じじぃの「人間はなぜ裸のサルになったか・汗腺?人間とは何か」

Geography Lesson: East African Rift Valley 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=NsqxGHb8w6k&feature=related
Gorilla Walks Like A Man! 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=CrQf6cogMuI
ゴリラ Google 検索
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大地溝帯 Google 検索
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大地溝帯 フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』 (一部抜粋しています)
大地溝帯は、主にアフリカ大陸を南北に縦断する巨大な谷で、プレート境界の一つである。大地溝帯の谷は、幅35 - 100km、総延長は7,000kmにのぼる。正断層で地面が割れ、落差100mを超える急な崖が随所にある。
【人類誕生への影響】
ケニアタンザニアをはじめ、大地溝帯周辺では人類化石が多数発掘されている。これは、この地域は火山活動による堆積物が大量にあるため、化石が残りやすいからだと考えられている。発見される人類化石の多さから、大地溝帯は「人類生誕の地」とも呼ばれる。かつて最古の猿人とされていたアファール猿人は、アファールホットスポットのあるアファール地方で発見された化石人類である。
一方で、大地溝帯の形成が初期人類(ヒト科)の誕生を導いたとする仮説もある。フランスの人類学者イブ・コパン(コッパン)によるこの仮説は、「イースト・サイド・ストーリー(イースト・サイド物語)」と呼ばれている。アフリカ東部は、元来は現在のコンゴなど大陸中央部と同様、熱帯性の大森林に覆われた地域であった。しかし、800 - 1,000万年前に大地溝帯の活動が始まり、その周辺に高地や山脈を含む隆起帯が形成されたことにより、大西洋側から大陸東部に湿った空気を運んでいた赤道西風がさえぎられると、大地溝帯の東側は徐々に乾燥して森林が衰退し、やがてサバンナ(草原)に変わっていった。森林に住んでいた多くの類人猿は、この環境の変化に適応できずに絶滅したが、ヒトの祖先は樹上から地上に降りて、直立二足歩行に移行した。すなわち、乾燥化によって木と木の間隔が広がったことにより、木から木への移動を行う際に地面に降りる必要が生じ、ついに直立二足歩行を獲得した、とするものである。
この仮説は、一時は人類の起源についての定説となっていたが、その後の調査で、初期猿人の化石と共に、森林に棲息する哺乳類の化石が発見されると、猿人は森の中でも暮らしていたのではないかと考えられるようになった。さらに、2001年、ミシェル・ブルネ率いる国際研究チームによって、大地溝帯からはるかに離れた中央アフリカのチャド北部で、トゥーマイ猿人(サヘラントロプス・チャデンシス、600 - 700万年前)が発見されたことにより、最初期の猿人がアフリカ東部以外の地域にいたことが明らかになった。こうした新たな知見により、コパンのサバンナ説は否定的に再検証されるようになり、現在、多くの研究者は否定的な立場をとっている。
【デズモンド・モリス】
デズモンド・モリス(1928年1月24日 - )は、イギリスの動物学者。動物行動学と人間行動学に関する啓蒙的な著作で知られる。
バーミンガム大学で動物学を学び、次いでオックスフォード大学大学院に進みニコ・ティンバーゲンの下で動物行動学を研究。 ロンドン動物園の鳥類学研究部門の長だったが、1960年代にテレビの動物番組のプレゼンターとして登場し、番組の中でチンパンジーに絵を書かせるといったパフォーマンスを行ったことで一躍有名になった。
人間を「一生物種としてのヒト」であると定義し、動物学者の見地から人間とその行動を観察、動物としての人間の在り方を説くと共に、人間本位の社会観や価値観に警鐘を鳴らしている。また、イヌ、ネコ、ウマなどの身近な動物が持つ、見落とされがちな習性や知られざる特性を数多く紹介し、人々の動物への理解促進にも努める。著作『裸のサル』はベストセラーとなると共に、その人間観が大きな議論も巻き起こした。著作の多くが邦訳されている。
著書 『裸のサル』−動物学的人間像 角川書店
【体毛について】
ヒトは往々にして「裸のサル」といわれる。実際には無毛なわけではなく、掌、足の裏などを除けば、ほとんどは毛で覆われている。しかし、その大部分は短く、細くて、直接に皮膚を見ることができる。このような皮膚の状態は、他の哺乳類では水中生活のものや、一部の穴居性のものに見られる。ヒトの生活はいずれにも当てはまらないので、そのような進化が起きた原因については様々な説があるが、定説はない。代表的なのは以下のような説である。
・外部寄生虫がとりつきにくくする、あるいはそれらを取りやすくするための適応。
・体表を露出することで、放熱効率を上げて、持久力を上げるための適応。
幼形成熟ネオテニー)の結果。
・性的接触の効果を上げるための適応。
・一時期に水中生活を送ったなごり。(水に浸からない頭髪だけが残ったという説。水生類人猿説を参照)

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『危険な脳はこうして作られる』 吉成真由美/著 新潮選書 2005年発行
人間は何故裸のサルになったか (一部抜粋しています)
何故人間は頭髪と陰毛を除いて裸のサルになったのか。
諸説ある中で、視床下部が関与しているという興味深い話を紹介しよう。
他のホ乳類が毛皮で覆われているのに比べて、裸の皮膚をさらしている人間という種は、その特異さが際立っている感があるが、どうも、その謎を解くカギは、「熱放出効率を良くする」という点にあるらしい。
1847年、C.Bergmanが、
「同じ種に属する温血動物(ホ乳類と鳥類)の場合、環境温度が下がるに従って、体が大きくなる傾向にある」
という法則を発表し、続いて、1877年にはJ.Allenが、
「温血動物は、環境温度が下がるに従って、体表面積の割合が小さくなる傾向にある」
という法則を提唱したのである。
即ち、同じ種類の動物の場合、寒い地方に住む個体の方が、暑い地方に住む個体よりも体が大きくなる傾向があり、種類の異なる動物を比べると、寒い地方に住む種の方が、暑い地方のそれ等よりも、体積に対する体表面積の割合が小さくなる傾向がありますよ、という訳だ。
その後20世紀半ばになって、人類について大規模に同様の調査をしてみた結果、どうやら、人間の体つきにも、BergmanとAllenの法則がほぼ当てはまるらしい事がわかってきた。
体の細胞組織は、蓄えてある食物を使う、つまり物質代謝をする際に熱を出す。そして代謝によって生み出された熱のうち余分なものは専ら体表面から外に放出されていく。
次のページの図(注.体積と体表面積比率の比較ブロック図が載っている)でもわかる通り、体が大きくなるに従って、体積に対する体表面積の割合は小さくなっていく。
例えばゾウは、その体の割に体表面積は小さく、カナリアやネズミ等の小動物は、体の割に体表面積が大きい事になる。
故に、小動物は熱を失い易いので、大型動物よりも単位体積当たりの熱生産量を上げないと生きていけないことになる。
同じ環境に住んでいる動物であれば、体が小さくなる程、しじゅう食べ物を補給していないと、熱生産が熱放出に追いついて行かなくなってしまう。
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もちろん汗をかくというのも、熱放出を効率よく行う役割を果たしており、人間が体毛を失って裸に進化して行った理由も、その辺にあると考えられている。実際、人間の皮膚には、150万もの発汗器官があり、体の過熱化を防いでいる。
しかし、イヌイットのように、なるべく熱保存率を高めたい寒冷地方の民族は、年中服に覆われている体や手足よりも、外気と唯一接触のある顔に、発汗器官が集中しているのだそうだ。
また、ウサギや犬、熱帯に住むキツネのように、体に発汗装置を持たない動物は、耳を大きく進化させる事で体表面積を広げ、外気によって耳の中を流れる血液の温度を下げるような仕組みになっていたりもする。
良く知られている通り、犬は、ハアハアと呼吸する際に口から水分を蒸発させたり、脳のすぐ下にある網目上に枝分かれした血管(Rete Mirable)を利用して、血液の温度を下げたりするメカニズムが備わっているので、これ等を持たない動物、例えばウサギを犬が追いかけた場合、ウサギが脳の過熱によって死に至るまで、犬はウサギを追い続ける事もできるのだ。
では、この「内温動物」の体温維持というのは、脳のどの部分が担っているのだろう。
余談だが、ホ乳類と鳥類というのは、体温が他の動物より高いから「温血動物」、他は「冷血動物」という風に、長い間一般には区分されていた。しかし、多種類の動物を調査するうち、例えば砂漠に住むイグアナなどはホ乳類や鳥類とほぼ同じ体温である事がわかってきた。
そこで今度は体温の変化しない「恒温動物」と外気の温度によって体温を変化させる「変温動物」という区分けをしたのである。
しかし、その後、ホ乳類でも冬眠する多くは、冬眠中に体温が変化するし、ラクダのように、水がふんだんにある時はほぼ37℃で恒温、水が無い時は34〜41℃の間を外気温に合わせて変温させるという風なメカニズムを持つものの存在が明らかになってきた。
更に「変温動物」でも、深海生物は体温が一定している事がわかってきて、恒温、変温の区分でも不十分だという事になった訳だ。
そこで最近は、個体内の代謝によって体温調節する「内温動物」と、環境の温度に頼って個体の体温調節する「外温動物」という分類になっているようだ。
で、この「内温動物」の温度調節については、1880年代に、犬の視床下部に傷を付けると、体温が上昇することが確かめられている。
更に、1912年にBarbourが行った、犬の視床下部に銀線を挿入して視床下部内の温度を操作するという実験では、線の温度を上げると体温が下がり、線の温度を上げると、逆に体温は上昇するという結果が出ている。
つまり、視床下部は、体温をモニターするという役割を担っており、この部分の温度の上下が、逆方向の体温変化をもたらすような指示となって、脳の別の部分に伝達されるという訳だ。
更にその後の研究では、温度の非常に微妙な変化に反応する細胞が、視床下部視索前野と前視床下部に分布している事がわかっている。
ネズミの実験では外側視床下部を切除してしまうと、寒くなった時にはブルブル震えて体温を上げようとするのに、ヒーターのスイッチを押すといった温度変化に対応する行動が一切とれなくなってしまい、反対に外側視床下部をそのままにしておいて視索前野を切除するとヒーターのスイッチを押すことはできても、寒さに体が反応してブルブル震えるという自律神経の現象は消えてしまう事もわかっている。
つまり、視床下部だけでも、体温調節機能は少なくとも2通りあるという事だ。
もちろん皮膚も温度に対して敏感に反応し、寒いところに移動すれば、脳が寒さを感知する以前に体が震え出し、暑い場所に移れば、視床下部内の温度が上昇するより早く汗が出始める。
つまり、皮膚も独自の温度モニター装置である訳だ。この他に脊髄も、温度モニター装置である事が明らかにされている。
では、「外温動物」の方が環境変化に対する適応の幅も広いし、食料も少なくてすむのにも拘らず、たくさんの食料を必要とし、微妙かつ複雑な体温調節を行わなければならないという高いコストを払ってまで、「外温動物」から「内温動物」に進化するという事に、どのようなメリットがあったのか。
それは、長時間に渡って、強い筋肉運動を維持できる方が、例えば獲物などを追いかける仕事には好都合だったからだろう。長時間の強い筋肉運動をするためには、普段から、ある程度の高いレベルの代謝がなされている必要がある。ハ虫類等の「外温動物」も、短時間であれば、ホ乳類と同じようなすばやい動きもできるけれど、長時間となると、とても維持しきれなくなる。
熱生産量が普段から高ければ、当然熱放出も効率良く行われる必要がある。という訳で、人間は裸のサルになったようであります。

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人間とは何か!? 「ゴリラと人間を分けたものとは?」 2011年6月4日 TBS
【現地取材】真矢みき 【スタジオ進行】安住紳一郎
私たちは人間だけが豊かな心を持つ特別な存在だと、何となく感じながら、都会という閉ざされた空間で生活しています。しかし、ゴリラを見ていると、決してそうではないことに気付かされます。
私たちはゴリラの生態を撮影しに、アフリカ・コンゴに向かいました。シルバーバックと呼ばれるオスの子煩悩な愛と群れを守る勇気、子供たちの好奇心、空想を楽しんでいるとしか思えない表情の豊かさ…。ほのぼのとした優しいドキュメントです。
また、ここでは、ゴリラとチンパンジーとヒトとを分け隔てた森林環境の話しもします。地球の裂け目・大地溝帯がアフリカの大地の気候を変え、ヒトが誕生した様子も紹介します。
http://www.tbs.co.jp/earth-code2011/contents/page6.html
どうでもいい、じじぃの日記。
6/4、TBS 『人間とは何か!?』で「ゴリラと人間を分けたものとは?」を観た。
大体、こんな内容だった。 (最初の部分のみ)
ゴリラと私を分けたものとは? 一体何でしょう。
地球の裂け目・大地溝帯と呼ばれる断崖が両端に分かれたアフリカの大地が映像が出てきた。
それはアフリカに出来たアース・コード。地球の裂け目でした。地球内部の巨大な熱エネルギーが作りだすマントルの対流によって、今から1000万年前、アフリカ大陸の中央が大きく隆起し、亀裂が入りました。これを大地溝帯と呼びます。南北に延びるその長さは7000キロにもおよび、現在も亀裂は少しずつ広がっています。
エチオピア・アファール地方の映像が出てきた。
大地溝帯の北に位置するエチオピアでは、2005年突然、新しいひび割れが発生しました。そしてアフリカ中央部のケニアからタンザニアにかけては地殻の変動が進み、もはや反対側が見えないほど巨大なひび割れになっているのです。将来的にはアフリカ大陸は完全に分断されてしまうといわれています。そこに住む生き物にとってはあまりにも過酷な事態。しかし実は、この地球の裂け目が私たち人間とサルの進化を分けたのです。一体、どういうことでしょうか?
左側には雲が漂っている森が広がっていて、中央部は巨大な溝になっている画像が出てきた。
地溝帯の外側に出来た山には海から湿気を含んだ風が当たり、豊かな雨が降り注ぎます。そのため、この地域では太古から熱帯雨林が姿を変えず残りました。一方、地溝帯の中心部は乾いた風しか吹かないため、森が育ちにくく草原、すなわちサバンナが出来て広がっていったのです。
森に残ったのはゴリラやチンパンジー、片やサバンナへと進出したのがヒトです。
草原に下りた私たちの祖先は二足歩行となり、遠くが見渡せるようになります。そして両手を自由に使えるようになり、道具を作り出します。
また、咽喉(のど)の形が変わったこと。脳が爆発的に発達したことで言葉がしゃべれるようになりました。さらに長距離を移動するため、優れた機能を得ました。それが汗腺。汗をかくことで体温が調節できるようになったのです。そのかわり、私たちは仲間であるサルの持っていた体毛を失っていき、衣服をまとうことで寒さをしのぐようになりました。
私たちと違って森という環境に留まることを選んだゴリラ。一方、森を出て違う環境に適応し、やがて自ら環境を変えていく力を手にした私たち。
どちらも家族を持ち、その家族を大切にする似たものどうしです。地球から見れば私たち人間もゴリラも一つの大きな家族といえるのかもしれません。
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じじぃの感想
「草原に下りた私たちの祖先は二足歩行となり、遠くが見渡せるようになります。そして両手を自由に使えるようになり、道具を作り出します。また、咽喉(のど)の形が変わったこと。脳が爆発的に発達したことで言葉がしゃべれるようになりました。さらに長距離を移動するため、優れた機能を得ました。それが汗腺。汗をかくことで体温が調節できるようになったのです。そのかわり、私たちは仲間であるサルの持っていた体毛を失っていき、衣服をまとうことで寒さをしのぐようになりました」
テレビのはデズモンド・モリスの『裸のサル』からきているのだろうか。 しかし、二足歩行もしていないヒトが急にサバンナに出ていくというのは納得がいかないなあ。
昔読んだ、手塚治虫の漫画『三つ目がとおる』の中に、人は水中に潜り、魚をとって暮らしていた。そして、水の中に入っている人は直立二足歩行していた。と、いうのがあった。
これは「水棲説」(アクア説)と言われているものだ。
人間はいつ、体毛を失ったのだろう。
昔、ヒトはゴリラとかチンパンジーと同じように森に住んでいた。
ヒトは森の中の川辺の住み、主に魚をとって生活していた。水の浮力で二足歩行が可能となり、自由になった手で道具を作るようになった。
そして、ゴリラとかチンパンジーと違って、水中生活が長かったせいで体に皮下脂肪がつき、それと並行して体毛が無くなっていった。二足歩行が可能になり、武器を手にしたヒトはサバンナに出て行った。
だいぶ、テレビのとは違うなあ。
だけど、狩りをするため、長距離を移動するようになり、熱放出を効率よく行うため体温調節機能が変化し、熱を汗腺から放出するようになり、同時に体毛を失っていったというのは説得力があるなあ。
長距離を移動するゾウとか、ヌーとかは毛が無いもんな。
たかが、体毛、されど体毛なのだ。