じじぃの「おかしな英語」考

『つい他人(ひと)に自慢したくなる無敵の雑学』 なるほど倶楽部/編集 角川文庫 2003年発行
ビックカメラ」はなぜビッグではないのか
テレビのCMでおなじみの「ビックカメラ」ですが、本当は「ビッグ(BIG)」が正しいのでは・・・・と思っている人もいるようです。「BIC」という単語は辞書にはありません。正しくはロゴからわかるように「ビック」です。
アメリカ領のオセアニア地方のスラングで、BIGに近い意味がありますが、ただ単に大きいだけでなく、「中身を伴った大きさ」という意味も持ち、GREAT(グレイト)に近いニュアンスを含むようです。
創立者は、会社を立ち上げるときに、"BIG"よりもスケールが大きく、さらに輝く企業になりたいという理由で、「ビックカメラ」を社名にしたといいます。

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『雑学大王385 身の回りの「謎」がわかる!』 日本雑学研究会 2008年発行
whiskyとwhiskeyの違いは?
ウイスキーという言葉は英語からきているが、英語のウイスキーにはwhiskyとwhiskeyの2つの書き方がある。「e」があるかないかの違いだが、2つの書き方が存在するのには訳がある。
ウイスキーは12世紀ごろアイルランドではじめて造られたといわれている。イギリスにおけるウイスキーの2大生産地、アイルランドスコットランドアイルランド産はアイリッシュアイリッシュウイスキー)、スコットランド産はスコッチ(スコッチウイスキー)という。
両者はいわばライバルの関係にあり、たがいに違いを示すために、アイルランド人は「e」を入れてとwhiskeyと書き、一方、スコットランド人はwhiskyと書くようになった。
アメリカではだいたい輸入ウイスキーはwhiskyと表記し、国産のものにはwhiskeyを用いている。
一方、日本産のウイスキーにはwhiskyが使われている。それは日本のウイスキーがもともとスコッチ・タイプから出発したからだという。

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『雑学全書』エンサイクロネット 光文社 2000年発行
勝利のポーズはどうして「ガッツポーズ」なの?
スポーツ選手が得点を上げたり、勝利を決めたときの「ガッツポーズ」。
合格した受験生も、拳(こぶし)を上げてガッツポーズだ。
このガッツポーズが誕生したのは、昭和49年の4月11日のこと。この日、東京・日大講堂では、WBC公認世界ライト級タイトルマッチが行われた。
世界チャンピオンのロドルフォ・ゴンザレス(メキシコ)にガッツ石松が挑戦した試合だ。
戦前は、99%ガッツ石松に勝ち目がないと予想されていた試合だった。しかしガッツ石松は8回KO勝ちで見事に王座を奪い取った。しかも、ライト級で日本人が世界チャンピオンに輝いたのは初めてのことで、本人の喜びはひとしお。
もちろん、全国のボクシングファンもガッツ石松の勝利に熱狂し、彼が歓喜のあまりにとった力の入ったポーズが多くの人の目に焼き付いた。
このときのガッツ石松が拳を盛んに振り上げたポーズが、ガッツポーズ第1号である。そう、このガッツとは、ガッツ石松のガッツのことだったのだ。

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どうでもいい、じじいの日記。
ぼけっと、『つい他人(ひと)に自慢したくなる無敵の雑学』を見ていたら「『ビックカメラ』はなぜビッグではないのか」があった。
「巨大」を英語に訳すと何になるだろう。
広辞苑で調べてみた。hugeになっている。greatじゃないのか。「グレート」で広辞苑を調べたら「グレートデン」が載っている。Great Dane。このGreatは「巨大」という意味だろう。変なの。「グレートデン」が載っていて「グレート」が載っていない。
ネットで「巨大 英語」をキーにして検索してみた。
巨大な huge; enormous; gigantic; colossal; monstrous.
巨大科学 big science
巨大細胞 a giant cell
巨大都市 a megalopolis
ふう〜ん。いろんないい方があるんだ。広辞苑で「huge」しか載っていないというのも不親切な感じだ。
「巨大」は「huge」というより、「big」のほうが馴染みがある。「great」は例に載ってないじゃん。
昔、C言語コンパイラを実装してコンパイルする時に、メモリモデルをTiny、Small、Huge、Largeの中から選ばなければいけなかった。
ウイスキーにはwhiskyとwhiskeyがあるんだ。
広辞苑で「ウイスキー」を調べたら、whiskyになっている。
「ガッツポーズ」。これはどうみても日本語だな。
広辞苑に「ガッツポーズ」は載っていないが「ガッツ」は載っている。guts。"しっかりやれ"の意。「gut」をネットで調べたら「消化器官、胃腸」だ。 「本能的な、感情的な」というのにも使われる。
「ガッツポーズ」はガッツ石松が所有権?を持つ和製英語なのだ。guts pose。
バンクーバー冬季五輪スノーボード代表、国母和宏くん。是非、「ガッツポーズ」。