じじぃの「人口知能がクイズ王に挑戦・ワトソン!サイエンスZERO」

クローズアップ現代 「人間 VS コンピューター 人工知能はどこまで進化したか」 (追加) 2012年2月8日 NHK 動画あり
【キャスター】内多勝康 【ゲスト】電気通信大学助教 伊藤毅
先月中旬、将棋界に激震が走った。コンピューター将棋ソフト「ボンクラーズ」が、元名人・米長邦雄永世棋聖を破ったのだ。あらかじめ「定跡」が打ち込まれた過去のソフトとは違い、ボンクラーズは5万局の棋譜を教科書として「人間が指しそうな手」を自ら学習する「機械学習」によって、プロ棋士並みの強さを手に入れた。対局は、序盤から、コンピューターの弱点を突いた秘策を繰り出す米長永世棋聖に対し、ボンクラーズは圧倒的に押されながらも、中盤に逆転、勝利を収めた。対局中のログを分析したところ、不利な場面でも完璧に相手の手を読みきって、最善の対応をしていたことや、こう着した中盤で相手が最善手を外したと見るや、瞬時に突破口を見い出していたことが分かった。米長氏に「かつての大名人・大山康晴と戦うようだった」と言わしめたボンクラーズ。両者の対局から、「人間の知性」を手に入れ始めたコンピューターが私たちの暮らしを変える可能性に迫る。
http://cgi4.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail.cgi?content_id=3155
質問応答システム“ワトソン”がクイズ番組に挑戦! 動画 YouTube
http://www-06.ibm.com/ibm/jp/lead/ideasfromibm/watson/
サイエンスZERO 人口知能がクイズ王に挑戦 NHK教育
【司会】安めぐみ、山田賢治 【コメンテーター】東京女子大学教授 黒崎政男慶應義塾大学教授 山口高平
前編 ワトソン誕生 2011年4月16日放送
今年2月、全米で人気のクイズ番組「ジェパディ!」にコンピューターが出場。見事人間のクイズ王を破る快挙を成し遂げた。コンピューターの名前は「ワトソン」。冷蔵庫10台分のスペースにパソコン6000台分の演算装置を搭載。2億ページ分のデータを検索して瞬時に正解を導き出していく。
ワトソンの開発は、たまたまクイズ番組「ジェパディ」を見ていた研究者が開発を思い立ったことがきっかけだという。しかし、当初周囲の反応は冷たいものだった。あいまいな意味を含む人間の言語を理解することは難しいため、クイズに挑戦するのは無謀な試みだと考えられていたのだ。実際、当時最高性能を誇るコンピューターにクイズの問題を解かせようとしたところ、問題の意味すら理解できず見当違いの答えを繰り返すありさまだったという。
そこで開発チームが取り組んだのは「機械学習」という手法。コンピューター自身が膨大なデータを処理する中から、言葉に含まれた複数の意味や言葉同士の関係性を認識していくというものだ。この方法を取り入れてから成績が飛躍的に向上し、クイズ番組出場への道が見えてきたという。
驚異の人工知能「ワトソン」の全貌に迫る2回シリーズ。1回目はワトソン誕生まで、4年間を費やした試行錯誤のプロセスを追う。
http://www.nhk.or.jp/zero/contents/dsp342.html
後編 いよいよ決戦 2011年4月23日放送
人工知能「ワトソン」の開発秘話に迫る2回シリーズ。後編は、いよいよワトソンが番組に出場し、チャンピオンと対決する。
4年前に開発がはじまったワトソンは、「機械学習」の手法を使って、クイズ番組の問題と答えのパターンを学習しながら、人間のクイズ王におとらない成績をあげるところまでこぎつけた。
しかし、リハーサルではあらたな問題点も浮かび上がってきた。対戦者が一度間違えた答えを、ワトソンも同じように繰り返してしまうことが判明したのだ。これは、対戦者の答えをワトソンに伝えるシステムがないためだ。また人間ならすぐにわかる問題の「ジャンル」をワトソンが理解できないという事態も発生した。開発チームは、何度もリハーサルを繰り返しながら、こうした弱点を克服していった。
本番当日、ワトソンを迎えうったのは、74連勝を誇るクイズ王と、獲得賞金歴代1位のチャンピオン。いずれも正解率90パーセントを超える超人的な成績をおさめている。果たしてワトソンはどんな戦いをみせたのか?挑戦の全貌に迫るとともに、今回の対決の先にある人工知能の未来を展望する。
http://www.nhk.or.jp/zero/contents/dsp343.html
どうでもいい、じじいの日記。
【前編 ワトソン誕生】 (さわりのみ)
2011年2月16日のニューヨークのクイズ会場に2人の解答者に混じって「ワトソン」が解答者として登場している映像が出てきた。
コンピューター、「こんにちは。わたしはワトソンです」
今年の2月、コンピューターの歴史に新たな1ページが加わりました。
問題。「Who is Bram Stoker ?」
アメリカで40年続く人気クイズ番組にコンピューターが登場。見事、人間のチャンピオンを打ち負かしたのです。コンピューターの名前は「ワトソン」。大型冷蔵庫10台分のスペースにパソコン6000台分の演算装置を搭載。2億ページ分の文章を記憶する人工知能です。開発には25人の研究者たちが4年の歳月を費やしました。
開発メンバー数人が1つの同じ部屋でプログラムを確認している映像が出てきた。
メンバーの1人、「緊張の連続でした」
メンバーの1人、「負けたらクビも覚悟していました」
ワトソンを迎え打ったのは最強を誇るクイズ王。
クイズ王の1人、「コンピューターにクイズは無理だよ」
思わず息を飲む人間とコンピューターの真剣勝負。
      ・
安さん、「すごいですね。コンピューターは人間より多くの情報を持っているんですよね」
黒崎さん、「人間の言葉というのは曖昧だったり、いろんな意味を含んでいたりしていて、なかなかコンピューターが理解することはできないんじゃないかと言われていたんですが。このクイズをやるってことは曖昧な言葉やいろんな懐疑的な言葉を理解しないと勝てないわけですから」
山田さん、「コンピューターが人間に勝ったということで、世界中のメディアが報じました」
黒崎さん、「もう、コンピューターがここまできたのかと。今後大きな進歩をもたらすと考えられますね。どういう風なテクノロジーを使っていくのか、非常に興味深い」
【後編 いよいよ決戦】 (さわりのみ)
2回目の今日は最強のコンピューターがいよいよクイズ王に挑戦します。
1997年、コンピューターはチェスの世界チャンピオンに勝利しました。しかし決まったルールの中で計算できるチェスに比べて、曖昧な意味を持つ言葉を使うクイズはコンピューターには難しい課題です。さまざまなジャンルから出題されるクイズの問題をワトソンに理解させるにはどうすればいいか。
そこで登場したのが「機械学習」でした。厖大なデータを分類し、記憶することで役立つ情報を自分で発見し、学んでいくようにしたのです。さらにワトソンにはクイズの過去の問題を分析することで未知の問題でも正解を見つける方法を学習していったのです。機械学習の成果は開発チームの全員が目をみはるものでした。次々とあざやかに正解を出していくワトソン。正解率は日に日に向上していきました。
ワトソン開発リーダーのデーブ・フェルーチさん、「大きな飛躍でした」
開発チームは勝利の確率を高めていったのです。
山田さん、「機械学習を身につけていったワトソンですが、今週いよいよ、クイズ王に挑戦です」
黒崎さん、「人間の言葉の持つ曖昧性とか、裏の意味を含む曖昧なものを理解して人間のチャンピオンに勝つというのはなかなか困難なことなんですけど、それをどうやって達成したか興味があります」
山口さん、「機械学習によって、人間のチャンピオンの持つ正解率を最初は低いところから、どこまで達成できるか、そこが大きなポイントです」
      ・
オーデションが開始されました。問題のジャンルは「記念日がある月」です。
この日、ワトソンにとって「記念日がある月」というジャンルが大きな試練となりました。
問題。「秘書の日 公認会計士がサボる日があるのは?」
ワトソンの答え、「休日」
司会者、「ちがう。全くちがう」
ワトソンが見当はずれの解答をしています。
人間の答え、「4月」
フェルーチさん、「分かっていない。そもそもジャンルを分かっていない」
問題のジャンルは「記念日がある」。ワトソンはこれを理解していません。このままではこのジャンルの解答はすべて不正解となってしまいます。しかし新たに搭載した解答者の答えを認識するシステムが威力を発揮します。ワトソンは対戦者の答えから問題のジャンルを理解していきました。
      ・ (ワトソンは3回、間違う)
ここで「何月」かを聞かれているんだということをワトソンが分かったのです。
ワトソン開発戦略担当のデビッド・ゴンデックさん、「このジャンルを考えるときには、何月かを言えばいいと理解できたんです」
同じジャンルで4回目に正解を出したワトソン。
ゴンデックさん、「やったぁ。4回で学習できたぞ」
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じじぃの感想
「ワトソンは対戦者の答えから問題のジャンルを理解していきました」
なんか、カンニングっぽい。
結果が良ければ、全て良しか。