じじぃの「電気自動車の覇権を握るのはどこだ」

【from Editor】電気自動車の逆襲 2009/5/22 FujiSankei Business i./Bloomberg GLOBAL FINANCE
大正時代に走っていた電気自動車が京都市の電池メーカー、ジーエス・ユアサコーポレーションの技術者らの手で復元され、再び走行できるようになった。創業者の一人が大正6(1917)年に米国から輸入し、自社製の電池に取り換えて昭和21年まで使っていた元祖エコカー。試乗した記者によると「車体が木製のため馬車に乗っているような感じ」らしいが、最高時速は60キロ、1回の充電で40キロ走るというから驚きだ。
今年は“電気自動車元年”といわれる。三菱自動車などが夏にも電気自動車を発売するからだが、実はその歴史はガソリン車よりも古く、100年前にはガソリン車と並ぶほど普及していた。1908年に量産型ガソリン車の「T型フォード」が登場してから次第に姿を消すが、その後も脚光を浴びた時期が何度かあった。
1996年には、米ゼネラル・モーターズ(GM)がモータリゼーションが始まってから初めての量産型電気自動車「EV1」を米国で発売している。きっかけはカリフォルニア州の排ガス規制強化で、日系メーカーを含む各社も相次いで参入した。しかし、GMは8年後に電気自動車から撤退している。価格が高く、走行距離も不十分だったためだ。石油業界やガソリン車が売れなくなることを危ぶむ自動車業界内部からの圧力があったとの指摘もある。
さて、電気自動車は今度こそ主役になれるのだろうか。
最近、日本ではハイブリッド車に注目が集まっているが、米国などで次世代エコカーの本命といわれるのは電気自動車や家庭用電源で充電できるプラグインハイブリッド車だ。それはガソリンを使わず、二酸化炭素などの削減につながるからだけではない。例えば、電力需要が落ちる深夜に風力発電で作られた電気を電気自動車の電池にためておき、昼間の走行に利用する。こんな再生可能エネルギーの普及につながる使い方も将来考えられるという。
自動車産業そのものを変える可能性も指摘される。ガソリン車と比べて構造が簡単なため、極端な話、部品さえ集めれば誰でも作れるからだ。海外ではすでに新興メーカーが誕生している。
EV1の悲劇を追った「誰が電気自動車を殺したか?」という傑作ドキュメンタリー映画がある。先日、朝日新聞で読んだインタビュー記事によると、監督は続編を検討中という。題名は「電気自動車の逆襲」だそうだ。(大阪経済部長 竹田徹)
http://www.business-i.jp/news/flash-page/news/200905220112a.nwc
インタビュー編 もっとplug-in 朝日新聞グローブ (GLOBE)
「ハイブリッド技術は重要な布石だと思います。しかし、最終的には純粋な電気自動車がもっと普及するようになるでしょう」 (一部抜粋しています)
映画「誰が電気自動車を殺したか」のクリス・ベイン監督
――ビッグ3は未曽有の経済危機の中で政府支援を模索していますが、政府は彼らに救済条件として環境車対応を急ぐよう求めています。かつて電気自動車を殺した連中の救済を正当化するために電気自動車を利用しているという皮肉な事態です。
ペイン 確かに皮肉なことですね。彼らの未来を担保するために電気自動車が使われるなんて。しかしまあ、誰が何と言おうと、メーカー自身がわかっていますよ。将来は電気自動車にかかっているのだと。実は映画の続編を考えているんです。タイトルは「電気自動車の逆襲」
(公式サイトhttp://revengeoftheelectriccar.com/)です。
GMをはじめ自動車メーカーに再度取材をしているんですが、おかしいんですよ。前作の時に会った人たちも何人かいるんですが、雰囲気が違うんですよね。彼らは電気自動車にとても熱心なんです。おかげで、コマーシャル・フィルムにならないよう気をつけなきゃいけなくなっています。
http://globe.asahi.com/feature/090420/side/int08.html
間違いだらけの“電気自動車”報道!  2009年04月30日 News&Analysis|ダイヤモンド・オンライン
トヨタとホンダが本格参入しない本当の理由
エコカーの大本命と喧伝される電気自動車(EV)。しかし、巷に溢れる関連報道には実は間違いが多い。トヨタ自動車とホンダが本格参入に二の足を踏む理由を探ると、EV革命の本当の姿が見えてくる。
(ジャーナリスト 桃田健史)
2009年は、EV(Electric Vehicle/ 電気自動車)が飛躍する。同7月、三菱自動車工業は「iMiEV」(販売台数計画:初年度年間2000台、2年目4000台)を法人向けに発売開始。それとほぼ同時期に、富士重工業は「ステラEV」を法人向けに発売する。この2車種が世界的にみて、大手自動車メーカーによるEVの本格的量産のスタートとなる。こうした日本での動きと平行して、世界各地でEVの量産計画が進んでいる。
以下にその概要を示す(注:PHEVは、 Plug-In Hybrid Electric Vehicle=プラグインハイブリッド車の略。走行距離40km〜80km程度のEV走行モードを持つガソリンハイブリッド車である)。
<日本>
・三菱「iMiEV」 2009年7月発売
富士重工業「ステラEV」 2009年夏発売
・日産 EV専用車 2009年10月東京モーターショー公開
トヨタ プリウス PHEV 実証試験中、2011年発売予定
・同 EV専用車 2012年発売予定
アメリカ>
・TESLA「Roadster」 発売中
・同「Model S」(4ドア車) 2011年発売予定
・Aptera「2e」 2009年第三四半期発売予定
・Fisker 「Karma」 PHEV 2009年中に発売予定
・Miles 米中合作 2009年低速走行車発売中、2010年 高速走行可能車発売予定
・Ford 商用「Transit Connect」EV、中小型の乗用EV  2010年発売予定
・同社 PHEV 2012年発売予定
GM 「Chevrolet Volt」 PHEV 2010年末〜2011年発売予定
・Chrysler 米ベンチャーと共同開発 2010年発売予定(経営再建中にて実施は未定)
<ヨーロッパ>
・ドイツ/Daimler 「Smart EV」 2009年実証試験
・ドイツ/BMW 「mini E」 2009年実証試験
オーストリア/ Magna Steyr 「mila EV」 2010年OEM(相手先ブランド製造) 
ノルウェー/ Think 2009年4月現在、事業停止。2009年中盤以降の量産再開検討中
<中国>
・BYD「F3DM」 PHEV  08年12月から法人向け発売中
・同「e6」 2011年 発売予定
<アジア太平洋州>
・インド/ TATA 「Indica Vista EV」 2009年秋発売予定
・インド/ REVA 市街地走行用 発売中
・台湾/ Yulon (裕隆汽車) 米ベンチャーAC Propulsion共同開発 2010年発売予定
・マレーシア/ Proton ベルギー/ Detroit Electric(米ZAP社傘下)2010年発売予定
http://diamond.jp/series/analysis/10078/
どうでもいい、じじぃの日記。
5/22、産経新聞「電気自動車の逆襲」が載っている。
前に、「電気自動車は環境にやさしくても、コスト面で問題があるようだ。」とブログに書いたことがある。
http://d.hatena.ne.jp/cool-hira/20090115#tb
「電気自動車 覇権」をキーにして検索してみた。
三菱「iMiEV」のデモをやっている。「三菱 i 完全なる電気自動車時代の幕開け」というタイトルだ。
http://www.youtube.com/watch?v=PQsnKmMwGms
三菱「iMiEV」に試乗している人の会話を拾ってみた。
「静かですね。全然音がしない」
「トルクが丸いんで、発進が楽なんですね」
「2010年の早い時期に発売、200万前後を考えています」( 前倒しで、2009年7月発売になった)
「レースなんかやると勝てる可能性がありますね」
「最高速130Kmと書いています」
「レクサス買うより、いいですね」
「金額もお手ごろ」
「ガソリン車よりも安いというのが夢」
プリウス補助金が無くなった。三菱(iMiEVのこと)は補助金がつくんですよ」
電気自動車がこんなに早く話題になるとは思わなかった。
週刊エコノミストの5月26日号に「環境技術を支えるレアメタル 安定確保のための3つの戦略」(平沼光)、「【最強のハイブリッドに盲点】 電気自動車へ一足飛びも」(堀雅夫)が載っている。
記事には中国が一気にガソリン車→電気自動車にシフトする可能性があるということが書かれている。また、日本のリチウムイオン電池の技術が中国に狙われているようなことが書かれている。
日本の新幹線の技術が中国に流れてしまった。同じ轍を踏まなければいいのだが。
電気自動車は電池で動く車だ。携帯電話の場合、電池の寿命は約2年だ。雑誌には、未来は電気自動車だと書かれているが、あまり、欠点について書かれていない。
それでも、電気自動車なのだろう。電気自動車の覇権を握るのはどこなんだろうか。
たぶん、GMクライスラーのEVというのは無いだろう。