じじぃの「人の死にざま_498_徳川・慶喜」

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徳川慶喜 ウィキペディアWikipedia)より
徳川慶喜は、江戸幕府第15代征夷大将軍(将軍在職:慶応2年12月5日(1867年1月10日)-慶応3年12月9日(1868年1月3日))。
御三卿一橋徳川家の第9代当主として将軍後見職禁裏御守衛総督など要職を務めた後に徳川宗家を相続、第15代将軍に就任。大政奉還や新政府軍への江戸城明け渡し(無血開城)を行ない、幕府最後の将軍となった。明治維新後に従一位勲一等公爵、貴族院議員。
【生涯】
慶応2年(1866年)の第二次長州征伐では、薩摩藩の妨害を抑えて慶喜が長州征伐の勅命を得る。しかし薩長同盟を結んだ薩摩藩の出兵拒否もあり、幕府軍は敗退。その第二次長州征伐最中の7月20日、将軍・家茂が大坂城薨去する。慶喜は朝廷に運動して休戦の詔勅を引き出し、休戦協定の締結に成功する。
慶喜はフランス公使・ロッシュを通じてフランスから240万ドルの援助を受け、横須賀製鉄所や造・修船所を設立し、ブリュネを始めとする軍事顧問団を招いて軍制改革を行った。陸軍総裁・海軍総裁・会計総裁・国内事務総裁・外国事務総裁を設置し、老中の月番制を廃止した。また、実弟徳川昭武パリ万国博覧会に派遣するなど幕臣子弟の欧州留学も奨励した。兵庫開港問題では朝廷を執拗に説いて勅許を得て、勅許を得ずに兵庫開港を声明した慶喜を糾弾するはずだった薩摩・越前・土佐・宇和島の四侯会議を解散に追い込んだ。
薩長が武力倒幕路線に進むことを予期した慶喜は慶応3年(1867年)10月14日、政権返上を明治天皇に上奏し、翌日勅許された(大政奉還)。当時の朝廷に行政能力が無いと判断し、列侯会議を主導する形での徳川政権存続を模索していたと言われる。
江戸総攻撃の前に行なわれた勝海舟と新政府軍参謀・西郷隆盛との交渉により、江戸城無血開城されると慶喜の身柄は水戸へ移された。藩校弘道館の一室にて引き続き謹慎した後、7月には徳川家は駿府に移された。これにより、徳川家による政権は幕を閉じた。
以後、幕府制度や征夷大将軍の官職は新政府によって廃止され、復活することはなかった。慶喜江戸幕府のみならず、武家政権最後の征夷大将軍となった。
明治2年(1869年)9月、戊辰戦争終結を受けて謹慎を解除され、引き続き、駿府改め静岡に居住した。生存中に将軍職を退いたのは11代家斉以来であるが、過去に大御所として政治権力を握った元将軍達とは違い、政治的野心は全く持たず、写真・狩猟・投網・囲碁謡曲など趣味に没頭する生活をおくり、「ケイキ様」と呼ばれて静岡の人々から親しまれた。
徳川慶喜 (NHK大河ドラマ)】
徳川慶喜』は、NHKにおいて1998年1月4日から12月13日に放送された大河ドラマ。脚本は田向正健。主演は本木雅弘
原作は1960年代に司馬遼太郎が執筆した短編小説『最後の将軍 徳川慶喜』である。

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『人間臨終図巻 下巻』 山田風太郎著 徳間書店
徳川慶喜(とくがわよしのぶ) (1837-1913) 76歳で死亡 (一部抜粋しています)
30歳で波乱万丈の「最後の将軍」を終えた慶喜は、そのあと46年間の余生を持ったが側妾群に男10人、女11人の子を生ませることで人生を過した。幕末に彼が「豚一」と異名をつけられるのは、ハイカラで豚肉を食う一橋(ひとつばし)という意味からだが、子供の製像のほうでもこの異名はあたっているのではないかと思われる。
そして、彼に対する勝利者明治天皇よりあとまで生きて、大正2年11月22日、自分の伝記『徳川慶喜公伝』の原稿を読んでいるうち、極楽往生をとげた。

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