定埋蔵量は100万トン。中国企業が採掘に当たり、ボーキサイトはすべて中国に輸出される予定です」
フィジーのすぐ近くに、ナウル共和国という小さな島国がある。
ナウルは昔、アホウドリなどの海鳥の糞の堆積によってできたリン鉱石の採掘によって栄えた。20世紀末にリン鉱石を掘り尽くしてしまい、今では世界の最貧国の1つになってしまった。
このリン鉱石のリンは窒素、カリウムとともに肥料3要素とされている。リンは農業には欠かせない肥料の1つだ。
「リン鉱石の世界埋蔵量は180億トンと推定され、あと100年は十分にまかなえるといわれている。しかし、生産地が極端に偏(かたよ)っているのだ。2007年の世界生産量は約1億4700万トンだったが、そのうち23.8%に当たる3500万トンを中国が、20%に当たる2970万トンをアメリカが、19%に当たる2800万トンをモロッコが、7.5%に当たる1100万トンをロシアが占めており、これら4ヵ国だけで全生産の7割強になる」
世界のリン鉱石の産出量で中国が世界の約3割を占めるのだそうだ。レアアースと同じ貴重な資源になっている。
自国の資源は囲い込んで、せっせと世界の資源を略奪する中国。
「国家間に友情はない。あるのは利益だけだ」
フィジーも、ナウルと同じ道を歩もうとしているのだろうか。