じじぃの「サンデル・北朝鮮スパイに拷問はアリ?たけしのIQ200」

たけしのIQ200 世界の天才が日本を救う 動画 「ハーバード白熱教室」のサンデル教授が緊急来日! 動画 TV小僧
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Justice with Michael Sandel - Home
http://www.justiceharvard.org/
『たけしのIQ200』 〜世界の天才が日本を救う〜 2011年2月21日 日本テレビ
【キャスター】ビートたけし 【講師】米ハーバード大教授 マイケル・サンデル 【ゲスト】西尾由佳理はるな愛テリー伊藤丸岡いずみ山本モナカンニング竹山内藤大助三倉茉奈・佳奈、さくらまや片山さつき石破茂久保純子勝谷誠彦北野大原口一博荻原博子竹内薫 【同時通訳】駒井雅子、西村好美
【後半部】
今回、“世界の頭脳”の代表として、『ハーバード白熱教室』で話題のマイケル・サンデル教授が来日!
スタジオで、たけしさんはじめ、日本の芸能人・文化人を相手に初の授業!
日本の諸問題を題材に、サンデル流政治哲学の講義を行います。
http://tv.yahoo.co.jp/program/official_contents/ntv/?minnaid=342304&broaddate=20110221
どうでもいい、じじぃの日記。
2/21、日本テレビ 『たけしのIQ200』の後半部マイケル・サンデル白熱教室「北朝鮮スパイに拷問はアリ?」を観た。
大体、こんなことを言っていた。 (手抜きしている)
日本がかかえる北朝鮮問題を考えた場合に、どのような解決方法が浮かび上がるのか? サンデルが本質を問いただす。
5人の生命と1人の命
サンデル、「北朝鮮拉致問題、それを考える前にちょっと想像してください。アナタは電車の運転手です。今もの凄いスピード走っています。その行く手に5人の作業員が見えました。彼らは線路の上で作業していて気付きません。しかもブレーキが効かない。このままでは確実に轢いてしまい、5人は死んでしまう。ところが横に支線がありました。そこには作業員が1人だけです。アナタはハンドルを支線に向ければそちらに行けます。5人を救うために1人を犠牲にするのか、その判断はアナタ次第です。アナタはどちらの命を助けますか? 1人を犠牲にして5人を助けるという人。手を上げてください」
サンデル、「ほとんどですね。では理由を聞きます」
はるな、「5人の生命を救えるんだったら、1人の方へ」
サンデル、「5人を救えるなら1人の犠牲は仕方がない。それは数の問題だというのですね」
たけし、「先生、作業員の歳(とし)はどうなんですか? 若い人と年寄りとどういう関係でしょう」
サンデル、「(怒って)それは関係ありますか? まさか若い人だったら良くて、お年寄りだったら殺すというのですか」
たけし、「年寄りの方が先がないんで、殺してもいい。若い人の方がまだ可能性があるんで」
サンデル、「(怒って)じゃあ、何歳から殺していいんですか?」
たけし、「60歳から・・・・」
サンデル、「(怒って)本当ですか。たけしさん」
(みんな、爆笑)
サンデル、「先ほどアナタ、5人を助けるために1人を殺すと答えましたね」
石破、「その決断をするのが政治家です。良いとか悪いとか言ってられません。5人の生命の方が1人の命より大事だ。その決断をするために政治家という仕事はあると思っている」
サンデル、「みなさん、ほとんどが同じ答えですね。では少しだけ状況を変えて想像してください。今回アナタは運転手ではなく、線路のすぐそばの橋の上から電車を見ています。猛スピードで電車が走ってくるのが見えました。そしてその行く手には5人の作業員がいます。このままでは彼らは死んでしまう。アナタには何も出来ない。しかしあることに気付きました。アナタの隣にとても大きな男がいます。彼を線路の上に突き落とせば電車が止まるかもしれない。もちろん彼は死ぬでしょう。でもそれで電車が止まれば5人は助かる。この場合も5人を助けるために1人を殺しますか?」
橋の上から電車を見ているアナタ、5人の作業員か、隣の大男かどちらの命を助けますか?
サンデル、「隣にいる大男を突き落とし、5人の作業員を助ける。自分ならそうするという方は手を上げてください」
(みんな、悩む)
サンデル、「誰もいませんか? なぜでしょう。最初の質問では1人を犠牲にして5人の生命を救うのが正しいと答えていましたね。今度は何が違うんですか? 理由を教えてください」
石破、「自分はまったくそこに立っているだけなのに、横にいる人がコイツを落とせば5人助かるぞという本人の同意も何もないままに、その人の命が失われる。本人の同意がないのに人を殺すということと5人を救える。どっちが重いかは単純にどれだけの人が助かるかとは違う価値が入ってくる」
三倉、「私も同じような意見で、大きな人が落とされるというのは、その人はまったく関係ない人で、その人が助けたいと思ったかどうか分からない。それなら落とすのではなくて自分から飛び降りるなら分かる。関係ない人を落とすというのは間違っていると思う」
サンデル、「今、重要なことが見えてきました。最初は5人の生命を救うべしという答えでした。より多くの命を救うべきだと。しかし2番目の例では命よりも個人の意思や権利が重要だという意見が出ました。より多くの人の幸せを優先するのか、それとも個人の権利を優先するのか? 実は哲学においてこの2つの価値観の対立はとても重要なことなんです」
そして、サンデルは北朝鮮問題について追求し始める。
サンデル、「北朝鮮のスパイを捕まえたとします。このスパイは北朝鮮に拉致された被害者の方々がどこにいるのか知っているんです。ただしその情報を引き出すには拷問するしかありません。もし、5人の被害者が助かるとしたらアナタはそのスパイを拷問しますか?」
拉致被害者の命とスパイの人権
サンデル、「北朝鮮のスパイを捕まえました。このスパイを拷問して情報を引き出せば、5人の拉致被害者が助かるとします。その場合拷問するのは仕方がないと思う人。手を上げてください」
(みんな、悩む)
サンデル、「あくまでも仮定の話ですよ。ちょうど半分に分れました」
丸岡、「拷問するということは北朝鮮と同じことをしていることになりますね。それは日本人として恥だと思います」
勝谷、「恥とかいう情緒的な問題ではなくて、人間にとっての尊厳や基本的な人権は最も重んじられるものだからと僕は思います」
サンデル、「5人の拉致被害者を助けるより、人間の尊厳や人権の方が大事だと考えるわけですね。では今の意見に反論のある方、お願いします」
モナ、「私がもし、5人の北朝鮮に拉致された人たちを守らなければいけない日本という責任ある立場の人間であれば、おそらく私は拷問してでも5人を助けたと思う」
原口、「人間の尊厳や人権についてスタンダードが2つあることはあってはならない。そういう意味では勝谷さんが言っているのは正しい。しかし、法律には国際法にも自由に作り変えることができるという前提の中で、拉致被害者5人の生命を拷問によって救うことができるのであれば、その方法を排除する理由はどこにもない」
石破、「今の日本は拷問は絶対に行ってはならない。憲法に書いている。だがその憲法がなかった仮定で話します。民主的に認められているとする。そして拷問によって5人が助かる可能性が高い。5人の生命の危険が本当に時間的に迫っている。そして拷問を与えたことによって5人が助かる可能性が高い。5人の生命の危険が本当に時間的に迫っている。そして拷問を与えたことのよって回復できる。そういうような可能性が担保されている。これが満たされた場合に拷問をやってはならないということにはなりません」
サンデル、「これまでの授業を振り返ってまとめてみたいと思います。私は電車の例と拷問の例を出した時、みなさんに意見を伺いました。その結果、非常に興味深い価値観の対立が生まれました。異なる2つの考え方が出ましたよね。1つはより多くの人の幸せが大事という考え方。そのためには少数が犠牲になっても仕方がないという考えです。そしてもう1つは個人の尊厳や人権が最も大切であるという考え方。たとえ多くの命を救うためでも、たとえ大勢の人が幸せになるためでも個人の権利を奪うのは正しくない。安全や財産といった個人に与えられた権利には絶対に守られるべきだという思想です。実はこの2つの考え方には哲学的にいってどちらも正しいんです。誤っていないのです」
サンデルが私たちに伝えたかったこと
サンデル、「今回この授業で明らかになったとおり、哲学的な議論や思想は我々の普通の生活にもかかわっているんです。日常起こるさまざまな問題に対して我々は常に考えます。何が正しいのか? 家族のこと、仕事のこと、政治のこと。それこそが哲学なのです」
じじぃの感想
「60歳から・・・・」
「本当ですか。たけしさん」
サンデルが本当に怒っているように見えたなあ。