じじぃの「人の死にざま_41_H・G・ウエルズ」

ハーバート・ジョージ・ウェルズ - あのひと検索 SPYSEE
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H.G.WELLS' THE WAR OF THE WORLDS 1897 Part I 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=MVfptiWgh6s
ハーバート・ジョージ・ウェルズ フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』 (一部抜粋しています)
ハーバート・ジョージ・ウェルズは、イギリスの小説家・SF作家。ジュール・ヴェルヌとともに「SFの父」と呼ばれる。
社会活動家や歴史家としても多くの業績を遺した。H・G・ウエルズ、H.G.ウェルズ等の表記あり。

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『人間臨終図巻 下巻』 山田風太郎著 徳間書店
H・G・ウェルズ (1866-1946) 79歳で死亡
貧しさのために14歳で反物屋の丁稚奉公に出されたH・G・ウェルズは、刻苦の独学の後、29歳で『タイム・マシーン』、31歳で『透明人間』、32歳で『宇宙戦争』という風に、SFの鼻祖となる作品を書き、30代にて大ベストセラー作家となったが、以後小説の世界に安住せず、『世界史大系』『生命の科学』などの啓蒙的大著を著して、通俗的ながら世界的な思想指導者となった。
超人的な著作活動のみならず、実生活も彼は、一夫多妻主義といわれるほど精力絶倫で、また絶えず、出版社や批評家、はては友人とも喧嘩を繰り返す戦闘的生涯を送った。
1938年10月30日、オーソン・ウェルズが彼の『宇宙戦争』を脚色してコロンビア放送からラジオ放送し。その迫真の演出にアメリカじゅうがパニックを起こしたときも、原作者のH・G・ウェルズは自分の名声を傷つけられたと立腹してかみついたほでであった。
しかし、そのウェルズも、1940年74歳のとき、彼の持論である世界連邦の講演のため、アメリカを旅行したが、そのときの姿をサマセット・モームはこう描いている。
「彼は年をとり、疲れて、萎びているように見えた。いつものように肩をそびやかしていたが、どこか無理をいているようであった。これの講演は失敗であった。民衆は彼のいうことに耳をかそうともしなかった。 ・・・・彼は傷つけられ、失望していた。過去33年間いいつづけたことと同じことを話しているのに、なぜ民衆が彼に対して寛容でないかといいうことを彼は理解できずにいた。河の水があふれ、彼が土堤におしあげてしまい、そのまま彼をおきざりして、水がひいてしまったのである」
すでにその前年から第二次世界大戦は始っていた。ウェルズの最後の「人類の未来」観は暗いものであった。
戦争中から、H・G・ウェルズは次第に弱りはじめた。それでも彼は、最後のライフワーク『世界史概観』の執筆をつづけた。
晴れは神経炎、心臓病、糖尿病等に悩まされたが、最後に彼をとらえたのは肝臓ガンであった。
戦争が終わった年の翌年8月の初めごろから、H・G・ウェルズは部屋にとじこもりきりになったが、調子がよさそうに見えたので、家族のものは彼が持ちなおすのではないかと期待していた。臨終はまったく突然におとずれたが、おだやかなものだった。1946年8月13日木曜日の午後、彼は看護婦に、いつものように昼寝をしたいといって彼女をさがらせた。それから数分後の4時15分に、彼は息をひきとったのである。

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【次代への名言】8月13日 H・G・ウェルズ 2009.8.13 MSN産経ニュース
■全人類史上、そのとき日本が成功したほどの長足の進歩をなしとげた国家はかつてなかった(H・G・ウェルズ 『世界史概観』)
 「ウェルズといえば『タイムマシン』」「いや、火星人襲来の『宇宙戦争』だろう」「おい、『透明人間』を忘れるな」−。こんなSF小説ファンの声が聞こえてくる。でも、本日は歴史家・予言者としてのウェルズを紹介したい。
 地球の生成から説きはじめる『世界史概観』は『世界史大系』の縮小版だが、それでも400ページに近い大著。冒頭は「アジアは取り返しのつかないほど絶望的に欧州よりも遅れている−という信仰を、日本は完全に霧消させた」と続く。偏狭な欧米中心史観を排したところに歴史家としての彼の面目がある。
 一方、予言者・ウェルズは1933(昭和8)年の『世界はこうなる』で日本の「崩壊」を描く。驚くべきは、広島と長崎の悲劇に先立つ30年前に原爆を予言した『解放された世界』だろう。この作品に「大きな感動を覚えた」というレオ・シラードは原爆製造の中心となる。
 46年のきょう、ウェルズは79歳で没する。晩年の彼は悲観的になったとされるが、死の直前に改版された『概観』の最後にこんな一文がある。「われわれ老輩は傍観し、傍観者以上の何者にもなりえない。(中略)青年は生命である。彼らのなかにこそ、希望がある」
http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/090813/acd0908130231001-n1.htm
宇宙戦争H・G・ウェルズ 東京創元社
http://www.tsogen.co.jp/wadai/0505_06.html
H・G・ウェルズの言葉
「愛する気持ちを、憎しみや怒りよりも強く保ちなさい。妥協する知恵を学びなさい。なぜなら、少しぐらい譲歩したほうが、すべてを失うよりずっといいから」