じじぃの「腰痛治療の常識が変わる!」

腰痛の診断と治療のアルゴリズム 菊地臣一福島医大整形 EBM
EBM(evidence-besedmedicine)の導入とともに、腰痛診療に大きな変化が起きつつある。それは、「脊椎の障害」から「生物、心理、社会的疼痛症候群」、「形態学的異常」から「形態、機能障害」、そして「self limitedで予後良好」から「生涯に渡り再発を繰り返す」という概念の転換である。一方、治療を受ける側である国民の医療への認識の変化や質の高いQOLへの期待から、治療成績評価基準も変革を余儀なくされている。それは、「客観性重視」から「主観性重視」、そして「医師側の評価」から「患者の視点に立った評価」といった転換である。
このような腰痛をめぐる環境の変化は、診断や治療の進め方に変化を及ぼしつつある。患者の求める腰痛の診療体系とは、ScienceであるEBMと医師の経験や理念といった、言葉でしか表せないartというNBM(narrative-based medicine)の結合であるといえる。誰でも、どこでも、何時でも質の高い一定の医療が受けられる手段として、診療ガイドラインが作成されている。それは、EBMに基づくアルゴリズム(一定の型の問題を解くための特定の操作手法)で作成されている。診断のポイントは、重篤な病態の鑑別と安心感の保証にある。治療では、治療手段としての安静の排除、治療の目的を「鎮痛」ではなく、「速やかにもとの健康な状態への復帰」に置くこと、そして心理・社会的因子への配慮である。このような内容を診療現場で実践しようとすれば、各診断手技の信頼度を意識して診察を行い、患者のQOLや満足度を重視して、患者と話し合って治療方針を決定することが望ましい。治療の基本は、集学的・多面的アプローチとなる。このようなアルゴリズムに添った腰痛の診療体系が治療成績や患者の満足度を向上させることが期待される。
http://www.tvk.ne.jp/~junkamo/new_page_40.htm
ゆうどきネットワーク 2009年12月9日 NHKネットクラブ
【キャスター】山本哲也松村正代 【レポーター】松尾れい
▽腰痛治療の常識が変わる!?安静が悪化の原因って本当? ▽収入減少悩む寺
http://www.nhk.or.jp/shutoken/program/b-det0004.html
どうでもいい、じじぃの日記。
12/9、NHKゆうどきネットワーク』を観た。
「腰痛治療の常識が変わる!?」のオープニング。
「腰痛」、一生のうち一度は経験するといわれています。皆さん、どうしていますか。これまで常識とされていたのが、間違っているのかもしれません。
腰痛の原因
・背柱管狭窄症
・圧迫骨折
椎間板ヘルニア
・その他
腰痛の原因とされる「背柱管狭窄症」〜「椎間板ヘルニア」は全体の15%に過ぎず、その他85%が原因が分からないと言われてきた。「腰痛治療の常識」が変わるかもしれません。
患者Aさん。「椎間板ヘルニア」と診断され、手術後しばらくは無理をしないようにと言われる。腰に負担をかけないように、歩くときに前かがみに、歩く歩幅は小さくして歩くようにした。3週間、安静にしていたのだが、さらに悪化した。別の病院で診てもらった。整形外科で腰を動かさないことが腰痛の原因だと言われた。
福島県立医科大学の整形外科の映像が流れる。
菊地臣一教授のもとで腰痛の研究が進められている。腰にセンサーをつけ、椎間板への負担を調べている。前かがみにすると、余計に腰に負担がかかっている。
菊地先生の言葉。腰痛治療としての安静はうそ。運動である。
腰痛の調査結果
   安静にした人  32%が再発する
   運動した人    16%が再発する (安静にした人より再発率が少ない)
腰痛の中には、ストレスが原因であることもあるそうです。
アメリカの大学でストレスが腰痛を引きおこすという実験の映像が流れる。
ベルトコンベアの上に流れてくる箱を仕分けする。普通に仕分けするときと、仕分けと同時に「6+7」のように計算させながらやるとでは腰にかかる負担が違ってくる。
患者Aさん。歩くときに「前かがみ」にならないように、運動することで腰痛が治った。
じじぃの感想
糖尿病もそうであるが、運動は一番の健康のもとのようだ。