Piano In The Forest (Instrumental Relaxing Music) 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=NgDX2xpGwAU&feature=related
世界遺産「白神山地」Shirakami-Sanchi - World Heritage(Shot on RED ONE) 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=MOW-t2n8itM
『石油に頼らない―森から始める日本再生』 養老孟司/著、日本に健全な森をつくり直す委員会/著 北海道新聞社 2010年発行
・石油がなくなるまでにやるべきこと 【執筆者】養老孟司 (一部抜粋しています)
石油がピークアウトする時期を、専門家は10年以内と予想しています。ピークアウトしたらどうなるか、その時のことを考え、私は「森」に関心を持っています。
いまはまだ石油がありますから、石油離れをしても、当分の間は"現代社会"は成り立つでしょう。石油が使える間に、石油を使ってやらなければならないことはやっておかなければなりません。その「見直し」を私なりに考えてみた時に、何が重要か。私は、第一次産業が非常に大切だと思っています。第一次産業は、実は、国土そのものの問題だからです。
石油がピークアウトして石油がなくなってくると、この国はあっという間に木を伐るでしょう。日本人は徹底的にやりますから、背に腹は代えられないと森を消してしまうことになるのではないか、それが一番気になっています。森が消えないように、石油が使えるうちに石油を使ってやらなければならない技術開発をし、どのように森を保全維持管理をしていくかを、いまのうちの考えておかなければなりません。
石油のピークアウトは必ず来るのですから、問題はピークアウトをきちんと予測するということです。私は、そう遠い未来ではないと思います。そうなると、石油の代替として森が燃料として非常に需要になってくる可能性があります。その時に林業の位置がどうなるかということは、いまから考えておかなければならないことです。
石油量を見越して何を考えるか。たとえば、ガソリンが1リットル500円ななったらどういうことになるか。どいいう業種のどこが潰れていくか。どこが残っていくか。
第一次オイルショック後に、それまでなかった職業が2つ発展しました。宅配とコンビニです。オイルショックで原油価格が一気に上がり、その後反転して下がりました。石油が安くなったことで、コンビニも宅配も非常に有利になったわけです。つまり、「物流」です。アメリカは、大型トラック、トレーラーで全部売り者を運ぶことができる、そういう流通経路で成り立っていますから、日本以上に必死に考えているはずです。
石油の値段は、供給が止まった瞬間から高くなります。のんきな顔しているのは日本人くらいでしょう。木を売って産業を発展させようと本気に考えるのであれば、インドや中国と手をつながなければなりません。どうでもいい物見遊山に使う石油はもうすぐなくなります。日本に残るのは、森という資源環境です。石油があったから、森を放置しておけました。石油のおかげで森の貯蓄ができました。日本の森は、石油のおかげです。その使い道を急いで考えなければならない時が来ていると思います。
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
- -
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
世界の森林率(国土面積に占める森林の割合 %) 出典:Global Forest Resources Assessment 2010
フィンランド 73
日本 69
スウェーデン 69
コンゴ 66
韓国 63
ブラジル 62
マレーシア 62
インドネシア 52
ロシア 49
オーストリア 47
ベトナム 44
タイ 37
カナダ 34
ノルウェー 33
アメリカ 33
ドイツ 32
フランス 29
インド 23
中国 22
オーストラリア 19
イギリス 12
イラン 7
ケニア 6
http://www.fao.org/forestry/fra/fra2010/en/
どうでもいい、じじぃの日記。
『石油に頼らない―森から始める日本再生』という本に「石油がなくなるまでにやるべきこと」が載っている。
あなたは世界の森林率というのを知っていましたか。
日本はフィンランド、スウェーデンと並んで世界一豊かな「森林」に恵まれている国なのです。
中国は世界から資源を略奪しています。今後10年は中国の時代が続くでしょう。しかし、中国の国土の約30%が荒れ地・砂漠化しているのです。
石油資源はいずれ枯渇します。
その後に、来るのは森林の時代なのです。
「森が消えないように、石油が使えるうちに石油を使ってやらなければならない技術開発をし、どのように森を保全維持管理をしていくかを、いまのうちの考えておかなければなりません」
未来の日本のために、「森」を一緒に考えましょう。