福島原発上空を飛行するグローバルホーク 無人偵察機 Global Hawk 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=AC8ORgWDelw
原発内部の映像を公開へ 米無人偵察機「グローバルホーク」が撮影 2011.3.26 MSN産経ニュース
政府は25日、米軍無人偵察機グローバルホークが東京電力福島第一原子力発電所の内部を上空から撮影した映像を公開する方針を固めた。米軍提供の映像の公開には慎重論もあったが、正確な情報の発信を優先すべきだとの判断に傾いた。米側も公開によって日米協力をアピールするとともに米国民に向けても原発の状況について情報を公開するねらいもあるとみられる。
高度な軍事機密に属するため、解像度を下げて公表することも検討している。
同機は高度6万フィート(18キロ)を飛行し、滞空時間は30時間。無人のため人的被害の恐れがない。電子光学・赤外線カメラのほか、雲を透過する合成開口レーダーも搭載している。リアルタイム映像に加え、30センチ四方を識別できる写真撮影が可能のほか、赤外線カメラでの温度計測もできる。
陸上自衛隊の大型輸送ヘリは一日に1回、原発上空を飛行しているが隊員が被曝(ひばく)する恐れがある。しかも日光照射で正確な温度測定が妨げられるため、計測は早朝に限定されている。
常時測定にはグローバルホークが不可欠だ。1・3号機は爆発で建屋が壊れ、内部の撮影も可能という。
米軍は震災発生翌日の12日以降、グアムから同機を展開させ、第一原発周辺で情報収集を始めた。政府は17日からほぼ毎日映像などの提供を受け、対応策の検討に活用している。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110326/plc11032601310000-n1.htm
LOCAとは - 原子力防災基礎用語 Weblio辞書
LOCA(ロカ)[loss of coolant accident]
冷却材喪失事故。大地震などで想定される,原子炉の配管などが破損して冷却水が大量に失われる事故。ECCS(緊急炉心冷却装置)はこれを防ぐためのもの。
【原子力防災基礎用語集:原子炉冷却材喪失事故(LOCA)】
原子炉の冷却系の配管などが破損したり、あるいは弁が開いたままになったりして、そこから原子炉冷却材が流出する事態を原子炉冷却材喪失事故(LOCA: Loss of Coolant Accident)という。LOCAが起こると原子炉は自動的に緊急停止するが、停止後も核燃料の中に蓄積された核分裂生成物が熱を出し続けるので、炉心が過熱して破損することを防ぐためには、十分な冷却を維持しなければならない。このためにはまず、原子炉の中の冷却材を減少しないように維持することが必要である。
万一のLOCAに備え、原子炉には非常用炉心冷却装置(ECCS)と呼ばれる安全装置が設けられていて、ポンプや窒素ガスで加圧されたタンクなどで構成されている。LOCAが起こって原子炉の中の圧力が下がると、このECCSが自動的に働いて、タンクなどに貯蔵されている低温の水を原子炉に注入する仕組みになっている。
http://www.weblio.jp/content/LOCA
『田勢康弘の週刊ニュース新書』 2011年5月21日放送 テレビ東京
【番組ホスト】客員コラムニスト 田勢康弘 【テレビ東京】大江麻理子、中川聡 【ゲスト】評論家 立花隆
【原発事故処理・揺れる日米関係】
戦後まもなく日本に導入された原子力。高度経済成長期には、原子力発電所として各地に広がっていった。日本と原子力の歴史を、そのときどきのキーパーソンとともにひもとき、現在と未来のあるべき姿を考える。
http://www.tv-tokyo.co.jp/shinsho/
どうでもいい、じじぃの日記。
5/21、テレビ東京 『田勢康弘の週刊ニュース新書』を観た。
大体、こんなことを言っていた。(手抜きしている)
大江さん、「福島第一原発の事故を受けて、日本はこれから原子力政策を転換していくことになるのでしょうか?」
田勢さん、「エネルギー政策というのはものすごく国の基本に関わる大きな問題です。その中でもこれから日本は原子力発電に頼っていこうと、こういうときに起きた事故ですね。これは日本のみならず、アメリカでもオバマ政権は民主党なんですけど環境から考えて原子力発電にだんだんウェイトをかけていこうと。フランスは電力の8割が原子力です。そういう国がみんな影響を受けてどうしたらいいか、国内的にどうしたらよいか分からないような状態になっている。世界的に影響が広がっています」
大江さん、「そこで今日は評論家の立花隆さんをお迎えして、日本のエネルギー政策の過去と未来について考えてまいります」
田勢さん、「今回の福島第一原発の事故ですが、どんな印象で見ておられますか」
立花さん、「これは本当にビックリした。今、次々にあの時こうだったという真相が暴かれつつあるでしょ。今まで本当に何がどう進行したのか分からなかったですよね。やっとおぼろげに見えてきたんだけれども、それがまたビックリする話が次々に出てきて、とにかくこれからどうなんだろうという感じで見ています」
大江さん、「菅政権の対応についてはどうご覧になっていますか」
立花さん、「どうしようもないと、最初は思っていたんですが。だんだん事情が分かってくると必ずしもそうでないと部分もありますね。裏事情が分かってくると、彼としてはああせざるを得なかったのかと。たとえば、東京電力に乗りこんでガチャガチャやるというのがあった。あれは直前に東京電力が我々全部引き上げるということを言い出したわけですよね。それを許したらどうなっていたか、分からないですよね」
大江さん、「今日は歴史をヒモといていこうと思います。どうして日本に原子力発電が導入されてきたのか、そのあたりのことを考えていこうと思います」
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大江さん、「震災、そして原発事故の対応に政治家がなかなか一丸となって対応できていないと言われていましたが」
田勢さん、「菅さんが辞めなければ復興も出来ないと考えている人は野党の自民党よりも民主党の中の方が多い。民主党の菅さんを下ろそうという勢力と自民党の執行部が一緒になって内閣不信任案可決しようと画策していたんですが、昨日失敗と、サミット行く前に新しい総理大臣を作ろうとした動きだったんですけど、失敗したことで、これからどうなるか」
大江さん、「政争に明け暮れしている場合ではないような気がしますが」
田勢さん、「いろいろ政治の問題もあるが、私も取材して分かったんですが、アメリカが本当に心配して、本当に怒っているんですね。『この国の指導部には危機感が全くない』、ということで、かなりいらいらしている気がします。アメリカは独自に全部、日本の福島第一原発の放射能がどうなっているか全部調べて情報を持っていりわけですね。おそらく日本側から出されるすべてのことはほとんど信用していないんじゃないですかね」
立花さん、「だから事故の直後に、アメリカはグローバルホークという無人偵察機で全部観察しているんです。あれは精度がものすごく高いですから、上から撮って微細が分かっているんです。あの時まさにメルトダウン(炉心溶融)が起こった。いつ起きたのかの話が盛んに出ているでしょ。大地震の直後に起きているんですよ。それが(今ごろ)初めて明るみに出てきた。だけどグローバルホーク飛ばして、実際に、特に3号機の暴走の後、どこがどう爆発して燃料棒が薄くなっている。そういう話もあります。その話はまだ出てないでしょ。だからとんでもなく強い放射能があの3号機の爆発した後に、あの辺の残骸から出ているんですよ。それがいったいどういう風に出たのかみたいな話がまだキチッと分かっていないんですよ。だけどアメリカは分かっているんです。アメリカはアメリカ人を80キロ範囲から退避させたでしょ。それはそういう一連の情報を全部得ているから。その情報というのはグローバルホークだけじゃなくて、アメリカが戦後一貫として、要するに核独占を崩したくないから、世界中で誰がどこで核実験やっても分かるように、常にグローバルホークで放射能物質の収集をやっているんです。そうすると核種(ストロンチウム-90とかセシウム-137とか)がものすごく航空してて採れるんです。そうすると、それを分析すれば直ちに何がどうなったか分かるんです」
大江さん、「それをどうしてうまく使えなかったんでしょうか」
田勢さん、「クリントン国務長官がアメリカはすべて核戦争を前提にして原子力を考えているんだ、と。すべて任せてくれれば全部やるけどと言ったら、日本側がアメリカは30年も原発を作っていないんだからと断っちゃったわけですよね」
立花さん、「全然、(日本側は)分かっていないね。アメリカがどれほど情報を得ているか分かっていないから。アメリカが使っている言葉が日本人にあるレベルまでしか理解できない。クーラントロス事故(原子炉冷却材喪失事故)と言うんですが、それは冷却材喪失する、そういうケースの事故。これはロカと言うんですが、そういうレベル。だからアメリカ側としては助けてあげることができると言ったら、日本側が理解できなくて、要するにクーラント(Coolant)というのは水なんだと、水なんか日本にいくらでもある。それを海水でやればいいんだと。そういう感じで。その時にアメリカの高いレベルの知識と技術を投入していれば。アメリカはこれは放っておいたら大変なことになるとリアルタイムで常に分かっていたのに。それを分かっていない連中が断わったというわけなんです」
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大江さん、「続いては最新ニュースです」
「中国と韓国の首脳が東北の被災地に入りました」
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「今入ったニュースです。福島第一原発の3号機の出水口近くから、海に汚染水が流出した問題で含まれる放射性物質は"20テラベクトル"だったという調査結果を東京電力が明らかにしました。外部への放出の認められる量のおよそ100倍だということです」
じじぃの感想
立花さんの解説を聞いていて、福島第一原発の事故の処理で東京電力の対応のまずさがよく分かった。
福島第一原発の事故がよくチェルノブイリ原発事故のようにならなかったのが不思議なくらいだ。
政府の福島第一原発の対応といい、なにか、おかしい。