じじぃの「奇怪な泥棒伝説!新都市伝説」

すごく怖い話・都市伝説 17作目『鳩時計』 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=JR8b6H1bX0Q
お年寄りの万引き 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=Iyyas_lKBL4&feature=related
孤独感・生活苦…高齢者の万引き20年連続増 2011年1月27日 YOMIURI ONLINE
昨年1年間に万引きで摘発された65歳以上の高齢者は前年より343人多い2万7362人で、1991年から20年連続で増加したことが警察庁のまとめでわかった。
統計を取り始めた86年以降でも最悪。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110127-OYT1T00334.htm
『日本語のこころ (文春文庫―ベスト・エッセイ集)』 日本エッセイスト・クラブ/編さん 文藝春秋 2000年発行
電気泥棒同盟 【執筆者】 香山リカ精神科医者) (一部抜粋しています)
藤原紀夫(仮名)はある日、窃盗の疑いで青森県警に逮捕される。彼が盗んだもの、それは「電気」だ。藤原は「電気泥棒」なのである。
スポーツ新聞によると、藤原の容疑は次のようなものだ。「藤原は、青森市内の食堂前にあった自動販売機のコンセントを抜き、代わりにテレビゲームのコンセントを差し込んで、そばに止めた乗用車内でテレビゲームをし、電気を約1時間半消費(2円40銭相当)した疑い」
いったいこれはどういうことか。似たような話なら、ほかにもきいたことはある。たしかホームレスがビルの電源が集まっている場所に侵入し、テレビや電気釜を持ち込んで優雅な"電荷生活"を送っていて捕まった、という事件があったはずだ。しかしこの場合、容疑は「電気泥棒」ではなく、不法侵入の方であったように思う。
おそらく「電気泥棒」の藤原は、ただ電気を無断で使っただけではなく、相当に不審に見えるようなことをしていたのだろう。食堂の店員に何度も「やめてくださいよ!」と注意されても、素知らぬ顔でゲームを続けたのかもしれない。それにしても、いったい何のゲームをやってやっていたのだろう。車の中でできることといえばなずゲームボーイを想像するが、あれは電池式だから電源など必要ない。もし本格的なゲーム機だとすると、モニターもいるはずだ。彼はゲームマシンとテレビを車に積んで、あちこちで電源を借りながら旅を続けていたのだろうか? 彼のお気にいりのソフトは何だったのだろう・・・・?
また、藤原が窃盗した電気は金額にして2円40銭とのことだが、これに相当する罰はどのくらいなのだろう。私はふと、「懲役47分くらいか」と考えてしまった。もちろんそんなことあるわけないが、「ゲームのために電気を盗む」という事件のなんとなくヴァーチャルな感じが「懲役47分」を連想させたのだと思う。もし、実際にそうなっても、42分目に脱獄し、それから一発発起した藤原は日本の総理大臣にまでなるが、過去の罪が明るみに出て失脚・・・・とジャン・バルジャンのような人生を歩むかもしれない。
このように、本人もまさか自分がそうなるとは思っていなかった「電気泥棒」であるが、それを知る人の想像を無限に膨らませてくれるなにかがそこにはある。そしてさらに、現代を生きているかぎり、だれもがこの世にも不思議な「電気泥棒」になるかもしれない、ということもつけ加えておきたい。
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そんな私も、携帯電話からデータを送れるようになってからは、「電気泥棒」からきれいに足を洗った。しかし習慣とは恐ろしいもので、いまだにパソコンといっしょにACアダプターを常に携帯している。
最近、テレビを見ていたら、女子高生のカバンの必須アイテムとして携帯電話の充電器が紹介されていた。彼女たちは、学校の電源を使って自分の携帯を充電するそうなのである。画面には、「だって、タダじゃーん」と無邪気に言い放つ少女たちが映し出されていた。・・・・そんなこと公言していいのか、キミたち。いつか藤原のように「電気泥棒」で逮捕されるかもしれないんだぞ。人生には、予想もつかない出来事がいっぱいなんだから。彼女たちの黒光りした顔を見ながら、私はそうつぶやいた。

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『都市伝説 信じたくない恐怖』 現代ふしぎ調査班/著 河出書房新社 2009年発行
手首ごと盗んでいく泥棒 (一部抜粋しています)
ある日本人男性がインドを訪れ、電車に乗って旅をしていた。
あいにく暑い日だった。しかも不運なことに、その日に限って「ACコーチ」と呼ばれる冷房付きの1等車の切符が売り切れてしまっていた。
やむなく冷房のない車両に席を取ったものの、すさがに暑い。窓を全開にするだけでは物足りず、その男性は腕を、窓の外に出して涼を取った。電車はゆっくりと進んでいる。
すると突然、外に出していた手首に激痛が走ったのである。とっさに腕を引いて見てみると、なんと血だらけ。しかも手首から先が完全に切断されている。男性は次の駅で病院に搬送された。
数日後、容態が安定し、警察が調査のために病院を訪れた。しかし尋問はごく簡単なので、パスポートの提示を求められただけ。あとは書類に手慣れた様子で何やら書き込んでいる。手首切り落とされた男性は、さすがに腹が立ち怒鳴(どな)った。
「何でもっと調べようとしないんだ!」
だが警察は意に介さず、こう言った。
「あんた、高価な腕時計をしていなかったかい? 犯人が欲しかったのはそれだよ。間違っても、あんたの手首じゃない」
たしかに男性がつけていた時計は数十万もするものだった。男性は「時計なんかどうでもいい! オレの手首を返せ!」とむせび泣いたという。
この話はインドだけでなく、ネパールが舞台になることもある。両国とも、極貧ともいうべき貧困層の人々が多くいる国である。
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この都市伝説の原型はアメリカが発祥といわれている。ないようは、カップルでドライブ中に信号待ちしていると、窓から片手を出していた女性がギャングに指輪を指ごと持ち去られたというもの。
何でもこれに成功すると、ギャング仲間から一目置かれるのだそうだ・・・・。

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どうでもいい、じじぃの日記。
ぼけっと『都市伝説 信じたくない恐怖』という本を見ていたら、「手首ごと盗んでいく泥棒」があった。
「都市伝説」とはうわさ話で話の発祥地があいまい・不明であることをいい、例として「口裂け女」や「サッちゃん」などがある。テレビ番組タモリの『トリビア』で「ガセビア」とされる話だ。話の結末がよく出来ていて、聞いた人が「へ〜」という反応を起こし、一度聞いたら誰かに話たくなるような面白い話のことだそうだ。
泥棒がコソ泥のつもりで人の家に侵入し、タンスなどから僅かな金を盗んだ後で見つかってしまい、そこの家人に危害を加えてしまうということはよくある話だ。この「手首ごと盗んでいく泥棒」でもたかが腕時計のために手首まで切断されちゃあ、たまったもんじゃない。
今、高齢者の万引きが増えているのだそうだ。若い人の万引きと高齢者の万引きはどこが違うのだろう。高齢者といえば認知症だ。認知症が万引きを誘発するのだろうか。
ネットで「泥棒 新都市伝説」をキーに検索してみた。(創作)
●70歳代の女性、スーパーからひじき、大学芋、おにぎり、佃煮、漬け物、柿を自分のバックにしまい込んだ。ちゃんとレジを通って買い物かごの支払いをして、外に出たところを警備員に呼び止められた。「もしもし、お客さん。店の警備員だけど・・・」。このおばばぁ、捕まってしまった。何でこんなことをしたのだろう。彼女は初犯だった。 レジでは1万円を出していた。お金が無いわけではないのだ。しかし、彼女は認知症のふりをした。そう、お年寄は認知症だと許されるのだ。
●一昔前、家に設置されていた電気メーターはフタが付いていた。ある田舎の親父は電力会社に勤めていた。電気メーターを検針にくる検針員とは顔なじみでいつ家に寄るか分かっていた。検針員の来る月の前後の10日分だけ、電気メーターが回っていた。人付き合いがいいと得をするとは昔から言われていることである。
●N(えぬ)氏はコンピュータソフトの派遣社員をずっとやってきた。派遣先のソフト会社で使うパソコンは鎖でつながれていた。社内のデータを外に持ち出されないようにしているためだが、データを盗もうも思えば、方法はいくらでもある。まず、USBメモリが使えるかどうか、電子メールでの添付が可能かどうか、DOS上でftpコマンドを使って外とつながるかどうか見てみる。パソコンには鎖を付ければ安全だと思っている馬鹿なソフト会社がある。
●車でも家庭でもエコに関するコマーシャルをよくやっている。「今、買うとお得ですよ」、「長い目でみると安上がりですよ」とよくやっている。その気になった30代女性。太陽光発電の訪問販売のセールスマンが、今なら400万円するところを320万円で購入できるといわれた。国からの補助金も出るのだという。ただし、期限があるから早く買ったほうがいいですよ。さらに今なら4点サービスしますよ。と言われた。契約5日後、業者が再びやってきて契約書を渡された。サービスするといっていたエコ商品に金額が書かれていた。補助金に制限があったのだ。女性は国からの補助金という言葉に弱い。