じじぃの「未解決ファイル_29_火星生物2」

BBC.Horizon.2014.Man.on.Mars.Mission.to.the.Red 動画 DailyMotion
http://www.dailymotion.com/video/x1dpwi5_bbc-horizon-2014-man-on-mars-mission-to-the-red-planet-720p-hdtv-x264-aac-mvgroup-org_shortfilms
Curiosity has Landed 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=Ti_yre6dsa4
火星探査機 Google 検索
http://www.google.co.jp/images?hl=ja&rlz=1T4GZAZ_jaJP276JP276&q=%E7%81%AB%E6%98%9F%E6%8E%A2%E6%9F%BB%E6%A9%9F&sa=X&oi=image_result_group
はやぶさ2」完成 12月ごろ打ち上げへ (追加) 2014年8月31日 NHKニュース
4年前、数々のトラブルを乗り越えて地球に帰還した日本の小惑星探査機「はやぶさ」の後継機、「はやぶさ2」の機体が完成し、31日、報道関係者に公開されました。打ち上げはことし12月ごろの予定です。
はやぶさ2」は、小惑星で採取した石や砂を地球に持ち帰り太陽系が誕生した当時の姿や生命の起源に迫る予定で、初代の「はやぶさ」とは異なる水や有機物を含むタイプの小惑星を目指します。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140831/k10014229541000.html
地球ドラマチック 「火星に着陸せよ!〜有人探査への挑戦〜」 2014年6月14日 NHK Eテレ
【語り】渡辺徹
BBC 2014年制作
火星の有人探査をめざすNASA。1年4ヵ月に及ぶ長期宇宙滞在に人間が耐えられるか検証する実験から、打ち上げ機や宇宙服の開発まで、プロジェクトに密着する。
NASA2033年を目標に火星有人探査計画を進めている。地球から火星までの距離は月の150倍。前人未踏の長距離飛行を実現する大型打ち上げ機スペース・ローンチ・システムの開発が進む。火星への往復で飛行士はおよそ1年4ヵ月を宇宙で過ごす。無重力に近いというベッドに横になった状態で70日間を過ごし、長期間の無重力状態が心身にどのような影響を及ぼすのか検証する実験にも密着する。
課題2 宇宙飛行士の安全
アポロ11号の時代、宇宙飛行士の選ばれるタイプは決まっていた。
ニール・アームストロングエドウィン・オルドリン、マイケル・コリンズはいずれもアメリカ軍の優秀なパイロットでした。優れた反射神経と頑丈な肉体を備えていることが宇宙飛行士の絶対条件だったのです。
しかし、火星に向かう宇宙飛行士には違う能力が求められています。
宇宙飛行士に向いたタイプは昔から決まっていました。スキーや登山などさまざまなアウトドアスポーツを得意とする活動的な人たちです。しかし、火星への旅に対しては話が違います。
読書や映画観賞が好きな内向的なタイプの方が長期間の閉鎖環境に耐えられるのです。
http://www4.nhk.or.jp/dramatic/x/2014-06-22/31/33501/
火星に微生物が存在した可能性:キュリオシティの新発見 2013.3.19 WIRED.jp
NASAの火星探査機キュリオシティが、かつての火星は微生物の生育しやすい場所であったことを示す、強力な証拠を発見した。火星探査チームのエンジニアや科学者らは、同プロジェクトの目標達成につながる今回の結果に興奮を隠せない様子だ。
今回の新たな発見は、火星にかつて生命が存在したことを確実に示すものではないが、それでもきわめて魅力的な証拠であることには間違いない。
http://wired.jp/2013/03/19/curiosity-mars-life/
生物を科学する辞典 市石博、早山明彦、降幡高志、その他著 東京堂出版 2007年発行
地下数kmにも生き物がいる?
フランスの小説家ジュール・ベルヌの「地底旅行」は、未知の空間である地底の様子を想像することの楽しさを教えてくれた。しかし私たちのすむ大地の下にもうひとつの梅があり、失われた時代の恐竜や私たちの先祖である原始人が暮らしているという設定はSFの世界であり、それを知りつつわくわくしながらページを進めたものである。
実際の地下は暗くて光も届かず、圧力は高く、中心に近づけば近づくほど温度も高くなり、とても生物がすめる環境ではないと私たちは考えてきた。しかし近年、このような環境にも生物はしたたかに生きていることがわかってきた。
アメリカ・エネルギー省は、アメリカ南部のサバナ川核物質処理工場の地層を地上の微生物が混入しないよう注意しながら掘り進め、地下500mの玄武岩中にすむ微生物を発見した。その後各地の鉱山の跡を掘削した結果、地中に微生物が生息していることが明らかとなり、さらにそれらが離れた場所にあっても同じ種類だったりすることがわかってきた。これらの微生物は、私たちの身近にいる生物とは大きく異なる環境でどのように生きているのだろうか。
光がないところでは光合成ができないので無機物から有機物を作ることが不可能なため、地球の表面のように光合成をする植物の有機物に依存する生態系は形成できない。また酸素もないので、有機物があってもそれを分解してエネルギーを作り出す酸素呼吸ができない。私たちが酸素がないと死んでしまうのは、生きていくためにエネルギーを作り出すしくみがはたらかないからである。植物も生きていくためのエネルギーは、酸素を吸ってエネルギーを作り出すこのしくみを使っている。そのため地下生物圏にすむ微生物は酸素呼吸の代わりに、水素を二酸化炭素で酸化する二酸化炭素呼吸や、メタンを硫酸で酸化する硫酸呼吸、あるいは硫化水素を硝酸で酸化する硝酸呼吸などを行ってエネルギーを得ているようである。
圧力に関しては、どのくらい微生物が耐えられるのであろうか。1996年に海洋科学技術センターマリアナ海溝チャレンジャー海淵(かいえん)で採取した泥中の微生物は、圧力が800気圧(水深8000mに相当)のところで最も活発に増殖したそうである。同じ実験を身近にいる大腸菌で行ったところ、大気圧でさかんに増殖していたものが、圧力が高まるにつれ増殖できなくなり、300気圧を越えると体が伸びきって糸状になってしまった。このように圧力が高い方がよく増殖するような細菌を「好圧性細菌」と呼ぶ。
温度に関してはどうだろうか。身近にいる通常の生物は温度条件が高くなると死んでしまう。深海底の熱水が噴き出しているようなところに生息している微生物の中には2004年6月現在121度でも生きられるものも見つかっている。このような細菌を「好熱性細菌」と呼んでいる。
好圧性細菌や好熱性細菌の発見により、圧力と温度の高まる地中でも地下5〜7kmくらいまでは、前述してきたような特殊な微生物が生息していることが予測される。2004年に完成した「ちきゅう」という地球深部探査船は、水深4000mのところで海底下7000mのマントルの場所まで掘削が可能である。この場所は2000気圧、300℃で、この条件下では生物がすむことができないと考えられているが、掘り進む途中の地球の深部から現在の地球の表面には生息しない始原的生物や予測もできない生き方をする生物が発見されるかもしれない。
地下の特殊な環境に適応した生物の発見は、地球以外の星に生命体が存在する可能性を高めた。地球より過酷な環境で氷が地下にある火星、太陽系の惑星の中で唯一厚い大気をもつ土星の衛星タイタン、海をもち木星からの潮汐力を受けて内部が発熱し、地球において生命の発生場所の一つに考えられている熱水噴出孔のようなものがあるかもしれないエウロバなどでの、今後の探査が待たれる。
地底旅行」は場面を変え、新たなる旅立ちの日を迎えたのである。

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宇宙飛行士 若田光一との対話ブログ 松井孝典さんとの対話  : 宇宙ブログ 2009年4月28日 YOMIURI ONLINE (一部抜粋しています)
回遊魚のように泳げる無重力の海  その不思議な空間感覚
松井孝典先生、
 所長ご就任おめでとうございます。「惑星探査研究センター」とは心躍る名称ですね!お仕事の内容も火星での生命探査と聞き、日本でもそのような研究組織ができると思うと感激です。
 宇宙生命といえば「ドレイクの方程式」が有名ですが、ぜひ宇宙での知的文明数が1より大きいことが確認できることを期待しています。ロボットではなく私が火星まで行きたいくらいではありますが、火星までの道のりのほんの、とば口の地球低軌道から先生のチームのご成功をお祈りいたします。
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知りたい、宇宙での「ひらめき体験」
宇宙飛行士 若田光一
 千葉工大惑星探査研究センター所長 松井孝典
 宇宙に滞在して1か月半、もう宇宙生活に慣れたでしょうか?
 小生も3月で東大を定年退職し、4月から千葉工大惑星探査研究センター所長として、新たな気持ちで宇宙と関わろうとしています。
 ここでの夢は、ロボットによる火星の地下探査を通じて、生命の痕跡を発見することです。20世紀に、物理学と化学は宇宙で成立することが確かめられました。しかし、生物学は未だその段階に達せず、地球生物学のままです。宇宙で成立する生物学の構築が、21世紀における科学の、最も重要なテーマの一つといえるでしょう。
 文明も同様です。若田さんのミッションはまさにそれに直接関わっています。若い人たちにとっては、彼らのレゾンデートルに関わるが故に、大きな希望をもたらすことでしょう。
 前回のメールで、今われわれは、地球維新の時を迎えていることをお伝えしました。宇宙から改めて惑星としての地球を見て、3つのチキュウ(地球、知求、知球)は、どのように思い起こされるでしょうか?
 宇宙という場は何か新しいひらめきを、若田さんの脳に誘起したでしょうか?
 外界を投影して大脳皮質の中に内部モデルを作るという、ホモサピエンスしか持ち得ない特殊能力が、宇宙という場でどのような振る舞いをするのか、若田さんの体験を通じて是非お聞きしたいと思っています。

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宇宙における生命の普遍性への興味
http://repository.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/dspace/bitstream/2261/26387/1/rgn36_2_5.pdf
「プラネットツアーズ〜太陽系の果てまで8兆キロの旅」 7月23日 MHK 教育
語り:渡辺徹
最新の研究によって宇宙についてさまざまなことが分かってきた。一方、実際に人類が宇宙を“体験”したのは月だけだ。そこで、この番組で太陽系の果てまでの空間の旅と、太陽系の誕生から未来までの時間の旅を疑似体験してみよう。最先端のCG技術を駆使して、宇宙空間をダイナミックに描く。
火星の部分の説明】
火星は数億年前まで、地球とほぼ同じだった。二酸化炭素を大量に含んでいるが、地球と同じように大気がある。エベレストの3倍もあるオリンポス山がある。生きた火山なのかもしれない。地表には水が流れたと思われる痕跡が残っている。生命が火星に生れ、地球に飛んできたのかもしれない。そうであれば、我々は火星人になるのだ。
【原題】Journey to the Edge of the Universe ―Episode 1―
https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2009008550SC000/index.html
『惑星科学者・松井孝典氏 ロボット工学者・古田貴之氏 ■火星で一緒に生命を見つけよう!』 2009年9月4日 産経新聞 (一部抜粋しています)
松井 今の日本人、とくに若い人に欠けているのは「自分が国とか人類のために、どういう貢献ができるか」という発想ですね。僕は自分の時間を100%使って人生を生きたいと思って学者になったんだけれど、名前が残るような貢献はしたいと思いましたね。
古田 私も娘に「パパってすごいのね」と言われたいです(笑い)。
松井 しかし、人間圏の未来を自ら設計するためには、哲学も歴史も芸術も、工学も農学も医学も、経済も政治も、あらゆることを知らなければならない。これから理系を志望する若い人たちは、そういうことを含めて勉強しなければならない。これはとても大変なことだけど、人類が生きたいと思う未来をつくる面白さがあるわけですね。
古田 先生のお話から感じるワクワク感の源泉が分かりました。未来の可能性を感じ、目的をもてば、いつかはその目的を達成する最適解を見つけることができるんです。そこには、これまで人類が全く知らなかった知識や技術があるかもしれません。 火星の話をいろいろお聞きすると、私はアメリカのアポロ計画が頭をよぎります。月に人類を送り込むという計画のもとにいろいろな技術を集約し、それらの技術が目的を果たした後もいろんなところに派性して・・・。
松井 その後の人類の発展につながる。 僕は大学に入る前、文学部に進んで歴史をやろうかと思った時期がありました。結果的には理科にきたんだけれど、今度は理科の中で何をやるか迷っていたころに、ちょうどアポロ計画があった。 それで僕は「そうだ、地球という星をやればいい。人間は地球の上にいる生物で、文明をつくり、そのわれわれが宇宙を認識するのだから、地球を研究すれば全部研究できるじゃないか」。ところが当時、そんな学問はなかった。それでとりあえず月をやろう。いずれ地球に戻ってこられると。
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松井 私もまだまだ夢はいっぱいありますよ。東大を退官して、千葉工業大学が用意してくれた「惑星探査研究センター」という新しい場で、いまその夢に懸けようとしているんです。火星でとにかく生命をみつけてやる! そしたら確実にノーベル賞ものです。
古田 いいですね。
松井 これまでの火星探査で生命が見つかっていないのは、地表探査ばかりやっているからです。地下に潜れば水が流れているところだってあるんだから、かなりの確率で生命が見つかるでしょう。そのためには地下に潜るロボットを開発すればいい。
古田 それは私の専門です。やりましょう。たくさん潜らせましょう。
松井 それにつけても今の教育の最大の問題は、最初から「我」というものがあることを前提にして教育が行われていることです。個性重視の考えもそこから出ている。しかし、「我」という認識は、外との関係があって初めて生まれてくるものなんです。
古田 私もいつも言っているんです。「人間は他者とのかかわりの中で生かされているのだ」と。
松井 そこで僕がデカルトに対抗してつくりだした標語「我、関わる、故に我あり」。
古田 いいですね。われわれも大いに関わって火星で生命を見つけましょう。

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どうでもいい、じじぃの日記。
9月4日の産経新聞に【企画特集】として2ページ分『惑星科学者・松井孝典氏 ロボット工学者・古田貴之氏 ■火星で一緒に生命を見つけよう!』が載っている。
『生物を科学する辞典』にも出ていたが、地球の地下数kmにも生物がいる。酸素がない過酷な環境下で生きる生物がいる。
火星は数億年前まで地球とほぼ同じだっらしい。引力が地球ほどなかったため、地表の水がなくなった。ということは、火星の地下に水があるのかもしれない、又、生物もいるのかもしれない。
今年の3月に東大を退官し、千葉工大惑星探査研究センター所長に就任した松井さんの話には夢がある。本当に、火星で生物が発見できるのかもしれない。
国際宇宙ステーションISS)へ補給物資を運ぶ日本初の無人宇宙船「HTV」を載せた国産ロケット「H2B」1号機が今日(9月11日)未明に打ち上げられ、成功した。