じじぃの「未解決ファイル_101_チューブワーム」

JAMSTEC地球深部探査船「ちきゅう」 x NHKスペシャル「深海大探査」 (追加) 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=PJX8gOLWViM
長沼毅 南極の地下に未知の生命体が存在する!? 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=WzlvPHSyPIs
5/8 WAO高校生講座「辺境生物学入門」 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=L1N1F5QU_6U&feature=related
6/8 WAO高校生講座「辺境生物学入門」 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?gl=JP&hl=ja&v=b068NCiBqsA
チューブワーム Google 検索
http://www.google.co.jp/images?sourceid=navclient&hl=ja&ie=UTF-8&rlz=1T4GZAZ_jaJP276JP276&q=%E3%83%81%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%A0&oi=image_result_group&sa=X
NHKスペシャル 「深海大探査 生命誕生の謎に迫る」 (追加) 2011年7月17日 
「生命は、いつどこで誕生したのか?」この生物学最大の謎に迫る大調査が昨年秋に始まった。地球に生命が誕生した場所として、いま大きな注目を集めているのは高温の熱水が噴き出す深海の熱水噴出孔の地下。太古の地球に降り注いだ強烈な放射線や紫外線の影響を受けず、水素やメタン、硫化水素など生命に必要な物質が大量に供給される特別な場であるからだ。しかし水深千メートル以上の猛烈な水圧と300度以上の高温の過酷な環境が、調査を阻み続けてきた。今回、日米を中心とした国際研究プロジェクトは、日本が保有する世界屈指の地球深部探査船“ちきゅう”で沖縄の熱水噴出孔の地層の掘削に挑戦した。
高温によるパイプの変形やドリルの急激な摩耗、有毒ガスの噴出などトラブルに見舞われ続けたが、ついに海底下150mまで掘り抜き地層を取り出すことに成功した。得られた地層の分析からは、想像を超えた発見が相次いでいる。金や銀、レアメタルなどが濃縮されたように高密度に含まれ、岩石は熱によって硬く変性。そして生命の手がかりとなる物質も発見され、太古の生命の謎を紐解く研究が開始されている。
番組では世界初の熱水噴出孔の掘削ドキュメントを軸に、生命誕生の謎に迫る。
http://www.nhk.or.jp/special/onair/110717.html
課外授業ようこそ先輩 長沼毅 「生命の起源を旅しよう!」 2010年6月20日 NHK
神奈川県大和市立深見小学校
長沼毅(辺境生物学者
生命の起源を探求する授業。長沼さんが後輩を招いたのは、海洋研究開発機構。子どもたちは、水深6500メートルまで潜ることが出来る有人潜水調査船「しんかい」に体験乗船。そして「生命誕生の場」と考えられてきた「海底火山」で生きる謎の深海生物と遭遇します。
「我々人間にとって地獄のような場所こそが昔の地球。そこで誕生した大昔の生き物たちが我々につながっているんだ」という長沼さん。その探求心は、深海の下に広がる「地底」、そして「宇宙」にまで!?
長沼さんに導かれ、子どもたちは、どんな辺境でも逞しく生きる「生命」の存在を想像し始めます。
そして授業の最後、長沼さんがあえて投げかけた課題は、「自分たち生命はなぜこの宇宙にいるのかー」
「宇宙」の気持ちになって、なぜ生命が生み出されたのか、想像して書きます。長沼さんからの難問に子どもたちはどう答えるのか!?
http://www.nhk.or.jp/kagaijugyou/archives/archives342.html
『トンデモない生き物たち』 白石拓 宝島社 2006年発行
口も胃も腸もないハオリムシは何を食べてるの? (一部抜粋しています)
その生き物が植物の仲間なのか、動物の仲間なのかは、私たちが生き物を判断するときの最も基本とする尺度だろう。太陽の光を利用して光合成しているのが植物で、光合成せずに動くのが動物だ。動物は植物のように自分で栄養分をつくることができないから、ほかの生き物を食べて生きている。
しかし現実の自然界では、人間の分類方法など関係がないから、とくに原始的な生き物も中には植物か動物かがあいまいな生き物がたくさんいる。いったいどっとなんだか、のどに小骨が刺さったようで落ち着かないがどうしようもない。ミドリゾウリムシもそんな紛(まぎ)らわしい生物の一つだ。池などにすむゾウリムシは体長わずか0.2〜0.3ミリメートル。中学校の理科の教科書に出てくる有名な微生物だ。
     ・
では、ミドリゾウリムシはどうか? こちらはあまりなじみがない名前かもしれないが、やはりふつうにどこにもいるゾウリムシの仲間である。名前から推察されるように、葉緑体をもち、光合成する。となると、ミドリゾウリムシは植物か。
だが実をいえば、ミドリゾウリムシがもっている葉緑体は自分自身のものではない。体の中に単細胞の藻(も)の仲間(クロレラ)がすんでいて、クロレラ葉緑体光合成を行っているのだ。いわゆる共生(きょうせい)である。クロレラ光合成でつくった糖類を体外に、ということはミドリゾウリムシの細胞内に分泌(ぶんぴつ)し、ミドリゾウリムシはそれを消費している。
ただし、クロレラにエネルギー源のすべてを依存しているのかといえばそうではなく、太陽が沈んだ夜間などは、ミドリゾウリムシは細菌やカビを食べるふつうの肉食ゾウリムシに早変わりする。つまりミドリゾウリムシはクロレラがいなくても生活できることはできるので、宿主(ミドリゾウリムシ)と寄生者(クロレラ)の共生関係はまだ進化の途中にあるのかもしれない。
それが、両者の関係がもっと密になり、寄生者がつくりだす栄養分に全面的に依存するようになると、宿主の消化器官が不必要になって退化するケースが出てくう。その典型的な例がハオリムシだ。
ハオリムシは別名「チューブワーム」ともいう。チューブ(筒)の形をした生き物で、熱水や冷水が噴出している深海底にすんでいる。ゴカイに近い生物らしい。ハオリムシは、海底からわき出てくるメタンや硫化水素などを有機物に変える細菌類(化学合成細菌という)を体内に共生させており、その有機物を消費して生きている。外から栄養をとることがないので、ハオリムシには口もなければ胃も腸もいっさいない。まさに死ぬも生きるも、細菌と運命共同体なのだ。
以前は、光の届かない深い海底は植物が育たないため、死の世界と考えられていたが、化学合成細菌を軸としてチューブワームや貝、エビ、カニ類がたくさん暮らしている豊かな世界だったのである。

                                      • -

どうでもいい、じじぃの日記。
『トンデモない生き物たち』という本に「口も胃も腸もないハオリムシは何を食べてるの?」が載っている。
深海の高い水圧と高温に包まれた海底火山の近くで、メタンや硫化水素を取り込んで生きているハオリムシ(チューブワーム)がいる。ときどきテレビで、潜水調査船しんかい6500の番組の中にチューブワームが出てくる。
先日(6/20)、NHK課外授業ようこそ先輩』で「生命の起源を旅しよう!」をやっているのを観た。
そこらへんにある石の中にも生命(微生物)が「ザワザワ」いるというのには驚いた。
どんな地球の辺境にも存在する生命。地球以外の宇宙では存在しない(見つかっていない)というほうが不自然に感じてしまう番組だった。
もしかしたら、宇宙は生命に満ちていて、ただ人間が気がついていないだけなのかもしれない。