項羽 - あのひと検索 SPYSEE
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劉邦と項羽 垓下の戦い ed 動画 YouTube
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項羽と劉邦
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項籍 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (一部抜粋しています)
項籍(こうせき、紀元前232年 - 紀元前202年)は、秦末期の楚の武将。秦に対する造反軍の中核となり秦を滅ぼし、一時西楚の覇王(在位紀元前206年 - 紀元前202年)と号した。その後、天下を劉邦と争い(楚漢戦争)、当初は圧倒的に優勢であったが人心を得ず、次第に劣勢となって敗死した。
姓は項、名は籍、字が羽である。一般に知られている名は項羽(こうう)である。
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『井沢元彦の英雄の世界史』 井沢元彦/著 廣済堂文庫 2008年発行
項羽と劉邦 (一部抜粋しています)
英雄には様々な典型がある。
その典型が劇的的な形で次々と登場するのが、中国史の面白さであろう。
項羽と劉邦は「ライバル」という典型を後世の人々に提示している。
始皇帝の死後、史上初めて中国を統一した秦帝国は一挙に崩壊への道をたどった。後継者は長男だった。しかし、悪臣が始皇帝死後の混乱に乗じ、遺言状を偽造して、ロボット皇帝を擁し天下を乗取った。
しかし、そのような人間に大帝国の経営ができるはずもない・あちこちに反乱の火の手が上がった。主流となったのが、秦に滅ぼされた戦国の六国(楚、燕、趙)などの遣臣たちと、秦の圧政に不満を抱いていた農民たちである。項羽は楚の遣臣の家柄で、劉邦は農民階級の出身だった。また体型も背の高い美丈夫で、剣の達人でもあった項羽に対して、劉邦はでっぷりと太った醜男だった。また項羽は学問がありインテリといってもよかったが、劉邦は無学だった。何から何まで対照的な2人である。
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項羽の欠点は「詰めが甘い」ということだった。
卓越した能力を持っていて、大きな成果を上げるのだが、最後の最後でそれを生かしきれない。「非情さ」にも欠ける。「劉邦なんか目じゃない」「いつでも殺せる」と思い、ついつい見逃してしまう。
一方の劉邦は、たとえ土下座してでも生き延びているという男だ。人を使うのもうまい。なまじ能力があるために何でも一人でやってしまい人任せにできない項羽に対し、劉邦は場合によっては「丸投げ」もする。人材は項羽の下を去り、劉邦の下に集まる。
天下は項羽派と劉邦派に分かれた。
両者は、これ以後何度も交戦したが、勝つのは決まって劉邦ではなく項羽だった。
それほど項羽は天才的な武将だったのだ。
ところが何度勝っても、項羽は劉邦の首が取れない。
初め中原の肥沃な土地は項羽が取った。これに対して劉邦が取ったのは、蜀の地である現在の四川省にあたる地域で、山深く交通は不便だが、攻めにくく力を貯えるのには良い場所だ。ちなみに劉邦が建てた王朝を「漢」というが、この漢が後に滅亡したとき、劉一族の血を引く人間が、再びこの地に新政権を建てることになる。それが「三国志」で有名な蜀漢の劉備(りゅうび)なのである。
劉邦の長所はもう1つあった。それは、人民に対しては寛大なことである。秦の統治が法家思想をもとにした法律絶対主義であったため、民衆は息苦しさに閉口していた。劉邦は「法は三幸とする」つまり「人を殺すな」「傷つけるな」「物を盗むな」だけでいいと布告し、大衆の人気を集めた。
一方、項羽は、ライバルを倒すという本当の意味の「非情さ」には欠けるが、秦の都を焼き払ったり、降伏した秦王を殺してしまったり残酷さが目立ち人気を失った。
両者の差は徐々に逆転し、さらに差は広がった。
そして、項羽は「天下を二分しよう」という偽りの和議に乗せられ、油断したところを破約した劉邦に追い詰められた。
包囲された夜、項羽は敵陣から聞こえてくる歌を聞いて愕然とした。何とそれは項羽の故郷楚の歌であった。故郷の人々まで劉邦に味方するようになったということだ。このことから現代でも孤立無援の状態を四面楚歌という。
それでも項羽はわずか数十騎の手勢で、その重囲を突破した。だが、項羽は、再び楚に戻って再起をはかってはどうか、という勧めをしりぞけ、再び劉邦軍に包囲されて、自らの剣で自らの首をはねるという壮烈な自殺を遂げた。項羽にはプライドは充分過ぎるほどあったが「しぶとさ」は劉邦の100分の1もなかったのである。
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