AMPO.tv 〜先進医療に挑む〜 動画あり
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医師・研究者一覧
http://www.ampo.tv/d/main
山中伸弥氏にノーベル賞 iPS細胞開発、京大教授 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=53_m9XMbIA8
もっと知るiPS細胞|CiRA(サイラ) | 京都大学 iPS細胞研究所 動画
http://www.cira.kyoto-u.ac.jp/j/faq/defense.html
サンデーモーニング (追加) 2014年3月16日 TBS
【司会】関口宏 【コメンテーター】岸井成格(毎日新聞特別編集委員)、寺島実郎(評論家 多摩大学学長)、浅井慎平(写真家)、幸田真音(作家)、大崎麻子(関西学院大学客員教授)
▽風をよむ 「今の空気 STAP細胞の論文」
発生から3年を迎えた東日本大震災。被災地に対する世間の関心が「低くなっている」と感じる人は73%。また、震災から3ヵ月後の世論調査では、原発の廃炉推進へ賛成が82%だったが、原発再稼働へ向けた動きが加速している。
ひとつひとつは関連がなさそうな出来事。それを見つめていくと何が見えてくるのでしょうか?
籾井NHK会長の発言、STAP細胞の画像貼り替え論文、浦和レッズの「Japanese Only」、佐村河内守氏の偽ベートーベン、絶叫する柏市通り魔殺人犯など・・・。
寺島さん、「偏狭で未熟な自己主張というか、自己中心の主張をしなければ損だみたいな思い入れと思い込みがある。鈴木大拙の言葉に『外は広く、内は深い』がある。大人が身を持って示さなければいけない」
浅井さん、「結果さえ良ければという自己満足がある。生きるということの意味を考えないといけない」
幸田さん、「情報があふれている時代の中で、深く掘り下げて判断力や思考などがないがしろになっている」
大崎さん、「まず失敗しちゃいけない。自分を等身大以上に見せたい」
岸井さん、「デパートなどの食品偽造表示の頃からおかしくなってきている。社会の信用や信頼が崩れつつある。秩序まで崩れるのではないかという悪い予感がある」
http://www.tbs.co.jp/sunday/
クローズアップ現代 「追跡 再生医療トラブル〜体性幹細胞治療の闇〜」 2013年6月25日 NHK
【キャスター】国谷裕子 【ゲスト】大和雅之(日本再生医療学会 理事)
病気やケガで故障した組織や臓器の機能回復を目指す「体性幹細胞治療」。患者のお腹の脂肪から幹細胞を採取し、静脈に注射で戻す再生医療の一ジャンルだ。大学病院などで臨床研究が行われている段階で、効果や副作用がはっきりしていない“未知の医療”にも関わらず、法的な規制がないため自由診療の下、全国の美容整形や難病治療を行うクリニックで実施されている。規制のない日本に海外のバイオベンチャーが患者を送り込み治療を行うケースも急増。患者が死亡したり失明したりするケースも出ており、再生医療学会は警鐘を鳴らしている。こうした中、国はついに先月、幹細胞治療に規制をかけるための法案を提出した。知られざる体性幹細胞治療の実態を取材、トラブルを防ぐために何が必要か、考える。
http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail_3370.html
ヒトiPSから腎臓細胞 京大、新治療法に道 2013/1/23 日本経済新聞
京都大学iPS細胞研究所の長船健二准教授らはヒトのiPS細胞から腎臓の細胞を作ることに成功した。腎臓の様々な細胞のもととなる「中間中胚葉」と呼ぶ細胞を効率よく作る方法を開発し、腎臓の細胞に育てた。腎不全や人工透析が必要な重症患者に、腎臓の細胞や組織を移植して機能回復を目指す新たな再生医療実現の足がかりとなる成果だ。
英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズ(電子版)に23日掲載される。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG2204A_S3A120C1CR8000/?dg=1
iPS細胞から免疫細胞をつくる! 理化学研究所
従来のやり方では、皮ふなどからつくったiPS細胞を使っていました。このiPS細胞からリンパ球をつくると、色々な抗原に反応するリンパ球が多数できてしまいます(下図)。それは、リンパ球は分化の途中で遺伝子を組み換えてしまうからです。そのため、役に立つリンパ球だけを大量につくりだすことは難しかったのです。
この問題を解決するために、理研RCAIでは、成熟したリンパ球からiPS細胞をつくりました。
こうしてつくったiPS細胞は、リンパ球から受け継いだ、すでに組み換わった遺伝子を持っています。
そういうiPS細胞からリンパ球をつくると、すべてに組み換わった遺伝子が伝わるので、できてくるリンパ球全部が役に立つのです!
私たちは、マウスを用いて、リンパ球の一種であるNKT細胞からiPS細胞をつくることに成功しました。
このiPS細胞を分化させると、全てがNKT細胞になりました。ヒトのNKT細胞を用いた研究も進行中です。
http://www.rcai.riken.jp/activity/ips/index.html
情報ライブ ミヤネ屋 2012年10月15日 日本テレビ より
【司会】宮根誠司、川田裕美 【出演】岸博幸、白石真澄、春川正明 【専門家ゲスト】堀田秋津(京都大学iPS細胞研究所助教)
特集 iPS細胞治療への活用はいつ? 実用化までの課題は?
iPS細胞治療への活用はいつ?
●目 [現在] 加齢黄班変性症 完治療法なし
⇒ ”網膜色素上皮シート”を移植 [実用化] 来年にも臨床研究
⇒ 角膜、網膜の障害などを改善、緑内障・白内障は未知数
●口 [現在] 歯周病(歯の欠損) 手術・インプラント治療など
⇒ エナメル芽細胞など一部の組織を作ることに成功 歯そのものの再生は未知数
●脳 [現在] パーキンソン病(脳内の神経伝達物質ドーパミンが減少し手足の震えなどを起こす難病) 主に薬物治療
⇒ “ドーパミンを作る神経細胞”を移植(注射) [実用化] 4〜5年後に臨床研究
⇒ アルツハイマー病、脳卒中の改善
●心臓 [現在] 心筋梗塞 薬物治療・心臓移植など
⇒ “心筋細胞”を移植(注射・細胞シート状にして貼る) [実用化] 4〜5年後に臨床研究
●内臓
・肝硬変 [現在] 食事療法・薬物療法・肝臓移植など
⇒ “肝臓細胞”を移植(細胞シート状にして貼るなど) [実用化] 10〜15年後に臨床研究
・糖尿病(1型) [現在] インスリン注射・すい臓移植など
⇒ “インスリンを作る細胞”を移植(細胞シート状にして貼るなど) [実用化] 未知数
・がん [現在] 外科療法・放射線療法・化学療法など
⇒ “免疫細胞(T細胞)”を輸血 [実用化] 10年後に臨床研究
●新薬の開発
⇒ 人体にやさしい、副作用などのない薬が可能に
http://www.ytv.co.jp/miyaneya/
サイエンスZERO 「ノーベル医学・生理学賞 山中伸弥教授 独占インタビュー」 2012年10月14日 NHK Eテレ
http://www.nhk.or.jp/zero/movie/intsp001.html
サイエンスZERO 「速報 ノーベル賞! iPS細胞 その舞台裏」 2012年10月14日 NHK Eテレ
【司会】南沢奈央、竹内薫、中村慶子 【ゲスト】東京大学名誉教授 浅島誠
ついに! ノーベル医学生理学賞に輝いた、山中伸弥教授の「iPS細胞」。どんな細胞にも変化できる「万能細胞」の誕生によって、再生医療の可能性が一気に広がりました。そして、iPS細胞の、この万能性をもたらしているのは、「細胞の初期化」という、奇跡としか言いようがないほどの細胞の潜在能力!なぜ、iPS細胞は万能たりうるのか? 山中教授へのインタビューも交え、生命の神秘を徹底的に解き明かします!
http://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2012037835SA000/
クローズアップ現代 「ノーベル賞受賞 山中伸弥さんに聞く」 2012年10月10日 NHK 動画あり
【キャスター】国谷裕子 【出演者】山中伸弥(京都大学教授 iPS細胞研究所所長)
今年のノーベル医学・生理学賞の受賞者に、身体の様々な組織や臓器になるとされる「iPS細胞」を作り出すことに成功した京都大学教授の山中伸弥さんが選ばれた。山中さんは、特定の遺伝子を皮膚の細胞に組み込むと、体のあらゆる組織や臓器に変わる「初期化」が起きることを世界で初めて示した。この「iPS細胞」を使えば、病気やけがで失った組織でも、自分の他の部分の細胞から新たに作って移植することができるため、再生医療や薬の開発を飛躍的に進めると期待されている。番組では、山中さんが生中継で出演。ノーベル賞受賞への思いと、今後の研究目標などについてじっくり聞く。
http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail_3258.html
iPS細胞(人工多能性幹細胞)の画像
http://matome.naver.jp/odai/2124988175364129984
編集手帳(讀賣新聞) 2012年10月9日 より
人生は、生きてみないことには分からない。
涙も涸れ果てた失恋に、あとで感謝することもある。
<今までに、私をフッてくれた人たち、ありがとう。おかげでこの息子に 会えました>
日本一短い手紙のコンクール『一筆啓上賞』の、かつての入選作にある。
◆男女の仲に限るまい。この道で生きようとした人生の夢に、つれなくされる失恋もある。
今年のノーベル生理学・医学賞に選ばれた山中伸弥・京都大学教授(50)も経験者であるらしい。
◆スポーツ選手を治療する整形外科医の臨床医を志し、挫折している。
うまくやれば20分の手術が2時間かかったというから、よほど不器用だったのだろう。
邪魔で足手まといの“ジャマナカ”と、先輩医師からは残酷な異名までもらったという。
◆臨床医になる夢にフられて研究医に転身し、iPS細胞(新型万能細胞)という途方もない“孝行息子”を人類の未来に産み落とした。
<人間万事塞翁が馬>
だからこそ、人生は面白い。
◆仕事に、恋に、あるいはほかの何かにつまずき、どん底なかで偉業の朗報に接した人も多かろう。
あすを信じて、きょうの悔し涙に乾杯!
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クローズアップ現代 「“夢の医療”は実現するか 〜iPS細胞 実用化前夜〜」 動画あり 2012年7月3日 NHK
【キャスター】国谷裕子 【出演者】 山中伸弥(京都大学教授・京都大学iPS細胞研究所所長)
iPS細胞を使って人の組織を作り、移植により治療の難しい病気を治す。この“夢の再生医療”が現実になろうとしている。iPS細胞の「がん化」リスクを減らす培養方法が見つかったためだ。最も移植が早いと見られているのは、「加齢黄斑変性」という視力が失われる病気、日本に40万人の患者がいるとされる。患者のiPS細胞から網膜組織を作り出して移植するというものだ。また、難病患者からiPS細胞を作り出し薬剤の効果を確かめる取り組みが始まり、具体的に効果のあるものも見つかりつつある。さらに、iPS細胞を使うことで、がんの原因を探るための研究も始まった。実用化目前のiPS細胞研究の最前線に迫る。
http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail_3223.html
iPS細胞がん化防ぐ新手法発見 京大グループ 2012年2月4日 朝日新聞デジタル
iPS細胞づくりでウイルスを使うとき、心配されていた細胞のがん化を防ぐ方法を京都大のグループが見つけ、米科学誌で報告する。ウイルスは細胞の特定の場所に組み込まれたときにがん化するので、その場所を見張っておけばいいのだという。
iPS細胞は皮膚などの細胞に特殊な遺伝子を入れてつくる。ウイルスは、その遺伝子の運び屋として使っている。ウイルスがもつ余計な遺伝子まで細胞に組み込まれて、がんになると考えられてきた。
京大の鶴山竜昭准教授(病理学)らはマウスの白血球をがん化させて白血病にすることが知られるMLVというウイルスを調べた。他の方法に比べて遺伝子を運ぶ効率が高く、よく使われている。フランスでこのウイルスを使い遺伝子治療を受けた患者2人が白血病になったことがある。
このウイルスで白血病になったマウスの白血球をみたら、ウイルスの遺伝子は細胞の特定の3ヵ所を狙って入り込んでいた。ここは、フランスの遺伝子治療で起きた白血病での場所とよく似ていた。
http://www.asahi.com/science/update/0204/OSK201202040035.html
転写因子Glis1により安全なiPS細胞の高効率作製に成功 2011年6月9日
Glis1は、不完全に初期化された細胞の増殖を抑制し、完全に初期化されたiPS細胞のみを増殖促進させる。
http://www.jst.go.jp/pr/announce/20110609/
人工多能性幹細胞 ウィキペディア(Wikipedia)より
人工多能性幹細胞とは、体細胞へ数種類の遺伝子を導入することにより、ES細胞(胚性幹細胞)のように非常に多くの細胞に分化できる分化万能性と、分裂増殖を経てもそれを維持できる自己複製能を持たせた細胞のこと。京都大学の山中伸弥教授らのグループによって、マウスの線維芽細胞から2006年に世界で初めて作られた。
英語の頭文字を取り、iPS細胞と呼ばれ、誘導多能性幹細胞とも訳される。
元来、生物を構成する種々の細胞に分化し得る分化万能性は、胚盤胞期の胚の一部である内部細胞塊や、そこから培養されたES細胞、及びES細胞と体細胞の融合細胞、一部の生殖細胞由来の培養細胞のみに見られる特殊能力であったが、iPS細胞の開発により、受精卵やES細胞をまったく使用せずに分化万能細胞を単離培養することが可能となった。
分化万能性を持った細胞は理論上、体を構成するすべての組織や臓器に分化誘導することが可能であり、ヒトの患者自身からiPS細胞を樹立する技術が確立されれば、拒絶反応の無い移植用組織や臓器の作製が可能になると期待されている。ヒトES細胞の使用において懸案であった、胚盤胞を滅失することに対する倫理的問題の抜本的解決に繋がることから、再生医療の実現に向けて、世界中の注目が集まっている。
【マウスiPS細胞作製法の改良】
2007年8月、ヤニッシュらのグループは、野生型マウス由来の線維芽細胞に4遺伝子を導入後、細胞の形態変化によってiPS細胞を選別、単離することに成功し、遺伝子改変マウスを用いなくてもiPS細胞が樹立できることを報告、ヒトiPS細胞の樹立へと道を拓いた。同年9月には、カリフォルニア大学サンフランシスコ校のミゲル・ハマーリョーサントスらのグループも、薬剤による選別を行わず、c-Mycの代わりにn-Mycを、またレトロウイルスベクターの一種であるレンチウイルスベクターを用いてiPS細胞を樹立した。
また2007年12月には、c-Mycを除くOct3/4・Sox2・Klf4の3因子だけでも、効率は低下するがマウス・ヒトともにiPS細胞の樹立が可能であることが山中らによって示され、iPS細胞ががん化するのを抑えるのに成功した。ほぼ同時にヤニッシュらのグループも同様の実験にマウスで成功している。
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サイエンスZERO 見えてきた臨床試験・iPS細胞 2011年6月4日 NHK教育
【司会】安めぐみ、山田賢治 【ゲスト】東京大学大学院情報学環教授 佐倉統 【コメンテーター】京都大学iPS細胞研究所副所長 中畑龍俊
2006年に京都大学の山中伸弥教授が作り出した「iPS細胞」。iPS細胞は、皮膚などの細胞にいくつかの遺伝子を導入することで、受精卵のように様々な細胞となる多能性を得た細胞。再生医療や新薬の開発で大きな可能性を秘めているといわれ、世界中で臨床への応用をめざして競争が繰り広げられている。日本でも新しい医療をめざして研究が進められ、数年以内に臨床試験が行われる見込みの研究も出始めている。
再生医療の分野で、世界初の臨床試験に最も近いといわれているのが「加齢黄班変性」という目の病気の治療。この病気は網膜の網膜色素上皮細胞が衰えることで引き起こされ、ひどい場合は重度の視力低下にいたることもある。これまで根本的な治療法はなかったが、網膜色素上皮細胞のシートを患者のiPS細胞から作り、移植治療をすべく準備を進められている。3年以内には最初の臨床試験を行うのが目標だ。またマウスやサルの脊髄損傷をiPS細胞を用いて治療することにも成功している。この手法を使って、人の脊髄損傷の治療を行おうという研究も続けられている。一方、iPS細胞は、細胞に遺伝子を導入するという作り方や、導入する遺伝子ががん化にかかわる遺伝子であることなどから腫瘍を引き起こす危険があることが、誕生当初から言われていた。そのため、がんを引き起こさない新しい導入遺伝子の発見や、遺伝子をもとのDNAには組み込まずに、遺伝子が作るたんぱく質だけを作用させることでiPS細胞を作ろうという研究が進められている。
夢の医療技術といわれながらも多くの課題をかかえるiPS細胞が、実際の医療につかえるようになるのか、最新研究から探る。
http://www.nhk.or.jp/zero/contents/dsp349.html
どうでもいい、じじぃの日記。
6/9、再放送だったがNHK教育 サイエンスZERO 「見えてきた臨床試験・iPS細胞」を観た。
大体、こんな内容だった。 (手抜きをしている)
医療を革命的に変えるといわれるiPS細胞。今その研究が急速に進んでいます。数年後の臨床試験を目指して、網膜や脊髄を治療する計画が動き出しています。さらに、きわめて難しいといわれた臓器の作成への挑戦も始まります。しかし、iPS細胞にはがんになる危険などさまざまな課題が残されています。研究の最前線に迫ります。
iPS細胞による治療はいつ実現するのか?
アメリカで発表されたiPS細胞の画像が出てきた。
山田さん、「iPS細胞ですが、私たちの体のどんな細胞にも代わることができる。そんな力を持った細胞です。実際、iPS細胞から分化された細胞がこちらです。たとえばこれは筋肉の細胞、さらにこちらは軟骨の細胞です。こちらは緑色の部分神経のドーパミンを作り出す細胞ですが、今紹介したすべてがiPS細胞から作り出された細胞です」
安さん、「再生医療に使う場合は、本人の細胞から作るので拒絶反応が無いというのも大きなメリットですね」
元気に動きまわるマウスとほとんど動かないマウスの映像が出てきた。
元気に動きまわるマウス一匹のマウス。iPS細胞を使って脊髄損傷を治療したマウスです。一方、うまく動くことができないのは治療しなかったマウスです。iPS細胞の登場からわずか1年後に成し遂げられたこの研究成果はiPS細胞を使った治療の可能性を示したものでした。
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安さん、「かなり早いペースで臨床に向けて、研究が進んでいるということですか?」
中畑さん、「今、急速な勢いで研究が進んでいます。先ほど話にありましたように網膜の研究では臨床まで3年と言っていましたが、もう視野に入っています。京都大学のiPS細胞ではパーキンソン病をiPS細胞を使って治そうという研究が進んでいますし、医療に結びつけるという研究がさかんに行われています」
去年、京都大学iPS細胞研究所が誕生しました。
山中伸弥教授、「患者さん、そのご家族にために役に立てるか、これからが本当の勝負です」
年間予算およそ40億円。研究スタッフは200人以上。日本のiPS細胞研究の一大拠点です。
研究目標
・iPS細胞を作り出す技術
・様々な細胞に分化する技術
・iPS細胞を使った病気のメカニズム
研究のなかでも重要なテーマの1つが安全性の確立です。実はiPS細胞を作り出す方法の中にがんを引き起こす要因があるためです。iPS細胞を作るとき、従来は4種類の遺伝子を細胞のDNAに組み込んでいました。しかし、その中にはがんの原因となる遺伝子が含まれていました。その1つがc-Mycです。c-Mycと似た働きを持ちながら、がんのの原因にはなりにくいL-Mycという遺伝子を見つけました。L-Mycを使ってiPS細胞を作ったところ、c-Mycと違って、がんなどの腫瘍がほとんど作られないことが分ったのです。
一方、iPS細胞の作り方を根本的に変えることで安全な細胞を作り出そうとしています。従来はレトロウイルス(遺伝子を運ぶ運び屋)を使ってカギになる遺伝子を細胞のDNAに組み込んでいました。これらの遺伝子が作り出すたんぱく質の働きで、元の細胞がiPS細胞に代わるのです。しかしこの方法では組み込んだ遺伝子が残るため、その働きで将来、がんを引き起こす危険があります。そこでレトロウイルスではなく、プラスミド(遺伝子を運ぶ働きを持つDNA)を使う方法です。プラスミドを用いる方法ではカギとなり遺伝子は細胞のDNAには組み込まれません。プラスミドの中に留まったまま、必要なたんぱく質を出して元の細胞をiPS細胞に代えるのです。その後、遺伝子はプラスミドとともに消えてなくなるため、細胞ががんになる危険は大きく下がるのです。
iPS細胞の安全性を高め、将来治療に使うための研究が重ねられているのです。
佐倉さん、「安全性だけが問題なんですか?」
中畑さん、「いろいろ研究が進んでいて、いかにしてがん化しないようなiPS細胞ができるか、世界中で研究がされています。今の研究のスピードからすると、c-Mycの代わりにGlis1という遺伝子を使って、そう遠くない日にがん化を防ぐiPS細胞ができるのではないかと思っています」
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じじぃの感想
再生医療はほとんど安全性だけの問題のようだ。
6月9日のニュースで「Glis1を使って、がん化を抑制するのに成功した」といっていた。
http://www.jst.go.jp/pr/announce/20110609/index.html
人への臨床試験もあと1年ぐらいしたら、始まるのかも。