じじぃの「人の死にざま_416_志村・喬」

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志村喬 フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』 (一部抜粋しています)
志村喬は、兵庫県朝来市出身の俳優。黒澤明監督のほとんどの作品に出演、また『ゴジラ』を始めとして多くの特撮映画に出演。実兄の島崎敬夫は横浜ゴム社長を務めた人物。
【来歴・人物】
サイレント映画の『恋愛街一丁目』で映画デビューした。当初は台詞の無い役がほとんどだったが、1935年(昭和10年)に伊丹万作の第1回トーキー作品『忠治売出す』ではじめて台詞のある役を貰う。それ以降は段々といい役がつき始め、1936年(昭和11年)には第一映画で溝口健二の『浪華悲歌』にしたたかな刑事役で出演した。また千恵蔵プロに移籍した伊丹万作に呼ばれた『赤西蠣太』で、現代のサラリーマンのような朴訥とした侍・角又鰭之進を演じてからは、芸達者な脇役として認知され、志村自身も映画開眼した作品と述べている。同年、松田定次に請われてマキノトーキーに移籍、数本に出演したのちにマキノトーキーは解散し、1937年(昭和12年)、辻吉朗の口添えで日活京都に移る。
日活時代では1942年(昭和17年)までに100本近い作品に出演、特に嵐寛寿郎主演の『右門捕物帳 拾万両秘聞』でのアバタの敬四郎役は、戦前の出演作品の中でも志村の当り役となった。またマキノ雅弘監督のシネオペレッタ『鴛鴦歌合戦』では事実上の主役を演じて得意の歌を披露、その歌の上手さに驚いた共演者のディック・ミネに歌手デビューを勧められたという。しかしこの頃、かつて新劇の舞台に立っていたことから特別高等警察に京都の太秦署へ連行されて20日間ほど拘留、志村の妻と俳優仲間の月形龍之介が身元引受人となり釈放される。戦後、『わが青春に悔なし』で毒いちごと呼ばれる特高を演じた際、迫力ある演技と高く評価されるが、これはその時の経験を生かしたという。
1942年、日活と大映との合併をきっかけに退社し、興亜映画(松竹太秦撮影所)に入社する。4本の映画に出演するが、しかしその後は仕事がなく、この頃に新劇を追いやられた東野英治郎小沢栄太郎殿山泰司らと生活を助け合う。当時、興亜映画は他社に俳優を貸し出しており、志村の恩人で東宝のプロデューサーの森田信義から打診されて志村も東宝の作品に出演した。
特に黒澤明の第1回監督作品『姿三四郎』で老柔術家・村井半助を演じ、それ以来黒澤に重用され、黒澤映画への出演は三船敏郎を抜いて最も多く、1965年(昭和40年)のモノクロ時代の最終作品『赤ひげ』までの黒澤映画で出演しなかったのは『續姿三四郎』、『素晴らしき日曜日』、『どん底』の3作品のみだった。
1943年(昭和18年)に興亜とは契約が残っていたが、東宝に移籍。1945年(昭和20年)に今井正監督で朝鮮映画製作の『愛と誓ひ』ロケで朝鮮に渡る。このロケがきっかけでキムチが好物となる。この年の8月に終戦を迎えるが、実弟がこの数週間前に南方で戦病死する不幸に見舞われる。
戦後は黒澤監督の『醉いどれ天使』で主役級に抜擢され、続いて1949年(昭和24年)に『野良犬』で三船と組むベテラン刑事役を好演した。この前年の『静かなる決闘』での名演もあって、毎日映画コンクール男優演技賞を受賞する。1952年(昭和27年)、『生きる』ではワンマン扱いで主演(この時代の黒澤映画では、この作品のみ三船が出ていない)、癌に侵された市役所員を頬骨が見えるほど減量して演じ、大ヒットする。NYタイムズに「世界一の名優」と絶賛され、黒澤にとっても志村にとっても一世一代の作品となった。
続いて1954年(昭和29年)の『七人の侍』では侍達のリーダー勘兵衛役で、お荷物的存在・菊千代を演じる三船と対照を成すダブル主演。それまでの性格俳優的なイメージを一新する沈着豪胆なヒーロー像を打ち立て、『生きる』と並び生涯の代表作とした。『生きものの記録』を最後に加齢のため主役級を降板。以後は脇役として黒澤作品への出演を続け、癖の強い悪役なども演じた。晩年の黒澤映画では『影武者』にも出演している。1961年(昭和36年)には黒澤の代理としてベルリン映画祭に出席、多くの欧米の映画人から祝辞を述べられる。
黒澤作品に出演する一方、本多猪四郎監督にも重用され、『ゴジラ』以来怪獣映画・特撮映画にも多く出演、主に重厚な科学者役を演じた。東宝の人気三大怪獣ゴジラモスラキングギドラのデビュー作にも出演。後年、本多が演出補佐として参加した『影武者』でも顔を合わせている。
また黒澤作品でもなく特撮映画でもないこの頃の志村の代表作に、初老のプロ野球監督を演じた『男ありて』(1955年)が挙げられる。本作は映画化が危ぶまれていると聞いた志村自身が、映画化実現まで原作を守ろうとするほどの熱の入れようであった。映画化したのちもテレビドラマ化され、志村は映画とテレビでこの主役を演じた。
趣味はさまざまで、学生時代に培ったビリヤードの腕前は中々のもので、また馬術に関しては自分で馬を持ち、遠乗りも障害競技にも参加した。
60代になった頃から病気がちとなり、1974年(昭和49年)に肺気腫と診断される。それでも映画やテレビに出演を続け、入院中の1974年には紫綬褒章を受章する。しかし1977年(昭和52年)ごろから病状は悪化、入退院を繰り返していたが、1982年(昭和57年)2月11日に慢性肺気腫による肺性心で死去、76歳だった。夫人とは仲のいい夫婦で知られたが、子どもはいなかった。

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『20世紀命日大事典』 蕪木和夫/著 風塵社 1999年発行
2月11日−志村喬 (俳優)
男はつらいよ』第1作のクライマックスは寅さんの妹さくらと博の結婚式でのシーンだが、このセットを組んだ時、監督の山田洋次は感激にむせんだと言う。
なぜなら御前様役の笠智衆と博の父親に扮した志村喬。つまり日本映画を代表する小津安二郎組の笠と黒澤明組の志村という2人の名脇役に出演してもらっているぜいたくさに胸がいっぱいになったというのである。
志村喬は黒澤映画のスクリーンを引き締めた類い稀なるバイプレーヤーだった。脇役が主役をさらに引き立てるということを証明した俳優だった。
その志村が主演した『生きる』、あの渡辺勘次という一人の名もなき公務員の役は秀逸だった。
静かな炎を感じさせた確かな演技力。それに惚れ込んでいた山田洋次セミレギュラーとして『男はつらいよ』シリーズの中で志村を巧みに使った。
いぶし銀という形容がぴったりはまる。彼の命日が来る度に私たちは日本映画史にサン然と刻まれる一代の名脇役を誇りたいものだ。

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『人間臨終図巻 下巻』 山田風太郎著 徳間書店
志村喬(しむらたかし) (1905-1982) 76歳で死亡。 (一部抜粋しています)
そのアラカンの「右門捕物帳」で、戦前はひきたて役のアバタの敬四郎をしばしば務め、たんなる笑わせ役ではなく独特の持味を見せたものの、あくまで脇役であった志村喬は、戦後黒澤明の『酔いどれ天使』で準主役に抜擢されて以来、『生きる』『七人の侍』などの黒澤映画で、いぶし銀のような重厚な演技を見せ、日本映画史上の名優の一人という印象を残した。
彼は昭和56年、前立腺肥大の手術を受けて以来経過思わしからず、それでも黒澤映画『影武者』には老武将として出演したが、その後肺気腫におかされた。
彼の扮した『生きる』の主人公は、雪のふる公園のブランコで哀切な死を待つが、「近代医学」はそんな静かな死を許さず、例によって例のごとき医学的拷問を与えた。
「もう無惨とも思える治療でさぞつらかったろうと思います」
と、親交のあった本多猪四郎監督のきみ婦人は語る。
近代は、死に対するさまざまな恐怖に、病院の「治療」の恐怖を加えた。
志村ははでな交際を好まず、晩年は2人でひっそりとマンションに暮らしていたが、本多婦人はいう。
「仲のいい御夫婦ですがお子さんがいらっしゃらない。それで奥さんを残してゆかれるのがさぞつらかったのでしょう。もう最後の最後まで、ウツロになりながら、眼は奥さんの姿を追っていました。最後は手をとり合い、うなずき合っていました」
昭和57年2月11日午後10時40分に死亡した。かってのアバ敬は、死ぬ年齢までむっつり右門につき合ったのである。

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