じじぃの「世界遺産・アショーカ王が仏陀に捧げたブッダガヤのマハーボーディー寺院」

Bodh Gaya: Center of the Buddhist World 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=qk-9Ez3xICY
Bodh Gaya 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=V_ifYirNnvQ
アショカ王 NHK高校講座 1 【おぉたむ すねィく教育部門】 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=1zVJxl3m8TI
Bodh-Gaya 地図 画像
http://npws.org/mapofindia2.gif
世界遺産ライブラリー [ブッダガヤのマハーボーディー寺院] NHK世界遺産
インド北東部のブッダガヤは仏教の4大聖地の1つで、釈迦が悟りを開いた場所として知られます。今からおよそ2500年前、釈迦は6年余りも苦行を重ねましたが悟りを得ることが出来ず、川で沐浴した後、ピッパラ樹の下で座禅を組みます。そしてついに悟りを得て、ブッダサンスクリット語で「真理を悟った人」の意)となったのです。そして、このピッパラ樹は、サンスクリットで「悟り」を意味する「ボーディ」から「菩提樹」と呼ばれるようになりました。
「シリーズ世界遺産100」では、菩提樹と、その脇に聳え立つマハーボーディ寺院を中心に、今も世界中から仏教徒が訪れる聖地の様子をご紹介します。インドでは、ヒンドゥー教の浸透や、イスラム勢力による弾圧などによって、仏教は衰退の道を辿りました。現在、マハーボディ寺院周辺で、熱心に祈りを捧げるのは、チベット仏教の僧侶たちです。彼らは全身を地に投げ出す「五体投地」を繰り返し、ブッダの悟りの境地に近づこうと修行を続けています。
http://www.nhk.or.jp/sekaiisan/card/cards305.html
井沢元彦の英雄の世界史』 井沢元彦/著 廣済堂文庫 2008年発行
「大量殺戮者」から「熱心な仏教徒」へ アショーカ王 (一部抜粋しています)
英雄とは戦争が巧みな人間のことだ。現代なら必ずしもそうとはいえないが、古代は必ずそうである。というのは、昔は国際間・民族間の紛争を解決する手段は、戦争しかなかったからである。
現代ですら人類は戦争を根絶することができない。今でも海の向こうではたびたび戦争が行われている。少なくとも古代においては(あるいはひょっとしたら現代においても)戦争は一種の「必要悪」であった。
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アショーカ王は初め暴君であったと伝えられている。他の兄弟との争いに勝ち王位を得た彼は、マウリヤ王朝第3代の王として積極的な領土拡張策をとり、戦争また戦争の末に小国分立状態にあった古代インドを、初めて統一した。紀元前260年頃のことだ。
しかし、この統一戦争には十数万人の犠牲者が出た。このことでアショーカ王は次第に武力による征服や、そもそも政治を武力の裏付けによって行うこと(これを武断政治という)に、深い疑問を抱くようになった。
だが、それならどんな形に政治を変えればいいのか?
武断政治というのは、極言すれば暴力団が街を「支配」しているのと変わらない。そうではなくて、何か多くの人々が心の拠り所とできるような「思想」を掲げ、それを共通の理念として行っていく政治のことを文治主義(政治)という。
まだ「民主主義」はない。当時のインドにおいて、そうした理念となり得るもの、それは仏教であった。アショーカ王は仏教の持つ慈悲と利他の精神をもって国を治めようと考えたのだ。
文治主義は、その骨組となる理念が、キリスト教イスラム教のような宗教であれ、民主主義や共産主義のような政治思想であれ、最高権力者もその信者でなければならない。つまり、これはアショーカ王自身も仏教の熱心な信者になったということである。「暴君」にして「大量殺戮者」から、「熱心な仏教徒」へ、そのきっかけはいったい何だったのか? 残念ながらわからない。後に王は仏教の聖者と讃えられさまざまな伝説に飾られることになる。
その中には、王が意に添わぬ僧を釜ゆでにしようとしたところ、沸騰する湯の中で僧は傷付きもせず、死にもしなかったので、驚き後悔した王は入信した、という話もある。
しかし、こんな「奇蹟」を語ると、かえってリアリティが損なわれる。おそらく、殺戮という罪に、何かのきっかけで目覚める瞬間があったのだろう。
王は、仏教の理想を政治の上で実現すると宣言し、不況のために各地に数多くの石塔を立てたという。この石塔(石柱)は高さ13メートルから7メートル、最上部に牛、獅子、象などの動物が刻まれ、側面に仏の教えが彫り込まれている。中央にある法輪(仏教の象徴)は、現在のインド共和国の国章にもなっている。国旗の中央に描かれているのがそれだ。
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いずれにせよ、王の信心は固かったことは間違いないだろう。ただし、問題は、この理想の「平和国家」は長く続かなかったことだ。「不殺生」も「平和」も理想であることは間違いない。だが、周囲の国々や民族はそうではない。結局、紀元前180年頃、マウリヤ朝は滅び、後に仏教も、インドからは駆逐された。

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どうでもいい、じじぃの日記。
1月21日、フジテレビ 『めざましどようび』を観ていたら、「アジアハイウェイ」というのをやっていた。
日本の東京・日本橋を出発して、韓国、中国、ベトナム、・・・、インド、・・・、トルコ、そしてトルコとのブルガリアの国境までのアジアハイウェイ1号線(AH1)が本当に繋がっているのか、というのを検証する旅だ。
「アジアンハイウェイの再開」と言っていたから、前からあった番組なんだろう。金澤さんという若い男性が出演していた。インドで、世界遺産を見るためにアジアハイウェイ1号線から逸れ、国道83号線でブッダガヤへ向かうシーンが映像に出てきた。
インドの仏教遺跡で世界遺産に登録されているのはアジャンター、サンチー、ブッダガヤの3ヵ所だ。インドにおいて仏教はヒンドゥー教の一派とされている。インドではシク教ジャイナ教、などと同様に仏教もヒンドゥー教から分派したとして、広義のヒンドゥーとして扱われている。
2009年1月20日オバマ米新大統領は大統領就任演説でこんなことを言っていた。
アメリカはキリスト教徒、イスラム教徒、ユダヤ教徒ヒンズー教徒、そして神を信じない人の国である」
オバマの大統領就任演説には世界4大宗教(キリスト教イスラム教、ヒンドゥー教、仏教)の1つである仏教が抜けているのだ。
めざましどようびで、金澤さんがブッダガヤのマハーボーディー寺院でお坊さん体験している映像が出てきた。
仏教はお釈迦さま(紀元前463年 - 紀元前383年)が開いた宗教である。ブッダガヤは釈迦が「悟り」を開いた場所である。
悟りとは、
「この世にあるすべての存在と現象とは、移ろいゆくもので、一瞬たりとも同じ状態に留まることなく、生々流転している。永遠に継続するような実体などはない。幸福は今日という日には存在するが、明日は分からない。心(魂)というものが自我や煩悩で汚れているために、我々人間はこの地上に修業に来ているのだ」
我々の世界は「動的平衡」なのだ。
お釈迦さまはヒンドゥー教の「カースト制度」に強く反対していた。
こんな、偉大な仏教を無視するとは。オバマの罰あたりめが!
「いずれにせよ、王の信心は固かったことは間違いないだろう。ただし、問題は、この理想の『平和国家』は長く続かなかったことだ。『不殺生』も『平和』も理想であることは間違いない。だが、周囲の国々や民族はそうではない。結局、紀元前180年頃、マウリヤ朝は滅び、後に仏教も、インドからは駆逐された」
仏教はインドからは駆逐された、のか。
しかし、ブッダガヤには多くのお坊さんがいたなあ。ネットで調べてみたら、熱心に祈りを捧げるているのはチベット仏教の僧侶たちなのだそうだ。
世界遺産に登録されているインドの仏教遺跡は、すべてアショーカ王の時代、もしくはマウリヤ朝時代に造られたものらしい。
ブッダガヤのマハーボーディー寺院」は2002年 文化遺産としてユネスコ世界遺産に登録された。