じじぃの「老人性うつ病を疑うとき」

『いくつになっても「好かれる人」の理由』 斉藤茂太著 祥伝社
老人性うつ病を疑うとき (一部抜粋しています)
老人性うつ病といっても本質的には青年期や更年期のうつ病と同じで、不安や焦りが原因となっている点は変わりません。ただ老人の場合には、それに加えて消え去り行く寂しさや恐怖といった、老人特有の現象が加わります。
私なども実感していることで、亡くなられる友人や知人が次第に増えてきます。かっての仕事仲間や遊び仲間が、健康や環境の変化によって遠のいていき、次第に年賀状だけのやり取りになって、やがて訃報が届くという寂しさを味わいます。また必要以上に病気を恐れ、心配する心気症状が強くなるのも、老人性うつ病の特徴です。なかには病気を探すのが趣味のような人もいますが、これは困りものです。
また、夫に先立たれた奥さんが、喪失感からうつ病になり、やがて「近所の人が私の財産を狙っている」「嫁が私の金を盗んだ」などの被害妄想になるケースもあります。自分を守ってくれる人が誰もいなくなってしまったという、不安感のなせるわざです。
こうしたうつ病は、家族はもちろん自分でも診断することができます。まず第一に、今までの朝の習慣に乱れが生じます。たとえば朝起きてトイレに行き、顔を洗ってから新聞を読むなど、その人その人の朝の手順があるのが普通ですが、この手順が異常に乱れたり、毎日やっていたことをやらなくなります。
第二に、いつも人と会うのが好きな人が、人を避けるようになったら要注意です。さらに第三は決断力の低下です。書店に行ってもどの本を買うかなかなか決まらない。スーパーでもしかり。以前はそんなことはなかったのに急に決断力が落ちたと思ったら、やはりうつ病を疑うべきでしょう。
またうつ病でも不眠を訴える人がいますが、不眠症とは違います。不眠症はなかなか寝つけなかったり、寝られずに一晩中起きているような症状ですが、うつ病の人は寝つきはいいのに、2、3時間で起きてしまうため、「午前二時症候群」などとも言われています。
うつ病もひどくなると、
「死んでしまえば楽になるんじゃないか」
「私がいなければ家族や会社が救われるんじゃないか」
などと考え始め、自殺に追い込まれることもありますので、こんな症状を自覚したら、ただちに専門医の診断を仰ぐべきでしょう。

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老人性の不眠症 (健康セカンドライフ100の知恵)
老人性の不眠症
最近では老人性の不眠症が近年増えているようです。人間には年齢を重ねる毎に生理的に睡眠が浅くなりますが、加齢とともにいろいろな病気を伴うことによって不眠になることも多くみられるようです。先に加齢による病気を治すことで不眠症も改善されることが多いのです。不眠症にて最も多くみられるのは、うつ病による不眠症です。うつ病は気分の落ち込みから始まり、そのうちに不眠症も併発することが多く、続いて食欲がなくなり体調不良などの身体症状を訴え始め、徐々にやる気・積極性がなくなり、仕事にも行かなくなる人が多いのです。うつ病の患者の10人のうち9人はみな不眠症を併発しています。また体調不良からくる「仮面うつ病」の患者も不眠症を訴えるケースが多々あります。このような場合には、抗うつ薬と同時に睡眠薬も併用して改善させる治療を行います。内科の先生に不眠症の治療として睡眠薬を出してもらう人がいますが、内科では入眠障害に対する処方のみがほとんどです。精神科では睡眠障害の各症状にあわせた処方をしてくれますので、専門の精神科医に相談をするのがベストでしょう。
http://www.mindset-eeg.com/40/post_80/
老人性うつ病 - 神経内科医の徒然診療日記 楽天ブログ(Blog) (一部抜粋しています)
<治療は抗うつ剤で>
仮性痴呆を含む老人性うつ病の治療も、主役は抗うつ剤などの薬です。ただ、お年寄りが抗うつ剤を飲む際は、口が乾いたり、便秘になったり、立ちくらみがしたりと、若い人よりも副作用が出やすいのが特徴です。
抗うつ剤として最初に使われ始めた薬は「三環系抗うつ剤」と呼ばれ、このような副作用が比較的出やすかったのですが、最近は副作用が少ない「選択的セロトニン取り込み阻害剤(SSRI)」などがよく使われるようになりました。
お年寄りは老化に伴う身体疾患にいろいろな喪失体験が重なり、うつ病が発症することが多いのです。
老人性うつ病の頻度は、実は老年痴呆よりも多いという報告もあります。お年寄りに「物覚えが悪くなった」と訴えられたら、ご家族や周囲の方には「ぼけた」と決めつけず、うつ病の可能性があるということを知っていただきたいと思います。
(東北大大学院医学系研究科)
コメント : うつ病は一般の人でも多くが経験する疾患です。
老人性うつ病は老化に伴う身体疾患にいろいろな喪失体験が重なり、「じっとしていられない、いらいらする、いてもたってもいられない」といった焦燥感や不安感が他の年代のうつ病に比べて強い傾向があるようです。
身近の家族にお年寄りがいる人は、注意してみてあげてください。
また、高齢者は体の衰えを契機にうつ病を発症することがあることから、不安感や体の不調が前面に出ることもあります。
便秘や、腹痛でも大げさな訴えになることがよくあるようです。
http://plaza.rakuten.co.jp/hirokohjiclinic/diary/200803040000/
どうでもいい、じじぃの日記。
うちのばばぁ(女房)が東金のA病院に入院した時に、鎌倉のおばから「あんたは、今まで随分、aさんにお世話になってきてんだから、今度は、恩返しする番だよ」と言われた。
そういえば、ばばぁには随分、苦労をかけてきた。
約25年前、自営でソフト開発を始めた。きっかけは人間関係がまずく会社勤めが出来ないためだった。その当時1980年代は日本の黄金期だった。
「1980年代」をキーにして検索してみた。
1983年
 ・ロッキード事件の公判で元首相の田中角栄実刑判決
 ・NHK朝の連続テレビ小説おしん」が最高視聴率62.9%を更新
1984
 ・日本の平均寿命が男女とも世界一に
 ・漫画雑誌週刊少年ジャンプに「ドラゴンボール」が連載開始
1985年
 ・ロス疑惑三浦和義が逮捕
 ・女優の夏目雅子が死去
1986年
 ・男女雇用機会均等法施行
 ・ビートたけしたけし軍団によるフライデー襲撃事件が起こる
1987年
 ・日経平均株価終値ではじめて2万円を突破
 ・大韓航空機爆破事件が起こる
1988年
 ・リクルート事件
 ・大相撲で横綱千代の富士貢が53連勝を達成する
 ・日経平均株価終値ではじめて3万円を突破
1989年
 ・坂本堤弁護士一家殺害事件が起こる
 ・日経平均株価が史上最高値38,915円を記録
1990年代はバブルが崩壊し、じじぃも投機目的に買った土地の下落にあってしまった。自営で行ったソフト開発だったが会社を清算し、契約社員として仕事を始めた。それでも、好き勝手に仕事ができた。運がよかった。
ばばぁが入院して、一人で家にいたら、急にさみしくなった。
人生の再構築をしないといけない。もう好き勝手に生きてきた人生はおさらばだ。
自分のために生きるのではなく、今までお世話になったばばぁのために生きよう。今までお世話になったばばぁに恩返しをしなきゃ。
夜、じゃがいもをふかして食べた。ごはんの炊き方を知らないもんだから。