じじぃの「ウイルス!未来への提言」

『未来への提言』 科学ジャーナリスト ローリー・ギャレット 〜ウイルスと人類文明の未来〜 12月10日 NHK HI
世界のキーパーソンに徹底インタビューする「未来への提言」。今回はインフルエンザ・ウイルスや細菌、寄生虫など病原体と、人類との戦いの歴史を克明に調 べ上げ、現代社会へ提言しているアメリカの女性科学ジャーナリスト、ローリー・ギャレットさん。1996年、ザイールのエボラ出血熱の取材でピューリッツァー賞受賞し、大著「カミング・プレイグ:迫りくる病原体の恐怖」を発表、その豊富な知見と現実的な提言から、米外交評議会の上級研究員も務めている。
ギャ レットさんは疫病流行の原因が、単に公衆衛生の問題だけでなく、環境破壊や政治体制の不備、そして産業のあり方や貧富の格差といった、人類文明の課題と深 く関わっていることを指摘。番組では、ギャレットさんに、現在、世界的な大流行・パンデミックを引き起こしている新型インフルエンザのH1N1ウイルスと 人類の戦いが、どんな経緯をたどるのか推論してもらう。また将来、どんな病原体の脅威が迫り、それにどう立ち向かうべきなのか、人類とウイルスとの関係の あり方を提起してもらう。聞き手は、わかりやすいニュース解説で人気のフリー・ジャーナリスト、池上彰さん。
http://www.nhk.or.jp/bs/teigen/#housouyotei
どうでもいい、じじぃの日記。
12/10、MHK Hi 「未来への提言 科学ジャーナリスト ローリー・ギャレット 〜ウイルスと人類文明の未来〜」を観た。
大体、こんなことを語っていた。
科学記者が語るウイルスと人類の興亡。
一旦は、ほぼ絶滅したと思われた結核菌が毒性が強くなって復活した。
今年4月、メキシコから始まった新型インフルエンザ(H1N1)は、今アメリカで猛威をふるっている。
米国外交問題評議会のメンバーであるローリー・ギャレット氏(女性)は科学ジャーナリストだ。1996年、ザイールでのエボラ熱の取材でピューリッツァー賞を受賞した。
池上彰氏がローリー・ギャレット氏に聞く。
池上 新型インフルエンザにやられたそうですね。
ギャレット ニューヨークに住んでいるので、誰から移されたのか分からない。
池上 接種ワクチンが足りないと言われているが。
ギャレット 安く、大量に作らないと弱者に行き渡らない。
池上 スペイン風邪の場合はウイルスが変異し、全世界の半分の人が感染した。
ギャレット 今の新型インフルエンザの場合はどう発展するか分からず、未知の状態だ。今のところ豚インフルエンザではなく鳥インフルエンザなので、人から人へ感染するというものではない。しかし、別のインフルエンザと結合して拡大する可能性がある。
インドネシアスマトラ島北部で人から人への感染が起こり6人が死亡した。この時、専門家をインドネシアに派遣した。幸いにも鳥インフルエンザからの危険な変異はなかった。
ギャレット インドネシアで感染したインフルエンザで80%の人が亡くなった。
池上 インドネシアがインフルエンザ・ウイルスを提供しなかったのはなぜか。
ギャレット インフルエンザの検体を国のかけひきに使っている。インフルエンザの検体を提供しても、インドネシアでワクチンが手に入らないという被害者意識が間違っている。グローバル社会なのだからインドネシアだけの問題ではない。
池上 援助しないと、国際協力が受けられない。
エイズウイルスにしても、変異して今まで使っていたエイズウイルスが効かなくなっている。
池上 これから、何をしたらいいのか。
ギャレット 医師を一夜にして作りだすことはできない。人的資源を育てるために根本的な解決策が必要だ。ボツアナから医師が自由に移動できても、アメリカはボツアナから医師を引き抜くようなことをしてはならない。
池上 人類の活動がウイルスを引き起こしているように見える。
ギャレット 人類は狩猟生活から定住するようになると米を作った。水田にはマラリアデング熱を媒介する蚊が棲むようになった。都市化すると人が集まり感染する条件ができてしまった。今日では公衆衛生で保護された国とそうでない恩恵を受けない国とで大きく別れてしまっている。
池上 結核菌が又、はやっていますが。
ギャレット 悪性の結核菌が出ている。免疫力の弱ったエイズ患者が結核菌にやられやすい。予防接種も効かなくなる。
新聞社が倒産しているニュースの映像が流れる。
ギャレット アメリカではメディアでインターネットと新聞が競合し、新聞社が次々と倒産している。ジャーナリズムが無くなりつつある。インターネットは正しい情報でなくても、すべて流れる。インターネットには情報をチェックするシステムが無い。これは危険なことだ。
池上 この不況を克服するにはどうすればいいんでしょう。
ギャレット 私には不況に対するアイデアは持っていない。(笑い)