じじぃの「未解決ファイル_18_利口な人」

クローズアップ現代 「人間 VS コンピューター 人工知能はどこまで進化したか」 (追加) 2012年2月8日 NHK 動画あり
【キャスター】内多勝康 【ゲスト】電気通信大学助教 伊藤毅
先月中旬、将棋界に激震が走った。コンピューター将棋ソフト「ボンクラーズ」が、元名人・米長邦雄永世棋聖を破ったのだ。あらかじめ「定跡」が打ち込まれた過去のソフトとは違い、ボンクラーズは5万局の棋譜を教科書として「人間が指しそうな手」を自ら学習する「機械学習」によって、プロ棋士並みの強さを手に入れた。対局は、序盤から、コンピューターの弱点を突いた秘策を繰り出す米長永世棋聖に対し、ボンクラーズは圧倒的に押されながらも、中盤に逆転、勝利を収めた。対局中のログを分析したところ、不利な場面でも完璧に相手の手を読みきって、最善の対応をしていたことや、こう着した中盤で相手が最善手を外したと見るや、瞬時に突破口を見い出していたことが分かった。米長氏に「かつての大名人・大山康晴と戦うようだった」と言わしめたボンクラーズ。両者の対局から、「人間の知性」を手に入れ始めたコンピューターが私たちの暮らしを変える可能性に迫る。
http://cgi4.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail.cgi?content_id=3155
NHK 教育テレビ サイエンスZERO 「ヒトの謎に迫る」(10) 脳の不思議 2009年7月25日
【ゲスト】理化学研究所脳科学総合研究センター副センター長 田中啓治 【コメンテーター】東京女子大学教授 黒崎政男 【キャスター】安めぐみ、山田賢治
シリーズ「ヒトの謎に迫る」第10回のテーマは「脳」。
最新の脳画像技術は脳の微細な違いをとらえることを可能にし、直感が働くときの脳の変化までも解き明かそうとしている。理化学研究所で行われている「将棋プロジェクト」は、アマチュアとプロの棋士の脳を調べ、一瞬の直感、いわゆる“天才脳”の姿を明らかにしようという試みだ。このプロジェクトには羽生名人も協力している。解析の結果、アマチュア棋士は前頭連合野と呼ばれる大脳新皮質が活動するが、名人と呼ばれる棋士になるほど、原始的といわれる奥深い部分も活動することが浮かび上がった。このことから“天才脳”には習慣的に繰り返してきた努力が不可欠であることがわかる。またヒトは一見、合理的ではないような行動をとることもあるが、そのような行動を、脳内メカニズムから解明しようという新たな試みも始まっている。その実験の結果、ヒトが合理的な判断をしようとしても、脳が先んじて合理的ではない行動をとらせる可能性があることも示唆されている。
一方、ヒトは他の霊長類に比べて、体重あたり3倍も大きな脳をもっている。その理由として考えられるのが肉食の開始。栄養効率のよい肉食を始めたことで脳が巨大化させる道が開けた。肉食動物のように鋭い牙などの武器をもたないヒトはその巨大な脳で知恵と工夫を磨き、生き残りの道を選ばざるを得なかったと考えられる。
ヒトの最大のフロンティア、脳の不思議に迫る。
http://www.nhk.or.jp/zero/contents/dsp267.html
『人体の謎』未解決ファイル 日本博学倶楽部 PHP文庫 2009年発行
「頭のいい人は脳のしわの数が多い」はどこまで本当か? (一部抜粋しています)
アインシュタイン湯川秀樹など、歴史に名を残す天才は少なくない。しかし、これらの偉人と一般人の違いはどこのあるのだろうか?
単純に考えて、脳が頭の良し悪しに関係しているのは間違いない。では、脳のどこが違うのか? それを突き止めれば、一般人が天才になることも不可能ではなくなるかもしれない。
従来いわれてきたのは、脳の重さやしわの数が関係しているという説だ。
確かに、ヒトは進化の過程で脳が重くなったが、じつは頭の良し悪しは必ずしも脳の重さに比例しない。というのも、成人男性の脳の重さは平均1350グラムで、女性は1200グラム前後と差があるが、男性の方が女性より知能が高いかといえば、まったくそんな事実はない。つまるところ、脳の重さは知能とは関係なく、単なる体格差にすぎないのである。
また、しわの数についても知能との関連性は見出せない。年をとるとしわの数がだんだん減少して脳が退化し、物忘れが激しくなると考えられてきた。
ところが、しわの数だけでいうと、ヒトよりイルカの方が多い。イルカの利口さは知られた話だが、ヒトのほうが賢いことに異論を唱える人はいないはずだ。
実際のところしわの役割は、広い大脳皮質を脳内に効率よく収めるために折りたたむための、折り目に過ぎない。広げるとは新聞紙一枚分もの面積になるという大脳皮質が頭に収まっていられるのも、ひとえにしわのおかげなのである。
広い表面積は、激しく使ってヒートアップしがちな脳の余剰熱をうまく冷ますために必要とされているようだ。
また、しわには一定のパターンがあり、個人差もある。音楽家など特殊な技能に長(た)けた人は一般人とは異なっているというが、それが頭の良さに直接繋がるかといえば疑問である。
以上を踏まえても、頭の良さを脳の重さや、しわの数だけで説明するのは難しい。
そして現在、頭の良し悪しを決めるものととしてもっとも有力視されているのが、大脳皮質に存在する神経細胞ニューロン)の数とその繋がり方によるという説である。
ニューロンは細胞体部、終末部、軸索部、樹状突起などで構成されており、別のニューロンや外部刺激を感じ取ったり、情報を伝達したりする役目を担う。いわば脳内をネットワーク化するICチップのようなもの。
頭の出来は、脳内に存在する数千億ともいわれるニューロンのからみ具合によって異なるのではないかというのが、その説の概要だ。つまり、神経細胞の数が多く存在し、ニューロン同士の突起が複雑にからまっているほど、情報の重要と伝達が活発になるため、処理能力が上がるというわけだ。
とはいえ、ニューロンのからまり具合が個人によってどのように決定づけられているのかなど、まだ明らかにならない部分も少なくない。頭の良し悪しは先天的なものなのか、後天的なものなのか。新たな謎が誕生している。

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どうでもいい、じじぃの日記。
ネッで「世界で一番頭のいい人」をキーにして検索してみた。
カエサルは、王制を廃して共和制を採っていた古代ローマの人であったが、元老院政治の限界を正しく認識し、皇帝+元老院という王制と共和制をミックスした政治体制を構想した。2000年の長きに渡り、カエサルを超える政治システムを考案できた人物は出現していないのだ。
ギネスブックにも認定されている世界で最も高いIQの持ち主はアメリカのマリリン・ボス・サバントである。彼女のIQは228とギネスブックに登録されている。
アインシュタイン様です。 先生がいなかったら原子爆弾もなかったし、将来宇宙旅行もできなかったことでしょう。
フォン・ノイマンだと思います。コンピュータ並みの計算速度 実際、ノイマンは、自らが発明したコンピュータと競争し、勝利している。
モーツァルトは、3歳くらいの時に協会で弾いたオルガンを 一度聴いただけで、楽譜に再現できたらしい。
●人類の歴史を俯瞰しても最後は「諦めない人」が勝っています。例えばエジソンが電灯を発明する時に数千回に及ぶ実験に失敗したという話は有名です。
●歴史上もっともIQが高い人物は哲学者のソクラテスと言われている。
クフ王のピラミッドを設計した人。
●まあ、一般的にはトフーフトは凄いとは言われてるがね。SU(3)カップリングの漸近的自由性の研究で04年だったかにノーベル賞を受賞してる。最近は冴えが落ちたとか言われてるが。
●俺は一番頭の良い漫画家は手塚治虫だと思うので、手塚キャラの中で一番頭が良いと思われる火の鳥が一番だと思う。
7/31、再放送であったがNHKサイエンスZERO』「ヒトの謎に迫る(10) 脳の不思議」を観た。
人間ドックなどで使われるMRIの中でプロの棋士たちに将棋の手順を考えてもらい、その時の脳の動きを追う。
プロの場合、「脳の前頭連合野」と「大脳基底核」が活発に働いている。羽生名人の場合は「前頭連合野」の他に、一般のプロにはない「嗅周皮質」、「網様体」が活発に働いていることが分かった。
「嗅周皮質」、「網様体」は脳の「海馬」の近くにあり、「嗅周皮質」は再認記憶に関与していて、「網様体」は集中力に関与している。
又、人間の化石を調べると500万年頃から脳の容量が大きくなった。これは、たぶん食べ物が変わったからではないかとのことだった。
頭がいいということは一昔前は脳の重さ、脳のしわの数の多さではないかといわれていたが、最近では「直感」の働きがあるのではないかといわれている。
コンピュータを作ったフォン・ノイマンの記憶力を試そうと、ディケンズの『2都物語』の書き出しを訪ねたところ、止めるまで暗唱を10数分ずっと続けたという。
http://d.hatena.ne.jp/cool-hira/20090812/1250024749
脳の「記憶力」と「直感」は頭がいいことに結びついているようだ。
しかし、フォン・ノイマンの頭の中はどうなっているんだろう。