じじぃの「未解決ファイル_25_認知症」

ゆうどきネットワーク 「そこが知りたい! 認知症 治療の最新事情」 (追加)  2012年4月19日 NHK
アルツハイマー病の進行を遅らせる薬は、これまで日本には、「アリセプト」という薬、1つしかありませんでした。でも去年、新しく3つの薬が登場しました。「レミニール」と、貼り薬2種類、これらは基本的に「アリセプト」と同じような効果があります。そして「メマリー」は、全く違う効き方で、アリセプト・レミニール・貼り薬と併用、一緒に使うことができます。
http://www.nhk.or.jp/you-doki/archive/life/20120402.html
『絵でわかる生物の不思議』 太田次郎 監修 講談社サイエンティフィク 2003年発行
アルツハイマー病の予防や治療が可能になる?
増えてきたアルツハイマー
年をとるにつれて脳も老化し、神経細胞が減少するため、だれでも物忘れが多くなり、記憶力が低下しますが、度が過ぎて日常生活に重大な支障をきたすようになったものを「痴呆(ちほう)」といいます。
痴呆は主に、脳血管性痴呆と、アルツハイマー病による痴呆などに分けられます。脳血管性痴呆とは、脳の血管に起きた障害(脳出血脳梗塞)のために神経細胞が死んで、脳機能が低下するものです。
現在の日本の痴呆患者は、脳血管性痴呆が約40%、アルツハイマー病が約30%、両方あわせもっているのが約20%です。アメリカでは約60%がアルツハイマー病といわれています。日本でも最近は、脳血管性痴呆は減る傾向にあり、逆にアルツハイマー病は増えてきています。
βアミロイドがアルツハイマー病を引き起こす
アルツハイマー病は、脳の神経細胞が大量に死んで、脳の機能が低下してしまう病気です。脳の中でも、特に記憶や思考などにかかわる海馬や大脳皮質の部分の神経細胞が減少します。
アルツハイマー病の患者の脳を観察すると、「老人斑」と「神経原線維変化」という特徴的な構造が見られます。老人斑と神経原線維変化は、正常な老人の脳にも見られますが、アルツハイマー病では、これらの数が際立って多いことがわかっています。
老人斑の主成分は「βアミロイド」というたんぱく質で、これが神経細胞のまわりに蓄積して、米粒大のシミのような斑点を形成します。また、神経原線維変化とは、神経細内にねじれた繊維の束が蓄積する変化のことで、この繊維の主成分は「タウ」というタンパク質であることがわかっています。
一方、アルツハイマー病には、まれながら遺伝性のタイプが知られています。この遺伝性のアルツハイマー病の原因になっている遺伝子を突き止めたところ、βアミロイドの蓄積を促進する作用に関係していたことなどから、現在では、アルツハイマー病はβアミロイドの蓄積によって引き起こされるという説が確実視されています。
アルツハイマー病の予防と治療に向かて
私たちの脳の中では、βアミロイドは40歳ごろから増えはじめ、正常量の1000倍〜10000倍くらいになると、アルツハイマー病になると考えられています。βアミロイドが蓄積する詳しいしくみはまだ不明ですが、アルツハイマー病の患者では、βアミロイドを分解する酵素の働きが、正常と比べて低下しているという報告があります。
このβアミロイドを分解する酵素の働きの低下を防ぐことができれば、アルツハイマー病の予防や治療につながる可能性があります。また、βアミロイドの前駆体(もとになるタンパク質)を切断してβアミロイドをつくる酵素の働きを抑えることができれば、やはりアルツハイマー病の予防や治療が期待できるのです。このほかにも、さまざまな角度から、アルツハイマー病の予防や治療に向けた研究が進められています。

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神経幹細胞の注射でアルツハイマー病が改善 2009年7月23日 WIRED VISION (一部抜粋しています)
米カリフォルニア大学アーバイン校(UCI)の研究チームが7月22日(米国時間)、神経幹細胞を移植することで、アルツハイマー病のマウスの認識力を回復させることに成功したと発表した。
人工的にアルツハイマー病の症状を作り出したマウスの脳に神経幹細胞を注射した。神経幹細胞は、新しいニューロンになったり、アルツハイマー病特有の「斑」(プラーク)や「神経繊維のもつれ」を減らすのではなく、BDNF(Brain-derived neurotrophic factor、脳由来神経栄養因子)と呼ばれるタンパク質を分泌し、既存の神経組織から新しい突起を伸長。ニューロン間の接続を強化し、増やすように働いていたという。
http://wiredvision.jp/blog/wiredscience/200907/20090723112057.html
実験動物で脳の神経細胞の再生に成功(基礎研究最前線 Vol.9) *戦略的創造研究推進事業*
http://www.jst.go.jp/kisoken/zensen/09okano/index.html
どうでもいい、じじぃの日記。
4/20、テレビ朝日 『報道発 ドキュメンタリ宣言』で「今日の洋子は明日いない〜消え行く妻の記憶」を観た。
認知症アルツハイマー病)になった南田洋子さんが長門裕之さんに介護されている映像だった。
なぜ、認知症になったのだろう。何かきっかけがあったのだろうか。
『絵でわかる生物の不思議』にアルツハイマー病のことが書かれている。
学問的には脳の中にβアミロイドという物質ができて、正常な人だと分解するのが、アルツハイマー病になると分解せず蓄積してしまうのだそうだ。
人間ドックなんかの検査に使うMRIで見るとシミのような斑点ができている。
ネットで「アルツハイマー病 実験」をキーにして検索してみた。
最新の研究によると、ES細胞を使い、脳の神経幹細胞を培養したものを注射、又は移植することで脳の神経細胞の接続を強めたり、増やすことに成功したという記事が載っている。
万能細胞は脳の領域でも有効のようだ。
アルツハイマー病は日本人よりアメリカ人のほうが多い。脂っぽい食事を避けることである程度、予防ができるのかも知れない。
追記。
10/21、南田洋子さんがくも膜下出血で亡くなられた。
テレビ朝日南田洋子さんの追悼番組を観た。肝臓が悪く、解毒作用が落ちたのが原因で認知症になっていたようなことが報道されていた。肝臓治療で見違えるほど認知症の症状が改善していた。
もしかしたら、お酒が認知症の引き金になったのかもしれない。