オリオン座の赤い星 -ベテルギウスの超新星爆発- 動画 YuTube
http://www.youtube.com/watch?v=h4XJ6vRX8PE
Betelgeuse Surface Video + Going Supernova 動画 YuTube
http://www.youtube.com/watch?v=pl-oR7hTTYY
東大など、黄色超巨星の超新星爆発の観測に成功 2013/04/09 マイナビニュース
東京大学 国際高等研究所 カブリ数物連携宇宙研究機構(カブリIPMU)は、2011年にM51銀河にて観測された超新星について、ハッブル宇宙望遠鏡を用いた観測により、黄色超巨星が姿を消したことを確認、黄色超巨星が爆発したとするカブリIPMUのMelina Bersten特任研究員らの理論モデルを証明と発表した。
http://news.mynavi.jp/news/2013/04/09/147/index.html
Cosmic Front〜爆発直前? 赤い巨星ベテルギウス
チリ、パラナル天文台、2009年ある星の驚きの姿が明らかになった。
その星は太陽の1000倍と巨大で、表面は紅蓮の炎で覆われている。
しかも一部がコブのように飛び出している。
それだけではない。
この星は一生の99.9%が終わっている。死は目前。最後に星は爆発する。
岐阜県飛騨市、明日起こすかもしれない星の大爆発を待ち構えているのが、巨大な観測装置スーパーカミオカンデ。
世界のどこよりも早く爆発の兆候を捉えられるという。
目前に迫った爆発に供え、訓練が行われている。
もし爆発の兆候が見つかれば、全世界の望遠鏡がその星に向けられる。
http://poyoland.jugem.jp/?eid=669
BBC地球伝説 「神秘の大宇宙 Episode2 宇宙の起源」 2011年11月29日 BS朝日
太陽系を解説した「神秘の太陽系」で、案内役を務めた物理学者ブライアン・コックス教授によるシリーズの第2弾。今回は、宇宙に関する数々の謎に迫る。
第2回のテーマは、“宇宙の起源”。ブライアンは「私たちはどこから来たのか?」という疑問の答えを見出すためには、宇宙の起源に目を向けなければならないと語る。
私たち人間を含め地球に存在する全てのものは、宇宙にある元素と同じものでできているのだ。それらの元素がどのようにして生まれたのか、星の一生を見ながら解き明かしていく。
最初に訪れたのは、ネパールにあるヒンズー教の聖地。ヒンズー教では、全てのものは破壊されて再生する、と信じられている。それは、夜空に輝く星の一生にも当てはまる。ブライアンは、「人間の起源を知るには、まず星の生と死を理解する必要がある」と語る。
人間を含め地球にある全てのものは、92の化学元素からできている。どんな複雑なものも、材料はそれだけ。そして宇宙にある全てのものも、その92の化学元素からできている。銀河の星と私たち人間は、みんな同じ原料なのだ。では、その元素はどこから来たのか。
元素は、太陽のような恒星でつくられている。元素が生まれるには、核融合が起きるほどの熱と密度が必要だからだ。例えば、太陽の中心部では、水素がヘリウムに変換されている。しかし言い換えれば、太陽はヘリウム以外を作り出すことはできない。では、他の元素はどこでつくられているのか。
ヘリウムより重い元素がつくられるには、さらに高温の環境が必要となる。そして、その温度に到達できるのは、星が死んでいく時だけ。つまり、星がエネルギーを使い果たし崩壊する時に、さまざまな元素がつくられるのだ。さらに、鉄よりも重い元素については、巨大な恒星の超新星爆発によってのみつくられる。
超新星爆発はめったに起きないが、銀河系にある恒星・ベテルギウスは、近い将来、超新星爆発を起こすのではないかと考えられている。ベテルギウスが爆発する時には、太陽が一生に生み出すよりも多くのエネルギーが放出されると言われている。超新星爆発を起こした後には星雲ができ、そこから新たな星が生まれる。まさに、死と再生の繰り返しだ。私たちが住む太陽系も、このようにして生まれたのだ。
生き物をつくり出すのに欠かせない要素・炭素化合物は、何十億年も前、地球に衝突した隕石によってもたらされた。私たち人間を生み出した要素は、はるか彼方の宇宙でつくられたものだったのだ。「それが、人間の起源が宇宙にあることを示す動かぬ証拠だ」とブライアンは語る。
http://www.bs-asahi.co.jp/bbc/na_62_02.html
ベテルギウス ウィキペディア(Wikipedia)より
ベテルギウス (Betelgeuse) はオリオン座α星で、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオンとで冬の大三角を形作る。
M型の赤色超巨星。バイエル符号αが付けられているが、ベテルギウスは変光星でもあり、極大期を除いてβ星のリゲルより暗い。また全天で9番目に明るい恒星である。
【最近の研究】
2009年時点のベテルギウスは、15年前の測定時と比べると15%も小さくなっており、しかも加速的に収縮しているらしいことがわかった。また、2010年1月にはNASAが、ベテルギウスが変型している事を示す観測写真を公開。ガスが流出し表面温度が不均一になるなど、恒星が不安定な状態にあることが示された。近年の観測や研究により、その形状は球形ではなく、大きな瘤状のものをもった形状であるとされている。
ベテルギウスは(天文学的スケールで)超新星爆発がいつ起きてもおかしくない赤色超巨星であるのは知られていたが、最近の観測結果が近い将来(人間スケールで)の超新星爆発の前兆現象を捉えているのではないかとされている。
【超新星爆発】
ベテルギウスは、地球周辺で近い将来II型超新星爆発を起こすであろう赤色超巨星の一つに挙げられている。これは、ベテルギウスの質量が太陽の約20倍もあり、かつ脈動変光するほど赤色超巨星として不安定な状態にあるとされるからである。
ベテルギウスが主系列星の段階に入ったのは約1000万年前と推定されているが、質量が大きい星ほど核融合反応が激しく進行するので短命となる(太陽及び太陽とほぼ同じ質量の恒星の場合、主系列星段階は約100億年続くと推定されている)。このシナリオは質量の大きな恒星の典型的な一生である。
ベテルギウスが超新星爆発を起こした際には地球にも何らかの影響が出ると言われていた。これは、ガンマ線により、オゾン層が傷つくことで惑星および生命体へ宇宙線が多量に降り注ぐからである(過去の地球における生物大量絶滅のうち一つに、ガンマ線バーストの直撃が原因ではないかとされるものがある)。
超新星爆発の際のガンマ線放出については、近年恒星の自転軸から2°の範囲で指向性があることがわかっている。これについて、NASAはハッブル宇宙望遠鏡でベテルギウスの自転方向の観測を実施。その結果、ベテルギウスの自転軸は地球から20°ずれており、ガンマ線バーストが直撃する心配は無いとされる。
なお、超新星爆発した際の明るさについてSN 1054と同規模の爆発と仮定すると、地球からベテルギウスまでの距離は、かに星雲までの距離のほぼ1/10であるため明るさは100倍程度と概算できる。SN 1054は-6等級以上の明るさだったと推定されるので、100倍だと-11等級を越える明るさとなる。これは半月よりも明るく、昼でも点光源で輝くことになる。その後は中性子星またはブラックホールとなると考えられている。
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サイエンスZERO 「時空のさざ波 重力波をとらえよ!」 (追加) 2014年11月16日 NHK Eテレ
【司会】江崎史恵(アナウンサー)、竹内薫 (サイエンス作家)、南沢奈央 (女優) 【ゲスト】梶田隆章 (東京大学宇宙線研究所 所長)
100年前にアインシュタインが一般相対性理論の中でその存在を予言した重力波が、1世紀の時を経てはじめてとらえられようとしている。その先頭に立とうとするのが、日本で建設中の重力波望遠鏡KAGRAだ。しかし、重力波は相対性理論が前提のため、普通の感覚ではとらえがたい。そこで竹内薫が重力波について懇切丁寧に解説する。
梶田、「トンネル3kmに対して空間のゆがみが水素原子1個の10億分の1まで観測できる」
南沢、「そこまでできたら、重力波を観測することができそうですね」
梶田、「我々としては来年(2015)の暮れに最初の試験観測をやって、2017年頃から本格的な観測に移行しようと考えています」
南沢、「KAGRAの性能というのはダントツなんですか?」
梶田、「アメリカやヨーロッパでも今、レーザー干渉計と言われるこの装置を大改造しています。同じ頃に同じような感度で観測をしようとしています」
竹内、「最初に観測したところがノーベル賞を獲るのですか?」
梶田、「それはわかりませんが、でも競争もしていますが、協力もしながらやっています。おそらく1つの装置では『これが重力波ですよ』と言ってもなかなか信じてもらえない。世界中の装置で同じ信号を見つけて『重力波をとらえた』と、初めて納得してもらえるということになるのではないか」
南沢、「そうやって一度ありましたと言ったら、お役ご免ですか?」
梶田、「とんでもない。重力波をとらえるというのは最初の一歩で、この装置を使って新しい天文学をやろうと考えています。例えば、光の望遠鏡だといくら頑張っても星の内部は見えない。一方、重力波は何でもつき抜けるので、星の内部の情報が得られる。連星中性子星が合体すると、次の瞬間にブラックホールができると考えられている。これを調べることで、中性子星の内部とか、ブラックホールができた時の様子が分かってくると考えています」
http://www.nhk.or.jp/zero/contents/dsp484.html
サイエンスZERO 「爆発が迫る!? 赤色超巨星・ベテルギウス」 2011年11月25日 NHK Eテレ
【キャスター】安めぐみ 、山田賢治 【ゲスト】国立天文台教授 渡部潤一 【コメンテーター】竹内薫 【語り】土田大
大量のガスを放出しながら、脈打つように大きさを変える赤色超巨星・ベテルギウス。今まさに寿命が尽きて、超新星爆発を起こそうとしている姿だと考えられています。ベテルギウスが爆発すると何が起こるのか?地球から観測される爆発のスペクタクルや、爆発時に発せられる強力なガンマ線の影響などが研究されています。死が迫ったベテルギウスの運命、そして大爆発の地球への影響を最新研究から探ります。
http://tvfreak-japan.blogspot.com/2011/11/20111125ts.html
どうでもいい、じじぃの日記。
11/25、NHK Eテレ 『サイエンスZERO』の番組で「爆発が迫る!? 赤色超巨星・ベテルギウス」を観た。
こんなことを言っていた。
10月21日の深夜、流れ星が。オリオン座のすぐわきを流れていました。オリオン座流星群。そのオリオン座に異変が起きようとしています。赤く輝く一等星ベテルギウス。この星がまもなく死を迎え、消えようとしています。今、爆発真近といわれるベテルギウスに世界の天文学者が注目しています。
研究からはこれまで知られていなかった真の姿が浮かび上がってきました。地球からの距離が640光年のベテルギウス。
夜空に、星雲に囲まれ、中心が線香花火をまとめて光らせたような白く輝く光の映像が出てきた。
爆発すると、強力なガンマー(γ)線が放出されます。果たして地球に影響は? 赤色超巨星・ベテルギウス。その真の姿に迫ります。
山田さん、「オリオン座というと、誰でも知っている星座ですよね」
竹内さん、「ベテルギウスというと、赤くて年取った星というイメージがあるんですが、本当に今爆発しそうなんです」
山田さん、「ではベテルギウスを見ていきましょう。このオリオン座の左上に位置しているのが、ベテルギウスです。特徴は、色は赤です。これは表面温度が低いからです。大体温度が3800度、太陽は約6000度ぐらいです。そしてとっても大きな星です。直径は太陽のおよそ1000倍!」
安さん、「ええ! 大きいですね」
山田さん、「ですから、『赤色超巨星』といわれているんです。その距離は地球からおよそ640光年、離れています」
竹内さん、「640年というと光のスピードで640年かかるので非常に遠い感じがしますが、宇宙は広大なのでそこからすると、意外と近いですね。ベテルギウスというのは明るさが変わる『変光星』なんです。なので昔から、天文学者がずっと研究を続けてきたんです」
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コブのある真っ赤なベテルギウスの映像が出てきた。(雪だるまの頭を少し小さくしたような形のコブ)
山田さん、「コブのようなものが付いているということですが、安さんの描いたベテルギウスのイメージは?」
安さん、(金平糖のような絵を出して)「コブといえばコブですよ」
山田さん、「安さんのはデコボコがたくさんあるコブですけど、このコブが太陽の4000万個分の大きさだと」
竹内さん、「ちょっと大きすぎますよね。なんでそんなコブのようなのがあるんでしょうかね」
山田さん、「国立天文台の渡部潤一さんに詳しく伺います」
竹内さん、「あのコブって、ガスですか? どうしてあんな形になっちゃうんですか?」
渡部さん、「星の中に熱エネルギー源があって、熱をいろんな形で外に出すんですが、太陽の場合は表面に対流が起こっていて、味噌汁がぶつぶつ煮立うようになるんですが、ベテルギウスの方は大きくて1つ1つの対流が太陽の対流の80万倍の大きさぐらいあるんです。しかもベテルギウスの場合は星の中心部から大きな対流が起きているので、対流の速度ですが、秒速数十キロに上るといわれているんです。その対流がコブを作っているんです。・・・実はこの星は寿命が尽きかけていて、超新星爆発を起こす可能性があるといわれています」
竹内さん、「超新星爆発というと、藤原定家が『明月記』という日記に、これ書いていますね」
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ベテルギウスが爆発したときのアニメーションが流れた。
渡部さん、「地球が属する天の川銀河で、この前超新星爆発が見られたのをケプラーが観測したのが1604年で、400年間出てないです。是非、見たいですね」
竹内さん、「すごく天体ショーみたいな感じがするが、恐ろしい気もする。何か影響がないのかと」
渡部さん、「実は超新星爆発を起こす星というのは、強力なガンマー線を出すんです。これがかって地球の生命に影響したんではないかという研究もあります」
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ハップル宇宙望遠鏡の映像が出てきた。
ハップル宇宙望遠鏡がベテルギウスに向けられました。ハップルはベテルギウスの表面のいくつかの点について、どれ位の速度で動いているかを測定しました。その結果、ベテルギウスの自転軸の向きが初めて明らかになりました。地球に対して自転軸は20度ずれていたのです。
安さん、「地球への影響は大丈夫と考えていいんですね」
渡部さん、「ガンマー線に関しては、今のところ大丈夫だと思う。ただ何が起きるか実際のところは分からない」
竹内さん、「いつ頃、爆発するかというのは計算できないんですか?」
渡部さん、「VTRでは間もなくと言っていましたが、その間もなくが明日なのか、1万年後なのか分からない。ベテルギウスまでの距離が640光年ですから、もしかしたらすでに爆発していて、その光がまだ地球に届いていない可能性があるわけです」
山田さん、「それぞれの星の寿命というのがあると思うんですが、もう爆発する時期なんですか?」
渡部さん、「ベテルギウスの場合は一生の99.9%が終わっている。ほとんど末期状態です。研究者としてはその超新星爆発を真近に見たことがないので、是非見たい。そうすると今まで理論でしか予測されていなかった現象が観測できる可能性があります」
山田さん、「たとえば、どんな?」
渡部さん、「1987年に大マゼラン雲で発生した超新星の場合、ニュートリノが地球にやってきて、超新星爆発でニュートリノが出ると言われていたが観測されたのは初めてで、それで小柴昌俊先生がノーベル賞を受賞されたわけですが、今回のベテルギウスでもおそらくニュートリノがくる。スーパーカミオカンデというので待ち受けているわけです。さらに神岡の鉱山の下には今、『重力波望遠鏡』というものを作りかけています。これは捉えたものはアインシュタインの相対性理論で予測される重力の波なんですが、人類は誰もまだ捉えたことはないんです。そういう厳しい現象で発生する重力波を捉える可能性があるんです」
竹内さん、「爆発する直前に何か、これが徴候だというのはあるんですか?」
渡部さん、「最後に爆発する直前に、もしかしたら対流している外側の赤い部分が全く無くなって、星の芯、星の芯は高温なのでそれが見えてくる可能性があるので、それが超新星爆発の徴候もあるわけです」
竹内さん、「恐い感じもするんですけど、何か世紀の天体ショーという感じで、できれば数十年内に起きてほしい。自分の目で見たい」
じじぃの感想
2002年、小柴昌俊教授がノーベル物理学賞を受賞されたとき、こんなことを言っていた。
「運がいいなんてありえない。チャンスは周到な準備をした者だけにやってくる」
しかし、
「その間もなくが明日なのか、1万年後なのか分からない。ベテルギウスまでの距離が640光年ですから、もしかしたらすでに爆発していて、その光がまだ地球に届いていない可能性があるわけです」
ベテルギウスの爆発の光が今日(11月28日)、地球に届いたとすると、それからベテルギウスが満月の100倍位の明るさで輝き、来年の2月末頃(約3ヵ月間)まで見られるのだ。その後、しだいに輝く色が赤に変化していき、無くなってしまうのだそうだ。まさに世紀の天体ショーだ。
その今が1万年後かもしれない、とは幅がありすぎるなあ。