じじぃの「患者を支える・栄養療法・緩和ケア・がん最新医療!TVシンポジウム」

クローズアップ現代 変わる「がん医療」の現場 (追加) 2011年7月26日 NHK 動画あり
【キャスター】国谷裕子 【専門家・ゲスト】厚生労働省がん対策推進協議会会長 門田守人
日本のがん医療の抜本改革を目指した「がん対策基本法」制定から5年。その成果として、医療の現場に劇的な変化が起こっている。全国にがん医療の拠点病院の整備が進み、数年前まで、地方では圧倒的に立ち後れていた放射線治療が新たな治療の根幹に加わる一方、これまで終末期の患者にしか適用されなかった、痛みや精神面の苦痛をとる緩和ケアの導入も、一気に広がった。新たな取り組みは、併用する他の治療の効果も促進することが指摘され、延命効果を実証する海外の研究発表などと相まって、患者たちの期待を集めている。その反面、精神面のケアなどは医師の意識にもばらつきがあり、形だけの整備でその情報すら患者に伝えられないなど、現場によって格差が更に大きくなっている事実が明らかとなってきた。新たな課題に直面する、がん医療の現場を検証する。
http://cgi4.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail.cgi?content_id=3078
三大療法と食事療法の併用について 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=EcKgg_WTLro&feature=related
ガンと食事療法について 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=RfT10jByo78&feature=related
「ホリスティックコミュニケーションと緩和ケア」黒丸尊治 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=NSbvS7GP3yg
ベッドサイドからみた患者さんと悪心・嘔吐 がんサポート情報センター
http://www.gsic.jp/measure/me_02/03/
緩和医療 フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』 (一部抜粋しています)
緩和医療とは、生命(人生)を脅かす疾患による問題に直面している患者およびその家族の、QOL(人生の質、生活の質)を改善するアプローチである。苦しみを予防したり和らげたりすることでなされるものであり、そのために痛みその他の身体的問題、 心理社会的問題、スピリチュアルな問題を早期に発見し、的確なアセスメントと治療を行うという方法がとられる(WHOの定義文2002より)。 緩和ケア(palliative careパリアティブ・ケア)とも。
緩和医療の実際】
かつては医療の現場では、医療としての意識・治療行為が少なかった(欠如していた)が、現在では次第に、終末期医療に限らず、診断の初期から重視すべきであるとされ(がん対策基本法)る。 緩和医療は、診断の時にはじまり、根治治療、保存的治療、症状緩和治療へと治療目的が推移するごとに、段階をへてゆくに従って緩和ケアの役割を意識的に大きくしてゆくことが推奨されている。適切なケアを行うために、緩和ケアでは患者の治療の目的が何かを正しく把握する要請が高い。
【栄養サポートチーム】
栄養サポートチーム(NST)とは、職種の壁を越え、栄養サポートを実施する多職種の集団(チーム)である。栄養サポートとは、基本的医療のひとつである栄養管理を、症例個々や各疾患治療に応じて適切に実施することである。
NSTは1960年代の中心静脈栄養(TPN)の開発普及とともに誕生し、欧米を中心に世界各地に広がった。日本ではその普及が容易でなく、1998年のPPM方式の考案が契機となり、全国の医療施設に広がった。2006年4月の診療報酬改定により、多くの病院でNSTが立ち上がることとなった。
現在日本でもNST活動の有用性は認識されており、2004年5月に病院機能評価項目Ver5.0の中にNSTの設立が取り上げられ、2005年末には全国で約700施設でNSTが設立されている。また、2006年4月の診療報酬改定に伴い、栄養管理実施加算が新設された。この加算が求めるものは、全科型のNST活動であり、全国の医療施設がNSTを積極的に設立するきっかけとなった。

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TVシンポジウム 「患者を支える がん最新医療」 2011年7月16日 NHK Eテレ
【司会】好本恵 【リポーター】岩田まこ都 【パネリスト】埼玉医科大学教授 佐々木康綱、癌研有明病院医長 比企直樹。国立がん研究センター東病院医長 吉野孝之
がん細胞を狙い撃ちする「分子標的薬」が次々と登場するなど、「がんの治療」が進化している。同時に、治療の負担を減らす「緩和ケア」も進化してきた。例えば、適切な栄養サポートを受ければ、治療前後も体力を保ち、上手に闘病することが可能になってきている。がんの治療と緩和ケアが進んだ今の時代、自分に合った治療を選択し、上手に闘病するには、どうすればよいのか? 医療者と患者とが共に考える。
http://pid.nhk.or.jp/pid04/ProgramIntro/Show.do?pkey=001-20110716-31-31546
どうでもいい、じじぃの日記。
7/16、NJHK TVシンポジウム 「患者を支える がん最新医療」を観た。
大体、こんなことを言っていた。(手抜きしている)
2人に1人ががんになる時代。がんの闘病を上手に続けるための医療がこの数年で急速に進化しています。治療の面では患者一人一人が自分に合った治療を受けられるようになってきました。例えば抗がん剤治療では遺伝子の検査を受けて、自分に合う薬を見つけることも可能です。薬の効果と副作用を考えて、治療を選択することもできます。治療と合わせて、栄養のサポートを行う取り組みも広がってきました。栄養を摂り、体力が回復すると、治療にも前向きに取り組めることが分かってきたのです。
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司会者、「今、がんはとても身近な病気ではないでしょうか? 身内や知り合いががんにかかったという経験をお持ちの方も多いと思います。またがんは治療がとても辛いとか、一度かかると治りにくいというイメージが強いかも知れません。しかし現在では、新しい薬の開発や治療法の広がり、さらにいろいろな分野の医師がチームを組んで行うチーム医療など、一人一人の患者さんに合った治療や緩和ケアが行われ、延命効果も期待できるようになっています。今日はもし、自分や家族ががんになったときにどのように向き合えばいいのか、また自分に合った治療法はどのように選んでいけばいいのか。最新の情報をもとに考えていきたいと思います。
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外来化学療法を行っているとき、どんな注意が必要なのか、がん患者に接している薬剤師に伺いました。
東京医科大学病院 薬剤師 東さん(女性)が回答する。
質問1.発熱時は市販薬を使用しても良い?
市販の薬はただ熱を下げるだけで、例えば化学療法治療中に患者はバイ菌というウイルスから熱を出していることがあるので、まず熱が出た場合は病院に連絡して、その後の対処法を聞いてもらって、抗菌剤が必要であれば病院で薬をいただいたほうがいいです。
質問2.空腹で吐き気止めを飲んでも良い?
吐き気があって食事ができなくても薬を服用してみて、それで症状が改善したらご飯を食べるようにしたらいい。例えば1、2日ご飯なしで吐き気止めの薬を飲んだところで副作用はそんなに強くないので、そこは安心して飲んでほしい。
質問3.吐き気止めを飲んでも良くならないのはなぜ?
便秘による吐き気は起こることがあるので、治療する前に運動量とか活動量がどうしても低下してしまうので排便コントロールがうまくいっていないことがある。排便コントロールがうまくいくと吐き気が止まることが多い。
司会者、「比企さんは胃がんが専門ですが、その分子標的薬はいかがでしょうか?」
比企先生、「胃がんにおける分子標的薬療法、つまりトラスツズマブが近々使えるようになるということです。これからは抗がん剤、もしくは手術と組み合わせて使用するということが期待されます。ただ、この使い方とか組み合わせ片についてはまだまだ臨床研究の段階なので検討が必要です」
司会者、「佐々木さん、この分子標的薬の今後について、課題、期待することはいかがでしょうか?」
佐々木先生、「従来抗がん剤、化学療法は白血病から発展しました。白血病は細胞の1つでも生きた細胞が残ったら、必ず再発してきます。そういう概念で抗がん剤でがんをできるだけ小さくする。分子標的治療薬が出てから、我々が勉強してきたことはあんまり小さくならなくても、大きくならなければいいのではないかと。がんとうまく共存できたら結果として、いい状態で長生きできるという考えが非常に強くなった。だからがんが悪くならないという点が重要なのです。薬への考え方が非常に柔軟になってきた点が大きな特徴です。ただし、副作用という面から話すると、分子標的治療薬が出てくると、そのいくつかのものは非常に多さいな副作用を持っています。そうすると、皮膚科の先生とか血液や血管外科の先生といった、いろんな先生と相談しながら、その副作用をうまくコントロールしなくてはならない」
司会者、「化学療法の進化について、特に大腸がんを例に伺ってきましたが、比企さん、手術については先進医療はどうなっていますか?」
比企先生、「手術の中にも体の負担がなるべく少なくてすむ腹腔鏡の手術というのがあります。内視鏡と混同されやすいですが、腹腔鏡の手術は外科手術です。お腹の中に二酸化炭素を入れ膨らませて、その中にカメラを覗きながら鉗子という長い棒を突っ込んで手術するといったものです。これは体に非常に負担が少ないこと、さらに傷も小さく手術ができます。患者さんにとっても精神的に楽な手術です」
司会者、「佐々木さん、放射線治療の進化はいかがですか?」
がんの三大治療
・手術療法
・化学療法
放射線療法
佐々木先生、「放射線は2つの点で進歩が認められています。1つは集学的治療の一環として、例えば手術ができなくて、遠くに転移がないような肺がんとか食道がんの患者さんに対しては放射線抗がん剤は同時につかっていくという治療法が高く評価されています。もう1つはピンポイントで当てていく方法です。要するにがんの部分のみにエネルギーを集中して選択的に放射線療法を使っていこうというものです」
司会者、「これまでがんそのものの進化について伺ってきました。一方でがんになった患者さん、その患者さんが治療を受け易くするように、あるいは日々の生活が快適にできるようにするための医療というものがあります。それも大事です。こうした医療が進んできたといいます。佐々木さん、いかがでしょうか?」
佐々木先生、「今は早期にがんの治療をしましょうと、それと共に、緩和医療も早期にしましょうと。最近、面白い報告がアメリカからありまして、肺がんの患者さんで早期緩和医療と一緒に導入した患者さんと、それをしなかった患者さんとでは寿命まで違ったと、驚くべきデータが出ています。ですから、患者さんの症状をできるだけ軽くするということと精神面でしっかりサポートするということは、積極的に治療する上で、非常に重要な要因だと考えています」
司会者、「緩和ケアというと、他にもう積極的ながんの治療ができなくなった方の最後の治療として行うというイメージを持つ方がまだまだいると思うのですが、そうではなくて本当に初期から、というのが考え方として基本なんですか?」
がん治療と緩和ケア
これまで   がんの治療   →  緩和ケアへ
現在      がんの治療 + 緩和ケア  (併行して行う)
佐々木先生、「考え方の大幅な転換が必要ということが学会の中でも積極的になされている時代です。ですから、専門性の高い先生は初期から緩和医療に入られています」
司会者、「痛みを最初から取りながら、精神的なケアもしながら、治療もすると非常に患者さんにとっては治療効果もいい。お家族にとってはいかがですか?」
佐々木先生、「ご家族は第2の患者といわれています。がんというのがあまりにも深刻なイメージを与えるがゆえに、患者さん以上にヘタをするとご家族の方がそれで参ってしまうという事例を数多く経験しています。ですから、ご家族のケアというのもきちんと視野に入れて対応するというのが必要です」
司会者、「がんの三大治療、こうした治療の進化と同時に、その治療を支える医療も進化しています。そしてその重要性が増してきているというお話を伺いました。さて治療を支える医療、その中の1つに栄養療法というのがあります。比企さんの所属するがんの専門病院ではこの栄養療法に非常に力を入れているそうですね」
比企先生、「がん医療というのは、やはり体力がないとできません。さらに栄養がないとできません。ですから、がん医療を続ける上に重要なサポート。これが栄養サポートです。これらの栄養サポートをやるためには他職種のメンバーで構成する栄養サポートチーム(NST)というチームによって患者さんの栄養をサポートしています」
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高齢の女性が1人で理髪店で、お客さんの髪を結っている映像が出てきた。
83歳の現役理容師 塩崎さん(83歳)。28年前に夫を亡くしてからたった1人で客をきりもりしてきましたが、去年8月体調が著しく悪化し、店を閉めなくてはなりませんでした。病院を訪ねたときには乳がんがかなり進行した状態でした。体重は平時より15キロ下回り、脂質もたんぱく質も極度に悪化していました。体力も気力も失われ、がんの治療も無理な状態でした。
そこで、塩崎さんには良質の脂質もたんぱく質を補う液状の栄養機能食品を出されることになりました。むせる時にはプリン状にアレンジしてもらい、毎日摂取しました。
塩崎さん、「この栄養剤は私のために作られたみたいでおいしい。朝起きたら一番に頂戴したいくらい」
だんだんと、栄養機能食品も普通のものが出るようになりました。食事がどんどん進むようになり、塩崎さんの体力もどんどん改善していったのです。
進行がんをかかえていても、塩崎さんのように栄養のサポートを受けることで体力を回復し、治療への意欲を取り戻す人が少なくないと専門家はいいます。
栄養療法とホルモン療法で塩崎さんは3ヵ月で退院、めざましい回復をみせました。
理髪店を再開した塩崎さん、「食べなきゃ、だめ。おいしく頂くことは、お薬も大事だけど、それも大事だね」
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じじぃの印象
体力をつけてから、手術する。
「食べなきゃ、だめ。おいしく頂くことは、お薬も大事だけど、それも大事だね」
なるほどなあ。