じじぃの「次世代発電!日高義樹レポート」

日高義樹のワシントン・リポート』 2010.2.14 テレビ東京
原子力か太陽エネルギーか 〜ハバート米21世紀エネルギー委員長に聞く〜
【司会者】日高義樹 【ゲスト】米21世紀エネルギー委員会委員長 カレン・ハバート、米太陽発電協議会会長 ジュリア・ハム、EU委員長エネルギー政策顧問 クローディア・ケムフェルト 【その他】ホーシュマルク原子力発電所 アンダース・マークグレン
原油の値段が上がりつづけ、1バレル200ドルを越すという予測まで現れるなかで、世界的に原子力発電所の建設ラッシュが始まろうとしている。
地球温暖化の原因になる物質を放出せずに大容量の電気を得ようとすれば、いまや原子力しかないという考え方が強くなり、急進的な環境保護勢力のグリーンピースまでが賛成に回っている。
いっぽうアメリカのオバマ政権は、長期的なエネルギー源として太陽熱発電を、全力をあげて推進している。
将来のエネルギーについて世界の指導的な国々がどう考えているか伝える。
●第1部 「スウェーデンが地下岩礁に核廃棄物貯蔵所」
●第2部 「アメリカは太陽熱発電」
●第3部 「ドイツ人はいまだに核嫌い」
●第4部 「原子力発電政策がないアメリカ」
●第5部 「原油高をもたらすオバマエネルギー政策」
http://www.tv-tokyo.co.jp/contents/newtitle/2010/01/047880.html
どうでもいい、じじぃの日記。
2/14、テレビ東京日高義樹のワシントン・リポート』「原子力か太陽エネルギーか 〜ハバート米21世紀エネルギー委員長に聞く〜」を観た。
大体、こんなことを話していた。
オープニング。
世界で180基以上の原子力発電所が建設中または計画中です。中国でも大幅な原子力発電所計画が進んでいる。しかし、アメリカは今のところ太陽エネルギーの方向に向かっている。オバマ政権の政策ではエネルギーが安くならないため、経済はよくならないのではないか。
●第1部 「スウェーデンが地下岩礁に核廃棄物貯蔵所」
スウェーデンが本格的な核廃棄物の貯蔵所の建設場所をバルト海近くの地下岩盤に決めた。日高氏がスウェーデンのホーシュマルク原子力発電所を訪ねて、スウェーデン原子力発電政策について聞いた。スウェーデンでは地震がほとんどないが、建設された原子力発電施設には地震用の対策がとられ、万が一地震で事故があっても、同じ建物の中で事故が起きた場所(部屋)が他の場所(部屋)に影響が起きないように設計されている。放射能のある場所(部屋)から出てきても人体に放射能を示す値はゼロである。核廃棄物を固い地下岩盤の中に貯蔵所することで、数万年単位の放射能漏れ防止対策がなされている。
●第2部 「アメリカは太陽熱発電」
太陽熱発電には主に屋根の上で使われる太陽光発電システムとレンズを使って太陽光エネルギーを集める方法がある。カリフォルニアやフロリダに大規模な太陽光発電設備がある。いずれにしても、太陽熱発電は原子力に比べて30〜50倍もの費用がかかる。日高氏が米太陽発電協議会会長のジュリア・ハム氏(女性)に聞く。「今から5〜6年先、太陽熱発電はどうなっているのか?」。ハム氏 「太陽熱発電は原子力発電、その他に比べて大きな比率になっているだろう。コストも2015年ごろには1キロワット6〜8セントになっているだろう」。
●第3部 「ドイツ人はいまだに核嫌い」
世界的な原子力ラッシュの中でなぜドイツ人は原子力発電が嫌いなのか、EU委員長エネルギー政策顧問のクローディア・ケムフェルト氏(女性)に聞いた。ドイツではチェルノブイリ原発事故以降、左派の社会民主党SPD)が、脱原発路線に切り替えてきた。しかし、いずれのエネルギー政策もうまくいっているとはいえない。フンボルト大学で日高氏が学生に聞いた。「なぜ、原子力発電ではだめなのか」。「いくら費用が安くでも、原子力は危ないというイメージがある。ドイツは原子力発電を選択しないだろう」
●第4部 「原子力発電政策がないアメリカ」
オバマ原子力発電計画を中止にしたが、産業界では原子力発電を望んでいる。米21世紀エネルギー委員会委員長のカレン・ハバート氏(女性)に聞く。「アメリカは なぜ ヤッカマウンテンの核廃棄物貯蔵所の建設を停止したのか?」。ハバート氏 「世界中が原子力発電の方向に向かっているのに、アメリカが原子力を推進しないのはおかしい。ヤッカマウンテンの核廃棄物貯蔵所のどこに問題があるというのか。ヤッカマウンテンの代案が無い。オバマ政権を支持しているグリーンピース原子力発電を支持している」
●第5部 「原油高をもたらすオバマエネルギー政策」
アメリカ国民の2/3が原子力発電に賛成している。「石油の価格が上がっているが?」。ハバート氏 「天然ガス・石油に800億ドル課税をかけようとしている。なぜ、天然ガス・石油だけが狙い撃ちされるのか。アメリカのエネルギー政策は片寄っている」。「この先、天然ガス・石油の価格は?」。ハバート氏 「これから景気が回復し、天然ガス・石油の需要が増すだろう。価格が上がり、すべての商品が値上がりするだろう」。「オバマがやっているグリーン・ニューディール政策はうまくいっているか?」。ハバート氏 「すべての産業を公平に扱うべきだ。経済を回復させるためにはエネルギーを安くしないといけない」
エンデング。
太陽エネルギー政策は長い時間がかかる。オバマはかってのカーターと同じだ。オバマのもとでは経済の回復は難しいだろう。
じじぃの印象。
同じEUの中でもお隣どうしのドイツとフランスとで、まるで原子力に対しての考え方が違うというのも不思議だ。
しかし、中国、インド、ブラジルでこれから原子力発電計画が目白押しだ。これらの国でいつか、原子力発電事故が起きるのではないかと思うのだが・・・・。
追記
2010年2月18日 オバマ米大統領が先日、30年ぶりに米国に原子力発電所を建設すると発表した。
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=126333&servcode=100§code=110