じじぃの「人の死にざま_421_広沢・虎」

広沢虎造 - あのひと検索 SPYSEE
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清水次郎長伝 石松の代参 - 広沢虎造 動画 YouTube
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次郎長ぶし 美ち奴 浪曲:廣澤虎造 動画 YouTube
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広沢虎造 フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』 (一部抜粋しています)
広沢虎造は、昭和時代の浪曲師。東京府東京市芝区(現・東京都港区芝)出身。本名・山田信一。旧姓は金田。
【来歴】
少年時代から浪花節を好み、腕自慢の素人として天狗連で「東川春燕」の名で人気を取っていた。19歳の時に上方の浪曲師二代目広沢虎吉に弟子入りし、広沢天勝、後に天華と名乗った、23歳で二代目広沢虎造を襲名、帰京。師匠譲りの浪花節に、中京節の鼈甲斎虎丸や関東節の木村重松らの節回しを独自に取り入れた『虎造節』で、戦前から戦後にかけて一世を風靡した。
持ちネタは、国定忠治雷電爲右エ門、祐天吉松など多岐に渡るが、中でも人気を博したのが、講談師三代目神田伯山直伝といわれる清水次郎長伝であった。とりわけ森の石松を題材にした「石松三十石船」は人気が高く、「寿司を食いねえ」「馬鹿は死ななきゃなおらない」などのフレーズは、ラジオ放送の普及も相まって、国民的な流行語となった。
1959年(昭和34年)に脳溢血で倒れ、言語障害を発症。リハビリに取り組むも回復せず、1963年(昭和38年)の引退興行をもって浪曲界から身を引き、翌1964年(昭和39年)死去した。
虎造の死後、浪曲界には虎造に続くスターが生まれず、また浪曲そのものが高度経済成長期以降の主流となったテレビ放送では全く映えなかったため、以降浪曲界は、現在まで続く長い冬の時代を迎えることになる。だが、虎造本人に関しては近年、清水次郎長伝をリアルタイムで聞いていた世代を中心に再評価の気運が高まっている。

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『人間臨終図巻 下巻』 山田風太郎著 徳間書店
広沢虎造 (1899-1964) 65歳で死亡。 (一部抜粋しています)
浪花節で虎造ファンであることは、当今の野球でいえば巨人ファンみたいなもので、浪花節通ならば、虎造ファンと自称するのは、ちょっと気恥かしいところがないでもない」
と、昭和56年、『浪花節と私』で俳優小沢昭一はいう。
「そう簡単に虎造をベタホメには出来ないぞ・・・・などと思いながらレコードを聴き出したら、その新鮮さに私は驚嘆してしまった。なんとも新しかったからである」
昭和前期「清水次郎長伝」で一世を風靡(ふうび)し、「馬鹿はしななきゃなおらない」というせりふを節(ふし)つきで津々浦々まで流行(はや)らせた広沢虎造は、昭和34年、60歳のとき脳溢血の発作を起した。
その後、大阪の大劇で、東西の浪曲の大家勢ぞろいで彼の引退興行が行われた。浪曲師の広沢瓢右衛門は客席で虎造の口上を聞いたが、何をいっているのかさっぱりわからず、胸が痛んで外に出た。あとで、友情出演していた吉田奈良丸に、「虎造さんは、芸はもう駄目でしょうが、命の方はまだいけますか」と訊くと、奈良丸はいった。「命もあかんなあ。虎造は泣虫やな、よく泣くぜえ」
その瓢右衛門はいう。
「この人となると実にややこしい。2号とか3号とかいう人が、4、5人あって、子供が十何人もいるというから、遺言するったって大変だ。利害の問題も手伝うし、また愛の濃淡もある。全部の愛人に同じセリフというわけにもゆかない。遺言だって石松の代参もあれば小松村の七五郎もある。一度ずつ違った文句で言わねばならん、彼もこれには困ったらしい。死ぬのもなかなか楽じゃない」
脳溢血後、彼はついに回復せず、妾の間をめぐり歩いては追い出され、そのうちゆき倒れになったこともあったという。こういうややこしい状態で、昭和39年12月29日に死んだ。

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