じじぃの「嗅覚・味覚の不思議・ネコは甘味を感じない?遺伝子が解き明かす匂いの最前線」

猫 爆笑動画 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=2OKLy0COWE4&feature=related
捕ったセミを必死に見せてくる猫 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=kNizY8VjMfg&feature=related
クローズアップ現代 「“UMAMI”が世界を制す!? 発見 驚きのパワー」 (追加) 2013年2月28日 NHK
【キャスター】国谷裕子 【ゲスト】熊倉功夫静岡文化芸術大学学長・和食の世界遺産化プロジェクト座長)、二ノ宮裕三(九州大学大学院 歯学研究院教授)
この秋、「世界遺産」登録をめざす「和食」。その味の基本をなす「うま味」が、デンマークにある世界一のレストランを筆頭に、世界のトップシェフたちをとりこにしている。背景にあるのは、日本の料理人たちの危機感。和食文化の存続を危ぶみ、海外に活路を見いだそうと、海外の有名シェフたちに日本料理の味を教えたことがきっかけになった。今や味が不評だったイギリスの航空会社の機内食改革にも日本発の「うま味」が活用されている。この動きは医療現場にも広がり、高齢者に多い「ドライマウス」の治療や、がん治療の副作用で味覚異常になった患者の食生活改善に役立てる取り組みが始まっている。日本人の味のふるさと「うま味」のパワーに迫る。
現在では甘味、酸味、塩味、苦味、うま味 の5つが受容体を介して膜電位の活性化を引き起こしていると考えられており、生理学的にはこの5つが味覚であるといえるため、5基本味と位置づけられる。
http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail_3318.html
ネコと甘味 - ふくと考えるネコと生活
2005年に、フィラデルフィアのモネル感覚研究センターという機関から、興味深い研究成果が発表されている。(ロイター)
『ネコは甘味を感じる機能がない』というもの。
ネコはアイスクリームが好きかもしれないが、ネコが引きつけられているのは砂糖の味ではない。というのも、ネコは遺伝学的に甘味を味わうことが出来ないからだ。
英米共同研究によると、家ネコもその他の大型のネコ科の動物も、甘味に対する受容体(レセプター)の遺伝子が他の哺乳類とは若干、異なっているという。
ネコを飼っている人なら、ネコには一匹一匹に好みがあり、一般に甘いお菓子は鼻であしらうが、バターやゼラチンなどの食品成分には飛びつくのを知っている。
研究を主導したフィラデルフィアの非営利研究機関「モネル化学感覚センター」の分子遺伝子学者、シャー・リ氏は「この現象を説明する仮説は、ネコは砂糖や甘味料など甘い味がする化合物を感知できないということです」と説明した。
「従って、注目すべき点は、甘味受容体に関連する遺伝子暗号です」
哺乳類はこの受容体を通じて甘味を感知するが、受容体は、味蕾細胞におけるT1Rと呼ばれる分子による扉のようなものだ。T1Rには、T1R2、T1R3と呼ばれる二つのサブユニットがある。両方とも独立した遺伝子によってコーディングされている。「パブリック・ライブラリー・オブ・サイエンス・ジェネティクス」というオンライン・ジャーナルの記事で、リ氏の研究チームは家ネコ、トラ、チーターにおけるT1R2タンパク質の遺伝子コーディングに異なった点を発見した。
ジャーナルには「甘味に対する味盲をのぞけば、ネコの味覚は普通である」と書かれている。研究に参加したコーネル大学の生物物理学者、ジョセフ・ブランド氏は「非機能的な甘味受容体は、なぜネコが甘味に反応しないのかを分子レベルで説明しています」とコメント。
http://blog.goo.ne.jp/oldtecchan/e/b4f9db1c7935bea9b7c849599b3514b7
アメリカ・日本・世界の政治・社会・経済情報速報ニュースサイト 2005年08月18日 U.S. FrontLine
●ネコは甘味を感じない 〜米研究者、遺伝子に特徴を発見
ネコはえさの好き嫌いが激しい動物として知られるが、それはネコ科動物の持つ遺伝子に関係していることが、フィラデルフィアのモネル感覚研究センターによる最新調査で明らかになった。
AP通信によると、同センターはトラとチータを含むネコ科の動物6匹からだ液と血液を採取し、遺伝子を調べた。その結果、ほぼすべてのほ乳類に共通する甘味を感じる舌の機能が、ネコの場合は遺伝子の機能不全が原因で欠けていると分かった。
ネコ科動物にえさの好き嫌いが激しく、肉食に偏りがちなのは「甘みを感じられないため」と、調査を指揮したジョセフ・ブランド氏は話した。
すべてのほ乳類の舌には、味を感じ取って脳に信号を送る感覚細胞がある。この細胞が集まって味蕾(みらい)を形成し、人間の場合、1つの味蕾には50〜100の感覚細胞が集まっている。感覚細胞はそれぞれ、塩辛味、酸味、甘味、苦味、そして発酵大豆食品などに含まれるうま味(umami)の5種類の味を感知する。
甘味を感じる細胞は2種類のタンパク質からできており、ネコ科動物の場合、そのうち1種類のタンパク質を作り出す機能が遺伝子に欠けていることが分かった。
http://www.usfl.com/Daily/News/05/08/0818_025.asp
『興奮する匂い 食欲をそそる匂い 〜遺伝子が解き明かす匂いの最前線』 新村芳人/著 技術評論社 2012年発行
ネコは甘味を感じない? (一部抜粋しています)
T1R遺伝子の数は哺乳類の間で共通しているが、例外もある。ネコでは、T1R2が偽遺伝子になっていて、T1R遺伝子の数が1個少ない。そのためネコは甘味受容体をもたない。
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ネコ科の動物が甘味受容体を失ったことは、彼らが完全な肉食であることに関係していると考えられる。実際のところ、猫好きの間ではよく知られているように、ネコは甘いものに全く興味を示さない。一方、同じ食肉目であっても、イヌやクマは甘いものを好む。クマが蜂蜜を好むことは有名であろう。また、イヌのゲノムには、ちゃんと機能するT1R2遺伝子がある。だから甘味成分が加えてあれば、安物のドッグフードでも犬は喜んで食べる。虫歯が問題になるのはふつう飼い犬だけで、飼い猫はほとんど虫歯にならない。
パンダはクマの仲間(クマ科)であり、やはり食肉目に属する。それにもかかわらず、パンダはほとんど竹しか食べない。パンダの祖先は肉食だったから、進化の過程で草食化したことになる。2010年に、中国のグループがパンダの全ゲノム配列を決定した。その結果、パンダのT1R1遺伝子は偽遺伝子になっていることがわかった。つまり、パンダは旨味受容体をもっていないのだ。旨味はタンパク質のシグナルだから、肉に多く含まれる。パンダが旨味受容体を失ったことは、食性が特殊化したことと関連しているだろう。
ニワトリではT1R2偽遺伝子がゲノムから分からなくなっていることから、やはり甘味を感じることができないと考えられる。

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どうでもいい、じじぃの日記。
ぼけっと、新村芳人著 『興奮する匂い 食欲をそそる匂い 〜遺伝子が解き明かす匂いの最前線』という本を見ていたら、「ネコは甘味を感じない?」があった。
ふう〜ん。ネコは甘味を感じないのか。
2005年にアメリカとイギリスで行った研究で、 砂糖を含めた水と普通の水を数十匹のネコに与えたところ、どちらの水も同程度飲んだことで「ネコは甘味を感じない」ことが確認された。というものだ。
魚や両生類などと我々、哺乳動物とでは感覚器官が大きく異なるのは分かるが、人と犬、ネコとどれだけ違うのだろうか。
哺乳動物でも人間だけがやたらと脳が大きくなり、人間だけが特別なようにみえる。人間の場合は視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚の五つの感覚のうち、視覚器官だけが異常に発達しているようにみえる。
2月11日 NHK Eテレ地球ドラマチック』で「“色”は脳で作られる!〜あなたと私は同じ色を見ているの?」を観た。
「ヒンバの人々が色を表す単語の数は5つしかなく、その表現も私たちとはだいぶ異なっています。では、色の見え方はどうなのでしょうか? BBC取材スタッフ、『この12個の四角の中で、1つだけ違う色を選んでください』 僅かに違う色を選ぶまでにどれ位、時間がかかるかを計ります。この中から違う色を選ぶのは私たちには少し難しいはずです。しかし、ヒンバの人々にとって違う緑色を見つけ出すのはごく簡単なことです。 BC取材スタッフ、『少し違う色をした四角形が1つだけ混ざっていますが、その色はとてもよく似ていて、少なくとも西洋の人には見分けにくいものです。しかし、ヒンバの人々の言葉ではこの緑と、それ以外の緑に違う単語が当てられています。だから、私たちには見分けにくい2つの色が並んでいても、簡単に見分けることができないのです』 次の実験では緑の中に1つだけ青が混ざっています。私たちにとっては、さっきよりもずっと簡単なテストです。私たちは緑と青に対して、別の単語を使っていますが、ヒンバの人々はその両方に同じ単語を当てはめているため、選ぶのに長い時間がかかりました。ヒンバの人々と私たちでは、色を表す単語の数や表現が大きく違うことで、世界の見え方も少し違っているようです」
http://www.nhk.or.jp/dramatic/backnumber/258.html
人間の脳が5つある感覚器官の内、視覚のみを発達させ他の器官を退化させているのだ。
犬は人のパートナーとして一緒に暮らすようになった。そのため、人と同じものを食べるので味覚も似たものになっていった。ネコも同じじゃないのか?
ネコだけでなく、トラやチーターなどネコ科の動物で共通しているのだそうだ。味覚の甘味成分と腐った肉を避けることと何か関係でもあるのだろうか。よく分からない。
「パンダはクマの仲間(クマ科)であり、やはり食肉目に属する。それにもかかわらず、パンダはほとんど竹しか食べない。パンダの祖先は肉食だったから、進化の過程で草食化したことになる」
同じクマ科であるクマは蜂蜜が大好きなのに、パンダは旨味成分が分からないのだという。
じじぃは匂いの感覚がほとんどない。ワサビをクンクンさせて、5〜6秒経て、「ウッ」とくる。
くそみそも分からないというのも困ったものだ。
人生もそうなのかしら。