じじぃの「新モノづくり国家」

プライムニュース『日本よ・・・今こそ目指せ!"新モノづくり国家" 政財界キーマンが直言』 5月11日 BSフジ
【キャスター】八木亜希子、反町理、安倍宏行 【ゲスト】クオンタムリープ社長 出井伸之モルガンスタンレー証券株式会社経済調査部長 ロバート・フェルドマン
http://www.bsfuji.tv/primenews/movie/index.html?d090506_0
どうでもいい、じじぃの日記。
5月11日 BSフジ プライムニュース『日本よ・・・今こそ目指せ!"新モノづくり国家" 政財界キーマンが直言』を観た。
番組は「前篇」が出井伸之氏の提言、「後編」がロバート・フェルドマン氏の提言である。
言っていることをまとめてみた。
出井伸之氏の提言】
Q.日本は金融危機のダメージが少ないという人がいるが。
A.すべてがアメリカ依存でやってきたのでダメージは大きい。ヨーロッパよりはダメージが少ない。
Q.株価チャートが上昇気流に乗っていますね。
A.株の動きと実質経済とは、直接関係ない。
Q.対米協調でやってきたが。
A.ソニーでもトヨタでもドル建てでやってきた。円というものにポリシーを持っていなかった。もともと、金融恐慌が起きる前から、本当は生まれ変わっていなければならなかった。日本にグーグルなど一つもない。そうしているうちに中国、インドが大きくなってきた。中国などはブランドが一つもないが、日本の流通システムの乗っかって大きくなった。日本人が日本のことを決めていなかった。
Q.アジアとの関係は。
A.日本のリーダーがどういう方向にもっていくのか、ポリシーがない。アメリカ一辺倒でいくのか、アジアと一緒にやっていくのか。方向を決めないといけない。
Q.アジアと一緒にやるには。
A.政官民一体となってやっていく必要がある。大企業はアジアのグローバルスタンダードを目指す。地方、京都にある中小企業など多様性と2本だてで行う。垂直と水平の分業でやっていく。携帯などは製品競争で負けたのではない。日本だけの規格を作ったから。中国とは数では負けてしまう。日本はユニークさで勝たなければならない。次世代ネットなどアジアで一緒にインフラを作っていく。アジアのスタンダードを考えていく。
私のキーワード 「世代交代」
若い人に任せる。「俺がいなければダメだ」という人ほど辞めてほしい。
本質のところを見極める、サイエンスする心を持つこと。金もうけと大量生産技術だけでは日本はダメになってしまう。4問のうち正解が一つ。というのはダメ。答えが無いのが教育。東大さえ独立法人制度になってカネもうけになっている。学校が大切なのではなく、人材を育てることが大切。日本はノウハウを抱き込むのではなく、その先を考えて行動しないといけない。
ロバート・フェルドマン氏の提言】
一人当たりの生産性を上げる。
日本とアジアの関係は分業体制で行う。例えばこの計算機は「made in china」だが、中身はほとんど日本製だ。中国で組み立てている。日本は設計、開発など得意分野に移る。
「雇用」は少子高齢化で-0.7%、一人当たりの生産性は3.0、2.5、1.0、0.5がある。高度成長期は工場をたくさん作り、働く人は地方から移ったきたので3.0だが、今は1.0〜0.5だ。一人当たりの生産性0.5にして計算すると-0.7+0.5=-0.2%のGDPになる。一人当たりの生産性を技術力と考えていかにして、一人当たりの生産性を上げるかだ。
私のキーワード1 「農業改革」
マッカーサーが農地改革を行ったことで小さな農業になったが、生産性ではインドより小さい。日本の米は10倍も高い。フランスの場合は農地の大規模化を行い、自給率が120%になった。農業の生産性を上げることが必要だ。
私のキーワード2 「社会のIT化」
病院など情報を公開していない。カナダでは赤ちゃんが生まれたときに出所届、社会保障登録、児童登録など一か所でまとめて5分で、できるようになった。日本は世界一の暗号化技術を持っている。日本ではやろうと思えば簡単にできるのにやっていない。たて割りを無くして、行政のIT化を行う必要がある。
私のキーワード3 「科学立国」
教育しかない。奨学金を科学技術分野に大幅に与える。エネルギー、バイオなどの分野に新しい科学者を作る。インドは理数に力を入れている。言語よりも中身が大切。野口英世は英語がうまく話せなかったが、アメリカに渡って会話ができるようになった。