じじぃの「未解決ファイル_95_結核菌」

事業概要 医療事業 | 財団法人結核予防会公式サイト
http://www.jatahq.org/outline/index5.html
結核 フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』 ( 一部抜粋しています)
結核菌は、ヒトの結核の原因となる真正細菌。1882年、細菌学者ロベルト・コッホにより発見された。ヒトの病原菌としては、コッホの原則に基づいて病原性が証明された最初のものである。グラム陽性桿菌である抗酸菌の一種であり、細胞構造や培養のための条件など多くの点で他の一般的な細菌と異なる。特に、ミコール酸と呼ばれる特有の脂質に富んだ細胞壁を持つため消毒薬や乾燥に対して高い抵抗性を有する。保菌者の咳やくしゃみなどの飛沫、あるいはそれが乾燥したものを含むほこりなどから空気感染して、肺胞マクロファージの細胞内に感染し、肺結核をはじめとする各種の結核の原因となる。
【病原性】
結核菌は人のくしゃみ、咳などで空気中に飛散し、空気感染を引き起こすことが多い。結核菌を吸い込んだとしても、免疫がしばらく菌を閉じ込めてしまい、すぐには発症しない。しかし、ほうっておくと、咳や微熱が出る。病状が進行していくと、最悪の場合死に至る。
【診断】
・肺結核において、喀痰が排出される場合には、喀痰の塗抹染色、抗酸菌培養、ポリメラーゼ連鎖反応 (PCR)、RNA増幅(Direct TBなど)などにより菌の存在を確認する(PCRでは死菌でも検出するため確定診断とはならない)。
・局在病変については、それぞれの臓器にあわせた画像診断・組織診断を施行する。リンパ節、腸、脾臓、骨(いわゆるカリエス)などの感染症もみられる。
・血清を用いた検査法としては抗TBGL抗体、クオンティフェロンTB-2Gなどがある。
ツベルクリン反応は依然有用な検査法のひとつである。
・これらの理由から、結核の診断には数時間〜数日かかる。

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鳥越俊太郎 医療の現場!「忘れ去られた病が、今… 〜猛威を振るう結核〜」 2010年1月23日放送 BS朝日
【司会】鳥越俊太郎 【アシスタント】野村真季 【ゲスト】複十字病院院長 工藤翔二
第95回目のテーマは日本最大の感染症結核」です。
50年前までこの病は「死に至る国民病」と恐れられ、年間10数万人が死亡する日本人の死亡原因第1位の病でした。そんな結核も医療の進歩によって戦後は薬での治療が可能となり急速に減少、今では昔の病気とさえ思われるようになりました。しかし、そんな「結核」がいま日本で流行っているといいます。現在新たに結核に感染する人は年間約25000人、毎年2000人以上の人が命を落としているのです。「結核」は決して過去の病気ではありません。
今回番組では、そんな結核を発病し、入院中の患者に密着しました。専門の病棟で約2ヵ月行われる治療法とは一体どんなものなのか・・。
スタジオには財団法人 結核予防会 複十字病院院長 工藤翔二先生をお招きし、現代に蔓延する結核の実態と感染のメカニズムに迫り、その予防法を伺います。
http://www.med.or.jp/housou/genba.html
ゆうどきネットワーク 「ご注意!高齢者の結核」 2010年5月24日放送 NHK
【キャスター】山本哲也松村正代
▽高齢者に潜む結核なぜ突然発症するのか
▽鉄道の撮影トラブル広がる影響
http://www.nhk.or.jp/shutoken/program/b-det0004.html
どうでもいい、じじぃの日記。
1/23、BS朝日鳥越俊太郎 医療の現場!』の「忘れ去られた病が、今… 〜猛威を振るう結核〜」を観た。
明治の文豪と言われる人たちで結核で亡くなった人が多くいた。結核とはどんな病気なのだろう。なぜ今、結核なのか。
大体、こんなことを話していた。
日本で結核は、明治時代から戦後まで国民病といわれてきました。若くして命を亡くした明治の文豪たち、宮沢賢治石川啄木樋口一葉。今また、結核が増殖を続けているのです。かって、結核は死亡原因の1位でした。映像にビートたけし氏が出てきた。「他人事とは思えないね。結核は現代の病気だ」。ボランティアでCMに出ているのだそうだ。
若い人が急に増えている。わが国最大の感染症なのです。
鳥越 結核ねぇ〜。戦中、死に至る病と言われていた。叔母だとか親類で3人亡くなっている。
工藤先生は自ら結核患者だという。ツベルクリン反応検査を行う。結果が出るのは48時間後。こんな工藤先生に結核を聞く。
野村 バッチを付けていますね。
工藤 結核のシンボルマークです。
鳥越 すでに、結核菌に感染されているんですね。
工藤 (日本の年齢別結核患者数の書いたパネルを出して)患ったのは若いころで、私の世代では2人に1人が感染している。私は感染していても発病していないですよ。高齢者が半分以上を占めている。
野村 結核の初期症状は。
工藤 結核の初期症状はせき、たんが止まらず、体がだるいといった症状です。
鳥越 風邪と同じような症状ですね。
工藤 せきをしたときに空気感染する。食器にさわったからといって感染するということはない。
結核患者という女性(47歳)が出てきた。
初めは「コンコンという感じ」。花粉症かなと思っていた。そのうち「ゴボゴボという感じ」。たんが出る。テッシュが常に必要になった。
東京都清瀬市にある複十字病院に入院。複十字病院の映像が出てきた。
病院の中は2重扉になっていて、その2重扉を開けて病棟へ。主治医の奥村医師が診察。胸部のCT検査。気管支に沿って結核菌が広がっている。
病室の中では看護婦さんと患者が対面で薬の確認を行う。「対面服薬確認治療」というもので、患者さんが結核の薬を飲まなかったり、飲み忘れたりするのを防ぐために、医療従事者が直接確認して飲んでもらうというもの。薬の飲み忘れを防ぐことで、それほど結核の薬をちゃんと飲むことが大切なのだそうだ。
週に1度、たんを検査する。活動している菌をチェックする最良の方法だ。検査の結果マイナスになった。後2回、マイナスが続けば退院できる。
野村 入院期間は。
工藤 2ヵ月ほどです。
鳥越 看護婦さんがついていて薬を飲むんですね。
工藤 対面服薬確認治療です。結核はちゃんと飲まないと、薬が効かなくなったり、再発することがあるんです。薬は3〜4種類混ぜて服用します。
野村 結核の耐性になる人はどれぐらいなんですか。
工藤 約1%。再発する人は約10%です。
鳥越 薬が効かなくなるとどうするんですか。
工藤 特別な薬を調合します。手術ということもあります。
野村 長いせきとはどのぐらいをいうのか。
工藤 2ヵ月続いたら、受診してください。
野村 結核は肺だけではないんですね。
工藤 まず、肺から。たんを呑んだりすることで胃が冒され、また血液に入ることもあります。脳にいくこともある。赤ちゃんの場合、生後2〜6ヵ月でBCG接種してください。
鳥越 これだけは言っておきたいこと。
工藤 結核そのものがよくなったわけではない。しかし、治せる病気になった。結核はまだ現代病なんです。

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5/24、NHKゆうどきネットワーク』の「ご注意!高齢者の結核」を観た。
大体、こんな内容だった。
文豪といわれた正岡子規樋口一葉結核で亡くなった。
今、何十年も潜んでいた結核に発病している人が増えています。いつのまにか体に入りこみ、何十年も経ってから発病する結核
おととし、結核で亡くなった人が年間2,216人、結核患者数は24,760人になります。結核患者のほとんどは60歳以上の高齢者です。
年間約300人以上、結核治療のため入院している東京都内の病院「複十字病院」が映像に出てきた。
結核患者Aさん(男:62歳)の場合
東京都内の飲食店で働いていたが、急に発病。去年12月に、せきなどの症状が出て食欲がなくなり、坂道の上り下りもきつくなった。立ってする仕事できつくなり、横になる日が続き、もう限界だなと感じた。Aさんは「複十字病院」に入院した。
患者はどうして結核にかかったのでしょうか。職場には結核患者はいなかったのです。
当病院の奥村医師の話。「Aさんは23歳の時に結核治療を受けていて、40年経って結核を発症した」
結核研究所が映像に出てきた。
36年前に採取した結核菌。酸素を遮断した状態にしていた。この結核菌を取り出して養分を与え、培養すると結核菌は休眠状態から目覚めて活動し始めた。
人の体内に潜んでいて、いつでも発症する可能性がある結核菌。過去に結核に感染しなかった人でも発症する。
結核に感染している人は70歳で49%、80歳以上で80%にもなる。
戦時中の混乱期に知らないうちに結核菌に感染したことが結核を発症する一因になっている。
感染していても、結核を発病する人は10%程度である。
結核の発病の誘因として、栄養不足、睡眠不足、糖尿病などがある。
せきやたん、倦怠感、微熱など風邪かなと思ったら、結核も疑ったほうがいいとのことです。

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じじぃの感想
「Aさんは23歳の時に結核治療を受けていて、40年経って結核を発症した」
本当かなあ。信じられない。