じじぃの「空気が読めない奴」考

怒られても空気が読めないべべール 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=OnSjX0tH578
ワイングラスの回し方 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=XzI9PeKjUKA&feature=related
サイエンスZERO 「シリーズ五感の迷宮(3)こころを動かす 嗅(きゅう)覚」 2010年7月2日 NHK教育
「五感の迷宮」第3回は「嗅覚」。嗅覚は情動や記憶と密接に結びついている。ネズミは天敵のネコを見たことがなくても、ネコのにおいにおびえる。また、嗅覚は視覚より忘れにくいという科学的なデータもある。嗅覚の情動や記憶との結びつきは、脳の構造と関係がある。さらに嗅覚低下がアルツハイマー病の前兆である可能性や、嗅覚と記憶力の低下の関係を探る研究も始まっている。こころを動かす嗅覚の最新研究に迫る。
http://www.nhk.or.jp/zero/contents/dsp310.html
『この国のけじめ』 藤原正彦/著 文藝春秋 2006年発行
香りと品格 (一部抜粋しています)
私の鼻は鋭い。西洋人のように尖っているわけではない。東洋人のように丸い。女房にはメコンデルタの血が濃厚なのではと言われる。鋭いのは嗅覚である。
我が家の異臭検知器として著しい働きをしている。トーストの焦げを最初に指摘するのは、いつも5人家族の中の私である。家族の誰かのガス漏れを最初に糾弾するのもたいてい私である。煙の匂いがすれば、室内か戸外かを確かめ、戸外なら窓を開け、ときには庭に出て、どの方向から来た何の煙かをつきとめるのも私の役目である。犬の嗅覚は人間の1万倍とも言われるが、わたしは人間と犬の中間くらいかもしれない。
子供のころ、遺中で食卓に出されたおかずを、箸でつかんでは鼻にまず持っていき、クンクンと匂いをかいでから口にしていたから、祖母に「妙な子だねぇ」と笑われた。叔母には「腐ったもんなんか食わせねぇわ」と叱られた。

                                • -

どうでもいい、じじぃの日記。
藤原正彦著『この国のけじめ』を読んでいたら、「香りと品格」というのがあった。
「いつも5人家族の中の私である。家族の誰かのガス漏れを最初に糾弾するのもたいてい私である」
鼻のいい奴の自慢話だ。
私は鼻が悪い。あるとき、弟の家で採れたての「ワサビ」だというので、どれどれと鼻をつけ、5秒ぐらいしてから「ウッ」とやったら笑われた。
部屋でおならをしたら、ばばぁ(女房)に「おならしたでしょう」と言われ、「あれれ」と慌てた。
鼻のいい奴に対して劣等感がある。
母は鼻がよかった。感が鋭かった。
大手の半導体メーカーで契約社員として仕事をしていたときのこと。そこの主任のもとで助手のような仕事をした。
頭のいい人だった。「XXXさんって、頭いいんだ」とお世辞でなく、ぽろっと言ったら「頭がいいと言うより、感がいいと言ってくれない」と言われた。
毎日が日曜日。テレビ朝日でやっている再放送の『相棒』をよく観てる。
水谷豊扮する杉下右京がワインをクンクンやっているシーンが出てきた。
鼻のいい奴は感が鋭いんだろうなあ。
NHK教育サイエンスZERO』で「シリーズ五感の迷宮 嗅覚」をやっていたのを思いだした。
人間の脳は何らかの形で「視覚」と70%ぐらい関係しているのだそうだが、「嗅覚」はもっとも無意識に働く感覚のようだ。
自分のおならを感じたいとは思わないが、ワイングラスを回し香りを嗅いで、これは何年ものだとか言ってみたい。
もしかして、鼻がもう少しよかったら、空気も少し読めたのかもしんない。