はてな宇宙 特別企画「村山斉が解説する2011年ノーベル物理学賞」 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=BEAav1iOyoo
TEDxTokyo - 村山斉 - 05/15/10 - (日本語) 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=H7JHuEgHPN8
TEDxTokyo - Hitoshi Murayama - 05/15/10 - (English) 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=FMsT-9L5I2g&feature=relmfu
村山斉 誰も知らない真の宇宙に迫る JAXA
http://www.jaxa.jp/article/interview/vol57/p2_j.html
暗黒物質の証拠発見か、宇宙の謎解明に前進 国際チーム (追加) 2013.4.4 MSN産経ニュース
宇宙のどこにでも存在するとされながら見つかっていない「暗黒物質」を追い求めている欧州合同原子核研究所(CERN)などの国際チームが、日本時間4日未明「暗黒物質が原因だとしてもおかしくない現象を観測した」と発表した。
国際宇宙ステーションを使った高い精度の観測で、宇宙最大の謎の証拠を発見した可能性がある。
本来なら宇宙空間に極めて数が少ない「陽電子」を、理論の想定を上回って観測したのが根拠。ただチームは、ほかの天体が原因である可能性も否定しきれないとして、データを解析して見極める。
研究代表者でノーベル物理学賞受賞者のサミュエル・ティン米マサチューセッツ工科大教授が、スイス・ジュネーブの会合で発表。「暗黒物質からの信号かどうか、今後の研究で分かるだろう」と述べた。
http://sankei.jp.msn.com/science/news/130404/scn13040401070000-n1.htm
サイエンスZERO 「ダークエネルギーが宇宙を加速する」 2011年12月10日 NHK Eテレ
【司会】安めぐみ 、山田賢治 【コメンテーター】東京大学数物連携宇宙研究機構機構長 村山斉
12月10日に行われるノーベル賞授賞式。今年の物理学賞を受賞したのは、「加速しながら膨張する宇宙」を発見した3人の研究者です。宇宙が加速するためには、重力とは反対の性質を持つ「ダークエネルギー」が必要であることもわかり、宇宙論を根底からくつがえすことになりました。そして世紀の発見までには2つの研究チームの熾烈な先陣争いありました。現代宇宙論最大の謎・ダークエネルギーをめぐるドラマに迫ります。
http://www.nhk.or.jp/zero/contents/dsp369.html
奇跡の地球物語 「ニッポンの頭脳 〜宇宙に挑む天才たち〜」 2011.10.9 テレビ朝日
ここに世界の天才達が集まっている。「数物連携宇宙研究機構」通称IPMU
数学者、物理学者、天文学者など、世界中から集められたおよそ200人の卓越した科学者達。
彼らの研究テーマ、それは・・・『宇宙は何で出来ているのか?』
宇宙の法則を、今、科学者たちが解き明かす・・・
ガリレオが望遠鏡で宇宙を観測してからおよそ400年。
日々新たなニュースが飛び込んでくる。しかし宇宙に関しては、まだそのほとんどが解ってないという。
村山教授「原子で出来ているのは4.4%に過ぎない。96%はなんだか解っていない」
なんと宇宙の96%は未だ解明されていないのである。そして約23%を暗黒物質と呼んでいる。
宇宙のおよそ23%を占めるとされる暗黒物質。
この暗黒物質が無ければ、銀河も惑星も、私たち人間も生まれていなかったという。
目には見えないが確かに存在するという『暗黒物質』を、科学者たちは、どうやって見つけようというのか?
http://www.tv-asahi.co.jp/miracle-earth/backnumber/20111009/index.html
村山斉 | IPMU-数物連携宇宙研究機構
数物連携宇宙研究機構の初代機構長。素粒子理論におけるリーダーの一人であると共に、基礎科学分野における若き指導者の一人でもある。 1991年に東京大学で博士の学位取得後、1993年以来アメリカ在住。2008年1月に帰国、機構長着任。
http://www.ipmu.jp/ja/hitoshi-murayama
TVシンポジウム「常識の壁を打ち破れ」 2011年5月21日 NHK教育
【司会】NHK解説委員 谷田部雅嗣 【パネリスト】東京大学国際高等研究所数物連携宇宙研究機構 村山斉、筑波大学大学院教授 山海嘉之、東京工業大学フロンティア研究機構教授 細野秀雄
独創的な研究で世界一を目指す3人の研究者が、研究のブレイクスルーはどんな時に生まれるのか、若いころの研究の原点などを語り合うシンポジウム。人を支援するロボットを開発する山海嘉之さん、新しい機能を持つ材料を開発する細野秀雄さん、宇宙の謎に挑んでいる村山斉さんが、学生と熱いトークバトルを繰り広げる。議論はアイデアを生みだす方法論や組織をまとめるリーダー論など、ふだん聞くことのできない本音にまで及ぶ。
http://iiyu.asablo.jp/blog/2011/05/23/5876426
どうでもいい、じじぃの日記。
5/21、NHK教育 TVシンポジウム「常識の壁を打ち破れ」を観た。
大体、こんな内容だった。
「FIRST(ファースト)」とは科学技術の分野において日本の国際競争力や底力を評価するために、内閣府を中心に推進している研究開発支援プログラムのことです。
「FIRST」 = 最先端研究開発支援プログラム
ミクロの世界から宇宙まで。あらゆる分野の中から選びぬいた30人の中心研究者に10億から数十億円のプロジェクトを任せ、5年間で世界トップを生み出そうとするユニークな試み。
この日、30人の研究者の中から「人を支援するロボット開発」の山海嘉之さん、「新しい機能を持つ材料を開発」の細野秀雄さん、「宇宙の謎に挑む」の村山斉さん。独創的な研究で世界一を目指す3人のトップ・サイエンテストがステージに上がりました。
対するのは高校生から大学院生までの子供たち。斬新なアイデアはどんな思考のもとに生まれるのか、幾多の困難をいかにして乗り越えてきたのか、チームをまとめ上げるにはどのようなリーダーシップが求められるのか。熱いトークバトルが繰り広げられました。
ブレークスルーに挑む
谷田部さん、「今日のフォーラムは『世界一を目指して』ということで、若い皆さんがこれから人生を歩んでいくときにあの一日があったから、自分の今があるんだと思えるような運命の一日にしたいと思っています」
山海さん、細野さんの研究紹介の後、細野さんの研究のことを聞かれて、
村山さん、「素粒子の研究をするときに、実は超電導物質というのは非常に重要な役割を果たしています。素粒子の高いエネルギーに加速してぶつける。いわばビッグバンを再現する実験をやろうと世界中でいろんなことをやっているわけですが、高いエネルギーに加速するには高いエネルギーの粒子を曲げないといけない。そのためには、(細野さんが開発している)超伝導を使った磁石は非常に重要で、今まではいわば古い技術を使っているものですから、ものすごい電力を浪費する。なかなか高いエネルギーを作れない。こういうものが実用化されてくると素粒子の研究もすごく進むのではないかと期待しています」
宇宙の謎の物質を解明して世界一を目指す
まだ誰も正体を突き止めたことがない宇宙空間に広がる謎の物質に斬り込もうとしている人がいます。東京大学国際高等研究所数物連携宇宙研究機構の村山斉さん。
無数の星からなる大宇宙。ところがこの宇宙の構造が成り立つためには私たちが知っている物質の重力をすべてたし合わせてもどうしても足りないということが最新の研究から分かってきたのです。
私たちが見ることも触ることもできないが、重力を持つという正体不明の物質・暗黒物質"ダークマター"が存在するはずだというのです。
村山さん、「実は2003年になって、宇宙の暗黒物質は原子ではない全く別の種類のワケの分からない全く新しい物質ということがはっきりしました。それで今びっくりしてみんながこれは一体何なんだろうと。という研究をしているわけです」
村山さんは今、暗黒物質が宇宙空間の中でどのように分布しているのか、調べようとしています。その観測に利用するのがハワイにある口径8.2mの「すばる望遠鏡」です。望遠鏡に国立天文台が開発した画素数9億のカメラを装着し、宇宙を撮影する計画です。
しかし、目に見えない暗黒物質をどのような方法で捕えようというのでしょうか。それは強い重力に対する光の特別な性質を利用するものです。
望遠鏡と銀河の間に何も存在しない場合、光はまっすくに届きます。この時、望遠鏡にはこのように銀河が映ります。
暗黒物質(ダークマター)が無い場合:いくつか見える銀河がそのままの形で見える。
一方、こちらは望遠鏡と銀河の間に重力を持つ物質・暗黒物質がある場合です。
暗黒物質(ダークマター)がある場合:いくつか見える銀河の一部が楕円の輪郭のように歪んでみえる。
光は強い重力の近くでは曲がる性質があるので曲がって望遠鏡に届きます。この時望遠鏡にはこのように銀河が歪んで見えるので、そこに暗黒物質があることが分かるのです。
パソコンに銀河と暗黒物質があるため歪んだ銀河が画像として表示されている映像が出てきた。
村山さん、(指さして)「ここにもあります。ここにもあります」
こちらは暗黒物質が存在する場所を撮影した画像。確かに銀河が歪んで映っていることが分かります。
村山さんは宇宙をくまなく撮影し、宇宙全域にわたる暗黒物質の分布図を作ろうと考えています。
村山さん、「宇宙はビッグバンで始まったといわれていますが、ビッグバンは137億年の大昔のことです。ところが宇宙では遠くを見ると遠くからくる光は時間がかかる。遠くを見れば見るほど昔が見えるわけです。ずっと遠くを見るとビッグバンはまだ見えるわけです。あっ、ビッグバンやってるって分かるわけです。そのビッグバンの様子を見てみると、実はどこもかしこもほとんど同じ。すごくのっぺらぼうな宇宙だということが見てとれます。遠くの場所での暗黒物質の集まりぐあい、近くの暗黒物質の集まりぐあいというのを調べていくと、昔の宇宙がのっぺらぼうだったのが、だんだん暗黒物質が集まってきて、シワが成長してコントラクトができて、今の宇宙になったというのが見てとれるわけです。こういう歴史が分かってくると宇宙がどういう姿で生まれて、今どうして私たちがここにいるのか、私たちはいったいどこから来たんだろうかと。そういう大きな問題を解決していくことになると思います」
会場から
村山さん、「さっき、VTRにありましたが、こういう銀河の姿から引き伸ばされて歪んで映っているのがたくさんあるわけです。こういうのを見ていると確かに暗黒物質というのが本当にあるんだということがはっきりしてきました。この暗黒物質、何だか分からないだけれども、実はこの暗黒物質が無いと私たちが存在できないんです」
「暗黒物質なし」と「暗黒物質あり」をシュミレーションした映像が出てきた。暗黒物質なしだとのっぺらぼうの映像で、暗黒物質があると銀河がどんどん増えていく。
村山さん、「宇宙はどんどん膨張しています。で、これも最近、非常に不思議なことが分かったことなんですけど、宇宙が膨張している速さというのが最近加速し始めている。最近というのは約70億年前のことですが、加速してどうなるかというと、この銀河、どんどん遠くに行ってしまうから、いずれみんな見えなくなるんです。つまり宇宙の研究というのは今しかできないので、早く予算をつけて研究しましょう、とお願いしたところ、プロジェクトに選ばれたというわけです」
生徒たち、笑い。
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じじぃの印象
3人の研究者の話とも面白かったが、一番気になっていた「暗黒物質」を解説していた村山斉さんの研究について書いた。
「この銀河、どんどん遠くに行ってしまうから、いずれみんな見えなくなるんです」
ちゃんと銀河、見ておかなくちゃ。
東京大学国際高等研究所数物連携宇宙研究機構では3時のおやつというのがあるのだそうだ。
3時にプロジェクトのメンバーがおやつに集まって、がやがや雑談するというので、これが結構大事なことなんだとか。
真面目に研究すればいいという時代じゃないようだ。