じじぃの「放送禁止用語」考

女子アナのかわいい放送禁止用語 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=qEdkXR_To-U
『雑学全書』エンサイクロネット 光文社 2000年発行
放送禁止用語は誰が決める?
最近はほとんどテレビから姿を消した落語だが、以前、テレビで落語を見ていると、一瞬、落語家の声が聞こえなくなることがあった。
「まるで、オマエさんはXXだね」
XXの部分は、たいてい差別用語や、"公序良俗に反する"放送禁止用語といわれるものだが、いったい誰がどうやって決めているのか?
じつは「この言葉はよくて、この言葉はダメ」という明確な決まりがあるわけではない。放送法という法律の「放送番組編集準則」(放送コード)第44条3項の1に「公安及び善良な風俗を害しないこと」と定められてあるのが唯一の決まりで、具体的な放送禁止用語は各テレビ局の自主的な判断に任されているのである。
ということは、先の落語でも、制作担当者が「落語という古典芸能を忠実に放送するためにはやむをえない」と判断すれば、堂々と放送できるということ。が、実際は、抗議を恐れてか自主規制してしまう場合がほとんどだ。
日本には、言論の自由があるようでないといわれる所以(ゆえん)のひとつである。

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どうでもいい、じじぃの日記。
11/30、フジテレビ 小堺一機氏司会の「ごきげん」を観た。
その番組のなかで、「私○○ができるんですよ」というコーナーでゲストの人に 小堺氏が「放送できる範囲でよろしくね」と言っていた。
ドミニカ出身でお爺さんがドミニカの大統領だったというユージというタレントが「口の中に楽器があるんですよ」。[81]え〜。その後、アナウンサーの海保知理さんが「完全に目を開けて寝てしまうんですよ」。[84]え〜。落語家の笑福亭笑瓶氏が「54歳、前屈でピタッと手が着きます」。[85]え〜。
さすが、みなさん、タレント。
「放送できる範囲でよろしくね」の放送できる範囲とはどんな範囲なのだろう。
『雑学全書』という本に「放送禁止用語は誰が決める?」というのがある。
ネットで「放送禁止用語」をキーに検索してみた。
英語の場合、短縮系の単語で呼ぶことが蔑称になるためNipponに対するニップ、Japanにたいするジャップが蔑称となる。があった。
「Jap」は差別語なのだろうか。「Jap」はJapanの短縮系の単語であり、別に差別語ではないのである。「Jap」と言うときに日本人に敵意を持って言えば差別語になるのである。
落語家の毒蝮三太夫氏の言っているのをまともに聞くと差別語?だらけである。「なんだかみんな湯たんぽみたいな顔してるな」はいいほうで、「汚ねえジジイだねぇ〜。利根川の杭みたいな顔してるな」とか、「オレに会いに来たのかい、この米ヌカみたいな顔したババアは」とか言っている。
この「放送禁止用語は誰が決める?」の中に「日本には、言論の自由があるようでない」がある。
日本は憲法9条もあることだし、民主主義の国で、「日本には、言論の自由があるようでない」はどこからくるのだろうか。
世界報道自由ランキングで1位のデンマークノルウェーと日本とはどこが違っているのだろう。
デンマークで「ムハンマド」の風刺漫画を新聞に掲載し、イスラム教徒がこれに反発。デンマーク製品の不買運動が起こった。あの事件はあれからどうなったのだろうか。
1978年、デンマークでは全ての犯罪につき死刑を廃止した。死刑廃止言論の自由とは結びついているのだろうか。ヨーロッパでは死刑を廃止している国が多い。また、これらの国々はすべて世界報道自由ランキングの上位の国なのである。
日本にどっぷり、ひたっているじじぃ。
よそから見れば、「日本には、言論の自由があるようでない」のかもしれない。