じじぃの「未解決ファイル_61_アポトーシス」

Apoptosis 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=xdLPpdoU2Nc
プラナリアの再生実験
http://rika-kyouzai.sakura.ne.jp/kyouzai18.html
プラナリアの体はどうなっているのですか? 2012/11/16 Yahoo!知恵袋
プラナリアでは、体すべての細胞が生まれつきiPS細胞みたいなものなのでしょう。切断される刺激によって、プラナリアの体細胞は不足している必要な器官に分化します。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1397268393
サイエンスZERO 最新科学が見つめる生と死(2)「寿命とは何か」 NHKネットクラブ 2009年12月19日
【ゲスト】東京理科大学教授 田沼靖一 【コメンテーター】東京大学生産技術研究所教授 大島まり 【司会】安めぐみ、山田賢治 【語り】小林孝司
細胞が自ら死ぬ「アポトーシス」。アポトーシスを起こしても、新しい細胞に置き換えられなくなったり、分裂しない細胞が耐用年数を迎えたりするのが寿命。アポトーシスが正常に働かない「がん細胞」にアポトーシスを起こさせる制がん剤の研究が始まった。また全能性幹細胞を持ち、いわゆる寿命がない生き物がプラナリア。人の細胞をプラナリアのように分化前の状態に戻す再生医療の研究も進んでいる。寿命の研究最前線を伝える。
http://www.nhk.or.jp/zero/contents/dsp286.html
『光る生き物』−ここまで進んだバイオイメージング技術 池田 圭一/武位 教子/著、加藤 薫/監修 技術評論社 2009年発行
活性酸素のリスクとアポトーシス(細胞の自殺)
呼吸で取り込んだ酸素の1部は、活性酸素となっています。つまり、ミトコンドリアを火力発電所とすると、活性酸素を、発電所から出てくる産業廃棄物みたいなものです。しかし完全に廃棄物というわけではなく、細胞の成長や免疫機能で有用なはたらきをする、人体に不可欠な物質です。
一方で、いろいろな物質と反応しやすいため、毒にもなり、体の酸化ストレスにより大量に出過ぎると、細胞を構成するたんぱく質や脂質、核酸などの高分子に傷をつけたり破壊してしまいます。その結果、細胞機能の低下や細胞の変質が起きたり、細胞死の一種であるアポトーシスが誘導されたりします(備考)。これらは、老化やがんの原因の1つであると考えられています。
アポトーシスとは、簡単に言うと、遺伝的にプログラムされた細胞の自殺です。ミトコンドリアから細胞死を誘導する物質が外に出ると、プログラムが実行されます。
わかりやすい典型的な例がヒトの発生の過程です。たった1つの丸い受精卵からヒトや動物の体ができる過程は、進化の道筋をくり返すと言われています。
例えばヒトの手には、蛙のような水かきがありますが、水かきの部分の細胞が、アポトーシスを起こすことで、水かきが落ちて、"人の手"の形になります。
また、がんにも関わります。体の中では日常的にがん化に傾く細胞の変化が起きていますが、そう簡単にがんにならない理由の1つに、アポトーシスの気候が備わっていることがあります。1個の細胞ががんになりそうな場合、その細胞を殺すことで個体全体を生き残すという生存の道を選び、実行するのもアポトーシスのはたらきです。しかし、ミトコンドリアに異常が起きるなどして、そのシステムがはたらかなくなると、問題の細胞はアポトーシスをうまくすり抜け、結果としてがん細胞になります。
備考.
細胞の死に方には、アポトーシスの他に、外的要因に引き起こされるネクローシスもある。アポトーシスには、遺伝的にプログラムされた死で、細胞が縮んで最後はマクロファージに食べられて消滅するため、我々には痛みを伴わない。一方で、ネクローシスは、細胞が破裂し、細胞の中の酵素などが外に出るため、炎症反応が起こり、苦痛を伴う。

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どうでもいい、じじぃの日記。
12/25、再放送であったが NHK教育サイエンスZERO 最新科学が見つめる生と死(2)「寿命とは何か」』を観た。
ギネスなどに載っている記録などから、人の最大寿命は120年ぐらいであるといわれている。
今、細胞レベルからの研究で、人の寿命は60年ぐらい。マウスで10年、ガラパゴスのゾウガメで125年なのだそうである。
この「寿命」はどこからくるのであろうか。
われわれの体は、およそ60兆個の細胞からできている。その細胞から「寿命」に迫る。
今、生命科学の分野では体を作る細胞に、あらかじめプログラムされた「死」があることが分かってきた。
活性酸素放射線、老化などでダメージを負った細胞が自ら死んでいく。「アポトーシス」と呼ばれている。
アポトーシスとはギリシャ語の「木の葉が散る」という言葉からきている。
東京理科大学教授の田沼靖一さんがこの「アポトーシス」を解説する。
われわれの体は毎日、3000億個の細胞がアポトーシスによって死に、同時に新しい数の細胞が増えている。この細胞の生まれ変わる回数券が「テロメア」なのだ。テロメアは染色体の末端にある保護構造であり、細胞分裂によりDNA複製が行われる度に短縮していく。そしてテロメアが一定の長さ以下になると細胞は分裂を停止してしまう。
動物の体には非再生系と再生形の2つがある。
非再生系(定期券)・・・ 神経細胞、心筋細胞
再生系(回数券)  ・・・ 肝臓、腎臓、その他の細胞
がん細胞はこのアポトーシスを行さない不死の細胞なのである。
田沼先生は、がん細胞にアポトーシスを起こさせる研究をしている。
番組の最後に「プラナリア」という驚異の生物が出てきた。このプラナリアは何回切断しても再生する。体のすみずみに全能性幹細胞があるので再生できる。
幹細胞には新たな細胞ができるので、定期券も回数券も新たに再生できる。寿命が無いのと同じなのである。
今研究が進められているiPS細胞には、人間を「プラナリア」化させる可能性が秘められている。
もしかしたら、人の平均寿命が120年になる時代がやってくるのかもしれない。