じじぃの「漢方薬値上げの懸念も・カンゾウ(甘草)・中国で何が?NEWSアンサー」

クローズアップ現代 「漢方薬に異変あり!? 伝統医療覇権争い」 (追加) 2012年4月24日 NHK 動画あり
【キャスター】国谷裕子 【出演者】 渡辺賢治(慶應義塾大学医学部准教授)
医師の8割が処方に取り入れている漢方薬。今その水面下で、知られざる覇権争いが繰り広げられている。中国が自国の伝統医療を国際標準にとISO(国際標準化機構)に働きかけを開始。対する日本や韓国が、固有の伝統医療が損なわれるとして反発しているのだ。もし中国にグローバルスタンダードを握られてしまうと、莫大な利益が損なわれるだけでなく、日本が中国に頼ってきた漢方薬の原料、生薬が手に入りにくくなるという可能性もでてくる。中国が乱獲を防ぐ名目で一部の生薬の輸出を規制。レアプラントと呼ばれる稀少種も出現しているなか、日本は、新たな栽培技術の開発で自給をめざした対策を急ピッチで始めている。各国の思惑が渦巻く漢方覇権戦争の現状を追う。
http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail_3189.html
漢方薬原料(甘草)の国内栽培 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=r1glGJC-izw
大陸甘草切片.wmv 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=pDeG_9xT3Es
カンゾウ(甘草)植物(左)と、生薬(右) 画像
http://www.garbagenews.com/img/gn-20080910-02.jpg
葛根湯の効能・効果と配合 画像
http://kakkontou.99weblog.com/images/kakkon_7set.jpg
安徽省 Google 検索
http://www.google.co.jp/images?q=%E5%AE%89%E5%BE%BD%E7%9C%81&btnG=%E6%A4%9C%E7%B4%A2&hl=ja&rlz=1T4GZAZ_jaJP276JP276&prmd=ivnsm&ei=50_HTs_mHJCOmQWN4ZT3Dw&sa=N&oq=%E5%AE%89%E5%BE%BD%E7%9C%81&aq=f&aqi=&aql=&gs_sm=s&gs_upl=0l0l0l14056l0l0l0l0l0l0l0l0ll0l0&oi=image_result_group&sa=X
漢方薬】:原料が高値の花に=中国産、4年で1.6倍 2011年10月09日 楽天ブログ
中国からの漢方薬の原料生薬の輸入価格が、06〜10年の4年間で約1.6倍に高騰していることが8日、業界団体「日本漢方生薬製剤協会」による初の調査で分かった。
経済成長に伴う生活水準の向上で、中国国内での漢方薬の服用量が急増、中国政府が生薬の元となる薬草の乱獲防止を理由に輸出制限していることが背景にある。
日本は風邪から肩こり、アレルギー症状まで漢方薬を幅広く利用する漢方大国だが、生薬の8割強は中国からの輸入。薬品業界では「ハイテク機器に欠かせないレアアース(希土類)のように中国が輸出規制を本格化すれば、漢方薬不足や小売価格高騰につながりかねない」と懸念する声も出ている。
調査は同協会加盟全74社を対象に、使用量が多い30の生薬を中心に実施。その結果、漢方薬の7割に使われるカンゾウ(甘草)が4年で約22%値上がりしたほか、シャクヤク芍薬)が47%、ケイヒ(桂皮)が29%、それぞれ高くなるなど全生薬の値上がりが確認された。
加重平均すると価格が4年で1.64倍になった計算だが、業界関係者は「足元では2倍を超えている」と指摘する。
http://plaza.rakuten.co.jp/honestshimabara/diary/201110090002/
漢方の生薬 大幅な値上げ=中国 11/08/27 大紀元
漢方医学の本場である中国では近年、漢方生薬の市場価格が大幅に上昇している。生薬の品目によっては、末端価格が数倍に上昇したものもある。大幅な値上がりに、消費者は「吃不起」(高すぎて手が出ない)と不満を漏らしている。
http://www.epochtimes.jp/jp/2011/08/html/d81229.html
カンゾウ フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』 (一部抜粋しています)
カンゾウ属(甘草属、学名:Glycyrrhiza)は、地中海地方、小アジア、ロシア南部、中央アジア、中国北部、北アメリカなどに自生するマメ科多年草で、18種が知られている。根(一部の種類は根茎を含む)を乾燥させたものを生薬として用いる。
生薬の甘草はそのまま、またはエキスや粉末を甘味料として用いる。甘味成分としては、グリチルリチン、ブドウ糖、ショ糖などが含まれる。醤油の甘味料として使われる。
独特の薬臭い香気があるため、甘味料としては使い方に注意する必要があるが、欧米ではリコリス菓子やルートビアと呼ばれるソフトドリンク、リキュールの原料として盛んに利用されている。グリチルリチンの甘味は砂糖の50倍もあり低カロリーなため、欧米では甘草は健康的な食品添加物と認識されているが、大量摂取により副作用を生じるため、注意が必要。
漢方薬に広範囲にわたって用いられる生薬であり、日本国内で発売されている漢方薬の約7割に用いられている。漢方薬は一般的に複数の生薬をあらかじめ組み合わせた方剤をさすが、甘草湯(かんぞうとう)という甘草のみを用いた漢方では珍しい単味の処方のものがある。
甘草の栽培は日本では300年以上前から行なわれており、江戸時代には山梨県甲州市〔旧:塩山市〕の甘草屋敷や江戸の小石川御薬園で栽培されていた。現在は輸入品の方が安いため、ほぼ100%を中国・旧ソ連アフガニスタンなどからの輸入に頼っているが、グリチルリチンの含有量が一定でなく、乱獲による絶滅が懸念されているため、2008年度から佐賀県玄海町九州大学の協力により再び国産栽培が試みられることになった。
2010年10月28日、ゼネコンの鹿島建設千葉大学独立行政法人医薬基盤研究所との共同開発で水耕栽培による大量生産システムの開発に成功したと発表した。肥料の入った水で栽培すると根が太くなりにくいのが課題だったが、この栽培法では1年から1年半程度にまで短縮を実現した(甘草は薬草として生育するまでに自然環境化では4年程度かかる)。
2010年12月5日、三菱樹脂が日本国内で初めて本格的な商業生産に着手する事を発表。数年後には国内需要の全量を賄う規模まで拡大し、中国への輸出も検討するとしている。
2011年の東日本大震災津波により被災した宮城県岩沼市の農地での甘草栽培が試みられており、同市の海水が浸水した農地で育てた甘草は浸水していない土地で栽培したものよりも葉・地下茎共に成長が良くなることが報道された(これは、甘草が厳しい自然環境下ほどよく育つためという)。

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NEWSアンサー 「漢方薬値上げの懸念も 生薬4年で6割高 中国で何が?」 2011年11月18日 テレビ東京
【キャスター】大浜平八郎、倉野麻里
季節の変わり目で風邪を引いている方も多いかと思いますが、こちらのかぜ薬や胃腸薬などにはある共通点があります。実は、漢方薬の原料である生薬が使われているんです。この生薬、ここ数年で急激に値上がりしていて、医薬品の値上げにつながることも懸念されています。ではなぜ値上がりしているのか、取材しました。
http://www.tv-tokyo.co.jp/mv/newsanswer/newsl/post_11049/
どうでもいい、じじぃの日記。
11/18、テレビ東京 『NEWSアンサー』という番組で「漢方薬値上げの懸念も 生薬4年で6割高 中国で何が?」を観た。
大体、こんなことを言っていた。
大浜さん、「季節の変わり目で風邪を引いている方も多いかと思いますが、こちらをご覧ください」
カコナール2、小青竜湯、エスタック、ベザエース、大正胃腸薬K、などの製品名の薬が映像に出てきた。
大浜さん、「実はある共通点があります。漢方薬の原料である生薬が使われているんです。この生薬、ここ数年で急激に値上がりしていて、医薬品の値上げにつながることも懸念されています。ではなぜ値上がりしているのか、取材しました」
漢方薬値上げの懸念も 生薬4年で6割高 中国で何が?
巣鴨の商店街にある「笹屋本舗薬局」という店が映像に出てきた。
東京・巣鴨にあるこちらの漢方薬局。漢方薬の原料となる生薬を100種類以上取り扱っています。
店主、(大きなビニールに入ったものを持って)「これが甘草(カンゾウ)です。いろんなものに使われるものですので、たとえばこれ自身は他の薬草の効果を高めたりします」
この店の生薬の多くは中国産です。その仕入れ価格が上がっているため、近く漢方薬の値上げに踏み切ろうとしています。
店主、「今年に入ってから急激に生薬の値段が上がっているので、申し訳ないが販売価格に転嫁せざるを得ないのが実情です」
中国からの生薬価格  (06年比)
08年    1.26倍
10年    1.64倍
生薬の8割以上を中国からの輸入に頼る日本。業界団体によると中国からの輸入価格は2010年までの4年間で1.6倍に高騰したといいます。
主な漢方薬 (06〜10年の上昇率)
        国内使用量 中国産のシェア 価格上昇率

                                                                                            • -

カンゾウ   1,267トン   100%       22%
シャクヤク  1,164トン    96%       47%
ケイヒ     1,033トン    81%       29%
ブクリョウ   996トン    97%      113%
すべてを中国から輸入しているカンゾウが22%値上がりしたほか、鎮痛効果があるとされるシャクヤクが47%など大幅な値上げです。
巣鴨の商店街を歩いているおばさん、「値段は上げないでほしいですね。漢方は長く使うものなので」
なぜ、生薬値上がり?
上海の近くにある安徽省亳州市。大きな陸橋のような建物の中でたくさんの袋に入れられた生薬の映像が出てきた。
中国・安徽省亳州市にある世界最大の漢方薬取引市場を訪ねました。ここでは植物や動物、鉱物など、およそ2000種類の薬材が年間200万トンも取引されています。
取材スタッフ、「このあたりが市場で一番にぎわう場所ということですが、お金のやりとりをしている様子はありません」
バイヤーたちはまず卸業者が並べたサンプルをここでチェック、価格の操作は一切ありません。ほしいものがあれば卸業者のブーツに行き、個別に価格交渉をします。
卸業者、「生薬のひとつのシャクヤクは2008年ごろから価格上昇し、今年の夏に史上最高値を記録した」
それでも、取引価格の上昇は続いている生薬。その理由のひとつが中国国内での需要の拡大にあるという。
卸業者、「中国が豊かになり、お金を手にした人々が漢方薬を買うようになり、値上がりした。輸送コストや人件費が5倍に高騰している」
乾燥した大地で20人ほどの人がクワを入れ、細いサツマイモのようなものを掘り出している映像に出てきた。
さらに、追い打ちをかけていたのが生薬の原料となる薬草の収穫量の減少です。地上の周辺に広がる中国有数のシャクヤクの産地では、去年天候不順なので苗木が枯れてしまったといいます。
農家のおばさん、「これは去年植えたもので成長が遅いから、収穫には時間がかかる」
農家のおじさん、「凶作だから値段は上がるよ。総じて上昇を続けていくはずだ」
また、中国政府は薬草の乱獲防止を理由に輸出制限をしていて、生薬価格の上昇傾向は続くとみられています。
実は、生薬は国内で一般の薬局で売られている風邪薬や胃薬などにも広く使われています。
これまでは値上がり分を薬の販売価格に転嫁していないといいますが、メーカーでも今後価格に転嫁せざるをえないとのことです。
山口県にある新日本製薬岩国研究所。大規模なビニールハウスがいくつも並んでいる映像に出てきた。
こうしたなか。国内で生薬の生産を目指す動くが始まっています。
新日本製薬岩国研究所の吉岡所長、(ビニールハウスの中で)「これは1年目。この春植えたものでこの2列で1000本ぐらい育っています」
こちらで育てられているのは、国内の漢方薬の7割に使われているカンゾウです。今年から試験栽培を始めました。研究を進めているのは新日本製薬。6年前から品種改良を重ねてきたといいます。
吉岡所長、「一番重要なのは『グリチルリチン』という成分が多く含まれる品種になっています」
もともと砂漠の植物であるカンゾウは、湿気の多い日本では育つことは難しいといわれていました。そこで水分の管理をしやすいように、筒栽培という方法を導入。有効成分の多い根があまり広がらず、丸く成長するメリットがあるといいます。
吉岡所長、(細いゴボウのようなものを持ち上げて)「国産の原料を使った漢方薬を来年販売する予定です。コストが高いのがデメリットですが、我々はこれをコストダウンするというのが、これからの研究課題です」
新日本製薬は他の栽培方法も研究中で、4年後をめどに合計200トンの収穫を目指している。
じじぃの感想
「甘草が厳しい自然環境下ほどよく育つためという」
来年春に卒業を予定する大学生の10月1日時点の就職内定率は、過去2番目に低い59.9%となった。
厳しい環境に、生き抜いてほしい。