じじぃの「龍のビジネスに挑め」

プライムニュース『シリーズ「中国経済」第1弾 超大型56兆円!景気対策の行方は?』 5月20日 BSフジ
【キャスター】八木亜希子、反町理、山本周 【コメンテーター】ソフトブレーンマネージャ 宋文洲 【ゲスト】日中産学官交流機構特別研究員 田中修、TOKYO企業情報中国総代表 相原秀樹、ドラマー ファンキー末吉
http://www.bsfuji.tv/primenews/movie/index.html?d090506_0
どうでもいい、じじぃの日記。
5/20、BSフジ プライムニュース『シリーズ「中国経済」第1弾 超大型56兆円!景気対策の行方は?』を観た。
「中国の元気さをいかに日本に取り込むか」がテーマである。
中国共産党は今年、総額56兆円の内需拡大政策を発表した。
3人のゲストと徹底検証を行う。
龍のビジネスに挑め①。

                                                        • -

4兆元(56兆円)の景気対策
・インフラ建設   ・・・1兆5000億元(約21兆円)
地震復興費   ・・・1兆元(約14兆円)
・低価格住宅   ・・・4000億元(約5.4兆円)
・農村インフラ建設・・・3000億元(約4.2兆円)
・産業高度化   ・・・3700億元(約5.2兆円)
・環境対策     ・・・2100億元(約2.9兆円)
・健康・教育・文化・・・1500億元(約2.1兆円)

                                                        • -

中国市場'09第1四半期の動き
・新車販売台数    → 米国抜き3ヵ月連続世界一
・70都市の不動産価格の下げ止まり
・上海総合株価指数 → 今年に入り30%上昇
・消費2兆9400億元  → 前年比15%増

                                                        • -

世界の主要株価指数で中国は50%上昇した。
 銀行が金を貸してくれるようになった。
相原 株と実体経済と合っていない。銀行がどんどん金を貸すことによって、毒があっても水を足せば資産が増える。不良債権が下がっている。
反町 サブプライムローンと同じじゃないか。
相原 新車販売台数ではフォルクスワーゲンの台数はドイツより中国のほうが多くなっている。キャタピラーでもアメリカより上海のほうが多い。中国のインフラは9週間で効果が出る。
八木 決定のプロセスが早いんですね。
 中国の場合は日本の定額給付金なんかと違って商品券だ。ある期間を使わないと無効になってしまうから、すぐ効果が出る。中国の農村部は白黒テレビ→カラーに変えるというのが結構多い。
ファンキー 日本では6大都市→中国では100ぐらいある。名古屋と同じ規模の都市がいっぱいある。中国の田舎といっても2つに分類される。重慶は田舎だが東京と同じ人口だ。道路で車、自転車、歩行者が信号無視で、ごちゃごちゃしていて秩序が無いように見えるが、中に入ると秩序がある。
 赤信号でも、青信号でも気をつけて渡ろうだ。
田中 会社と会社のルールを守ると言っても、中国人は基本契約はどんどん変わるものだというふうに考えている。
反町 内陸部が発展している背景は。
田中 前政権(江沢民)は沿岸部中心の発想、現政権(胡錦濤温家宝)は内陸部を意識した政策だ。経済効果のある内陸部に金を出している。
反町 日本企業がうまく入っていけるのか。
相原 日本企業に対していいイメージがある。食品で安全、ベビー用品で安全だと思っている。家の内装で、日本にドアを作っている会社があるが、その会社が内装したものが中国で人気だ。
 中国では買って1〜2年して壊れるのが当然だと思っている。買って直すものと思っている。
ファンキー 日本のようにブランドとか、製品にこだわりが無い。よければいい。
反町 日本企業はどのように参入していけばいいのか。
相原 熊本にある味千ラーメンが中国でチェーン展開して成功している。店を中国人に任せた。中国式のラーメン店が400店になった。アイスクリームを売ってたり、焼き鳥を売ってたりしてファミリーレストランのようになっている。中国で超優良企業になった。
 味千ラーメンのチェーン店のようなのが成功の秘訣だ。現地の中国人に任せるのが成功の秘訣。
相原 エバラの焼き肉のタレを中国人がマネしてにせ物の焼き肉のタレを売り出した。その後、本ものが出ていって成功した。中国人が本ものがほしいと言い出した。エバラの焼き肉のタレが万能のタレになってしまった。レストランが本ものがほしいと言っている。
田中 健康指向、安全などは日本のものが優れている。中国の高齢化も進んでいる。これらに日本のチャンスがある。
相原 パートナー探しだ。いいパートナー、いい社員が成功する。現地の社長を中国人に任せる。
ファンキー 日本で音楽活動した場合、音楽の著作権を持っている人が強いが、中国人は著作権を無視する。中国人はいい加減な人が多い。我慢が必要だ。自分の場合は技術を持った職人として中国人とみられると仕事がやりやすい。中国ではコネクションを持った人が一番ほしい人材だ。夜中でも信号で止まるのが日本人だ。日本人は世界で一番、優れていると思う。
田中 13億の市場というのはやめたほうがいい。日本の所得層と中国の所得層はずれている。貧しい人々は日本の何十年前と同じだ。資生堂は最初中間層向けの商品を売っていたがハイグレードに置き換えたら売れた。格差がひどいので、一つの戦略で行うことはできない。
3人の「提言」
相原 「美点凝視」。中国人のいいところを見る。悪いところは目をつぶる。中国人はプライドが高いので、ほめたほうが絶対うまくいく。現場を分かった人がやって見せるのが一番いい。
ファンキー 「和僑になろう!!」。(華僑にひっかけている) 中国はずっと戦乱の国で上の人を信用しない。自分のことは自分で守る。日本人は島国だから外に出ていこうという発想がない。日本の技術は世界一だから自信をもっていい。
田中 「等身大で見よ!」。「日本的経営を学べ」ではなくて、中国人と同じ等身大で見る。
八木 「中国の内需拡大での成功」は日本人が直接行ってですね。
番組の頭で「あなたなら日本の何を中国に売り込みますか?」のメールを受け付けていた。
最後にメールの紹介。
40歳代の男・・・環境・省エネ分野が有望。
相原 中国人のワイロが問題。中国の国家発展委員会に日本の日立、東レなどが入っている。
40歳代の女・・・サービスのノウハウを売り込んでは。
30歳代の男・・・対日関係の悪さ。
相原 中国人と会って、一度しか反日なことに出会わなかった。現場に行って素直な気持ちで会うといい。
 日本人も中国人も、その点は同じだ。