じじぃの「スーパー耐性菌って何?知りたがり」

今日の産経新聞 9月7日 朝刊 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=tih76jVa1a4
Super bug 2010 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=8tVI2Wyj3SI&feature=related
プライムニュース 「多剤耐性菌アウトブレイクに見る感染症対策の課題と未来1  BSフジ
【キャスター】八木亜希子、反町理、安倍宏行解説委員 【ゲスト】厚生労働省政務官 岡本充功厚生労働省技官 木村盛世、弁護士・医師 大磯義一郎
http://www.chordscenter.net/-----1_watch-video-xprlnrtdftvrtrtfhfh.html
国内初の耐性菌「NDM-1」か 獨協大病院の患者から 抗生物質効かず 2010.9.6 MSN産経ニュース
ほとんどの抗生物質が効かない「NDM-1」と呼ばれる遺伝子を持つ新種の菌が、獨協医大病院(栃木県)を受診した患者から見つかったとの連絡が厚生労働省などにあり、現在最終確認を行っていることが6日、分かった。確認されれば、国内で初の発見例となる。
厚労省によると、今月に入って、獨協医大から国立感染症研究所に対し、南アジアへの渡航歴がある患者から新種の菌が見つかったようだと相談があったという。
NDM-1遺伝子を持つ菌は、インド、パキスタンが発生源とみられており、欧米メディアによると、バングラデシュ、英国、フランス、ドイツ、米国などで感染が確認されている。大腸菌などから見つかっており、細菌から細菌へと遺伝子を受け渡して広まる恐れがある。
世界保健機関(WHO)も警戒を強めており、厚労省は先月、都道府県などに対して、国内で発生した場合に備え、医療機関に情報を提供しておくよう注意喚起を行っていた。
【用語解説】NDM-1
 大腸菌や肺炎桿菌などの腸内細菌がこの遺伝子を持つと、多くの抗菌薬が効かなくなる。抗菌薬を効かなくする酵素を作る遺伝子はプラスミドと呼ばれる環状遺伝子にあり、ほかの腸内細菌に簡単にうつりやすいのが特徴で、同じ腸内細菌で病原性の高いサルモネラ赤痢菌などに広がる懸念がある。市中に広がると、抵抗力が落ちていない人でも尿路感染症や肺炎などが起きる危険性がある。
http://sankei.jp.msn.com/life/body/100906/bdy1009061325005-n1.htm
新型耐性菌、症状は 対策は Q&A 2010/9/6 日本経済新聞
http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819595E2E4E2E39E8DE2E4E2EBE0E2E3E29C9CEAE2E2E2
『知りたがり!』 フジテレビ 2010年9月8日
【司会】伊藤利尋佐々木恭子 【ゲスト】 堀ちえみ、ブルボンヌ、中瀬ゆかり 【コメンテーター】順天堂大学医学部 平松啓一
▽大学病院で続々死者…薬効かない“スーパー耐性菌”何が怖いの?
台風9号最新情報
▽収納王子がキッチンの悩みを解決
http://www.fujitv.co.jp/b_hp/shiritagari/index.html
どうでもいい、じじぃの日記。
9/8、フジテレビ 『知りたがり!』の番組で「薬効かない“スーパー耐性菌”何が怖いの?」を観た。
大体、こんなことを言っていた。
順天堂大学医学部の平松啓一先生が伊藤さんの解説のサポートを行う。
今月初め帝京大学病院で見つかった多剤耐性アシネトバクター菌と多剤耐性緑膿菌と多剤耐性大腸菌、さらに2日前栃木県の独協医大病院で見つかった多剤耐性大腸菌とはどう違うのでしょうか。なぜ、薬の効かないスーパー耐性菌が生まれたのでしょうか。その裏側には菌と人間の終りなき戦いがあったのです。
NDM-1遺伝子とは細菌を“スーパー耐性菌”に変化させる遺伝子のことです。
伊藤 何がなんだか分からないが怖いということですね。まず、帝京大学病院で感染、死亡した多剤耐性アシネトバクター菌、多剤耐性緑膿菌、多剤耐性大腸菌と独協医大病院での多剤耐性大腸菌で共通しているのは「多剤耐性」ということなんですね。多剤耐性とは効果の異なる2種類以上の抗生物質が効かないことを言います。ブルボンヌさん、抗生物質って分かりますよね。
ブルボンヌ ペニシリン系の薬のことです。
伊藤 抗生物質は、大体何種類あるのか。
平松 100種類以上あります。
伊藤 今回の菌は2種類以上の抗生物質が効かない耐性を持っている。だから「スーパー耐性菌」と言います。お医者さんとしてはほとんど治せないということですか。
平松 今のところ、治せない。
伊藤 では、どうするかというと体の免疫力に頼るしかない。実際に独協医大病院に入院した人は回復して退院したということです。一方で帝京大学病院に入院していた人に死亡者が出た。これは体の免疫力の違いからということですか。
平松 帝京大学病院に入院していた人は体力がなく、独協医大病院に入院した人は体力があったのではないか。
伊藤 怖いのは多剤耐性大腸菌です。大腸菌単体だったら効くのが、多剤耐性大腸菌はNDM-1遺伝子を持っていることです。多剤耐性大腸菌はほかの菌に簡単に移り、多剤耐性によって抗生物質が効かなくなってしまうからです。
平松 抗生物質は100以上あるが、もしかしたら1個ぐらい効くのがあるかもしれない。
伊藤 もともとあった菌に何らかのNDM-1遺伝子を持つ菌が入ると、もともとあった菌が多剤耐性菌に変化してしまう。
平松 菌はそういったネットワークを持つことができる。
伊藤 この多剤耐性大腸菌サルモネラ菌赤痢菌やO157などに広がる可能性がある。
平松 これらに抗生物質が効かなくなると大変なことになる。
伊藤 今回の場合は大腸菌がこういった多剤耐性を持った菌になったということです。
堀ちえみ 全部が変わってしまったのですか。
平松 全部ではないです。
伊藤 アシネトバクター菌とか緑膿菌は大したことはないんですね。
平松 増えてきています。たぶん、温暖化に関係しているのではないか。
伊藤 このNDM-1はどこから来たのか。インドからと言われています。NDM-1はニューデリー・メタロ・ベータラクタマーゼ-1の略です。(世界地図を出して)インド、パキスタン、イギリス、ベルギー、フランス、アメリカ、そして日本で見つかっている。
平松 今のところ独協医大病院で一例しかないが、おそらく氷山の一角だと思う。
伊藤 100種類以上ある抗生物質が効かない。なぜ耐性菌は生まれたのか。それには「人類と細菌の戦いの歴史」があるのです。
人類と細菌の戦いの歴史
ラウンド1 黄色ブドウ球菌     1928年 フレミングペニシリンを発見 (ノーベル賞を受賞)
         ↓ 菌が進化
ラウンド2 耐性黄色ブドウ球菌  1960年代 セファロスポリン開発
         ↓ 菌が進化
ラウンド3 耐性大腸菌など     1980年代 カルバペネム開発
伊藤 「カルバペネム」は最終兵器ですか。
平松 今まで開発された一番強い薬です。何にでも効く。夢の抗生物質に近い薬です。
伊藤 菌のほうがまたスーパー耐性菌を持つようになった。このスーパー耐性菌が多剤耐性アシネトバクター菌であり、多剤耐性緑膿菌であり、多剤耐性大腸菌であるわけなんです。
平松 その通り。
伊藤 現状はどうなんですか。勝って負けて、勝って負けてを繰り返していますが。
平松 そうとう押されて、負けそうですね。
ブルボンヌ 人間が勝ってると言ってほしかったですけど。
伊藤 ではどうすればいいのか。むやみに抗生物質を飲まない。
平松 風邪なんかですぐ薬を飲んだりする。鼻風邪とか、ウイルス性のものに抗生物質を使っても意味がない。抗生物質は細菌に対して効果があるものなんです。
伊藤 抗生物質が耐性菌に味方してしまうことがある。もともとある無害な菌まで殺してしまう。
平松 医師の指示に従ってください。
伊藤 新たな抗生物質の開発を続けるべきであるが、製薬会社が二の足を踏んでいる。どうしてかというと、菌の耐性化が早まって製薬会社が薬を開発する前に、次の耐性菌が出てきた。約10年周期だったのが2〜3年になっている。ようやく開発したのに、この薬が効かない菌が出てきている。
平松 開発には膨大なお金がかかる。
伊藤 製薬会社としては約1000億円の開発費がかかる。リスクがあるということですか。
平松 しかし、追いかけっこは続けなけれなならない。
伊藤 菌が進化して強くなっていても、繁殖力は弱まっているそうですね。
平松 耐性化が強くなるにつれ、繁殖するスピードは遅くなっています。
伊藤 先生方には是非、頑張ってもらいたいものです。
じじぃの感想
大部分の細菌は空気感染せず、手などを介して接触感染をするので、手洗いが有効だそうです。
免疫力の弱いじじばばちゃん。気をつけましょうね。