じじぃの「世界最強の寄生虫」考

Leucochloridium paradoxum 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=s-qo-xsJIto
Leucochloridium−ロイコクロリディウム− 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=HtIHnM4xi84
ロイコクロリディウム Google 検索
http://www.google.co.jp/images?hl=ja&rlz=1T4GZAZ_jaJP276JP276&q=%E3%83%AD%E3%82%A4%E3%82%B3%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%AA%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A6%E3%83%A0&um=1&ie=UTF-8&source=univ&ei=ca9GTPTkC4eycaCUkI8B&sa=X&oi=image_result_group&ct=title&resnum=1&ved=0CCYQsAQwAA
『雑学大王385 身の回りの「謎」がわかる!』 日本雑学研究会 2008年発行
人間に寄生するサナダムシとは?
真田紐(さなだひも)のように平たい形をしているところからサナダムシ(真田虫)と呼ばれている昆虫がいる。ひと昔前の日本人には、この虫を体内に持っている者が多かった。
サナダムシは腸内に寄生し、人間が食べた栄養を吸収して生きており、体長は2〜12メートルにもなる。
そもそも人間がマスやサケ、ヤマメなどを食べることで、それらの魚にいるサナダムシの幼虫が人間の体に入りこみ、成長していく。
サナダムシは胃や腸などの消化器官を持っていない。この寄生虫は体全体で栄養を吸収している。人間の食べた栄養分、つまり、よく消化されたものを吸収しているので、消化器官が必要ないのだ。
人間の腸内に寄生するサナダムシは約4000もの体節があり、折り重なるようにして生きている。その体節ごとに1対の精巣と卵巣を持っており、体節を重ね合わせて卵子精子を結合し、卵を産む。早い話が、サナダムシは全身が生殖器なのである。

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『フシギな寄生虫 藤田紘一郎/著 日本実業出版社 1999年発行
あっしは寄生虫もった渡り鳥 (一部抜粋しています)
渡り鳥が運んでくるとしか考えられない寄生虫もいます。コレラと同じような症状を起こすフィリピン毛細虫という寄生虫がそれです。
この寄生虫は淡水魚の体内で幼虫時代を過ごします。人がその幼虫ごと魚をナマで食べて感染します。そして小腸に入り、そこで卵を生み、親虫へと成長します。フィリピン毛細虫は、このサイクルを人間の体内だけで繰り返すため、激しい下痢などの症状を引き起こします。
1963年にフィリピンで大流行し、ルソン島では患者数が2000人にもなりました。死亡率が10%以上という深刻さでした。そのとき初めてこの寄生虫が発見されたのですが、今でも、中間宿主となる淡水魚の種類はわかっていません。
この毛細虫による大流行は、なぜか数年でフィリピンから消えてしまいました。10年ほど経った後、今度はタイで流行したのです。そして日本でも10年くらい経って広島で患者が出ました。さらに、この毛細虫は、エジプトやイラン、インドネシアにも飛び回っています。
日本で感染した患者は海外旅行をしていませんでした。しかも輸入される魚は冷凍にされるため虫は生きていけません。感染の経路はわからないのです。そのため、渡り鳥しか犯人はいないのではないかと考えられています。
フィリピンで感染幼虫をもった魚を食べた鳥が日本に来て糞をし、その中の卵が、今度は日本の淡水魚に入り、その淡水魚を日本人が食べたという長〜い連鎖の道筋が考えられるのです。

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スパモク !! 「教科書にのせたい!」 2010年6月24日 TBS
【司会】ウッチャンナンチャン松本志のぶ 【専門家】松井孝典吉村作治、その他
識者1000人が選定!新しいオリジナル"教科書"を目指す知的エンターティメント番組!
日本全国1000人の有識者(大学教授、学校の先生、研究者、文化人ら)に「あなたが知っていることで、ぜひ教科書に載せたいことは何ですか?」というアンケートを実施。その結果をもとに、集まった選りすぐりの知識を「国語」「数学」「理科」「社会」など、科目ごとに次々と発表する。
これまで、「聖徳太子は実在しなかった可能性が高い」、「鎌倉幕府が出来たのは1192年ではない」等々、昔、学校で習った事実・表現が今では変わっている、という例は数多くある。そして、今の教科書は、子どもたちから考える力を奪っているともいわれる。例えば、「猿も木から落ちる」という表現が、「子どもが真似をして木から落ちたら危ないから」という理由で削除されたりしている。
この番組では、人生を100倍楽しく生きていけるように、そして生きるための「考える力」を養ってもらえるように、新しいオリジナルの“教科書”作成を目指す!
例えば、「恐竜が絶滅した本当の原因」から「ティッシュを噛むと足が速くなる!」また、「キリストの血液型は?型だった!」などなど、目からウロコの新事実が次々と披露される!新たな事実をまとめたVTRをもとに、ウッチャンナンチャンやそれぞれの科目別に分けられた伊集院光らゲストが専門家に「なぜ?何?」とどんどん質問を投げかけていく知的バラエティーだ!
エイリアンのように恐ろしい寄生虫「ロイコクロリディウム」!
⇒他の生き物に寄生する「寄生虫」。しかし中には、「寄生した生物の脳を操る」ことが出来る恐ろしい寄生虫もいるのだ!
http://www.tbs.co.jp/supamoku/supamoku20100624.html
どうでもいい、じじいの日記。
6/24、TBS 『スパモク !! 』の「教科書にのせたい!」を観ていたら「エイリアンのように恐ろしい寄生虫ロイコクロリディウム!」が出てきた。
普通の寄生虫が最終宿主に食べてもらえるようなるべく目立たず隠れているのに対し、ロイコクロリディウムは鳥などの食料となるカタツムリの中であえて目立つような行動をする。
この番組で「悪魔の頭脳を持つ鳥」というのがあった。
オオヨシキリなんかが産んだ卵の巣にこっそり、カッコウが自分の卵を産み落とす。卵からかえったカッコウの子どもが里親の子どもを自分の背中に担いで巣の外に放り出す映像は強烈だった。
ロイコクロリディウムの場合は、カタツムリの中で幼生が成熟すると、幼生はカタツムリの頭に移動する。そうすると、カタツムリの頭の部分が異常に腫れあがり脈打つ。鳥の好物であるイモムシに似せた行動をする。
人間の場合、産まれてすぐ泣く行為は母親に自分の存在を知らせるための本能だという。
カッコウの托卵で見せるヒナが自分の背中に担いで他のヒナを巣の外に放り出す行為も本能なのだという。
このロイコクロリディウムが見せるカタツムリを鳥の好物であるイモムシに似せた行為も本能なのだという。
ロイコクロリディウムの遺伝子に「イモムシに似せた行動をしろ」と刻まれているのだろうか。
『フシギな寄生虫』という本に「あっしは寄生虫もった渡り鳥」があった。
この寄生虫、なんと海外旅行をするのである。
ロイコクロリディウムの遺伝子には「海外旅行」というおまけまでついていたりして。