じじぃの「世にも不思議な物語」ぱーと2

サイエンスZERO 生命活動のなぞに迫れ 最新 代謝研究 4月11日放送 NHK教育 (一部抜粋しています)
【ゲスト】千葉大薬学研究所教授 斉藤和季 【コメンテーター】東京大学大学院教授 鈴木真二 【司会】安めぐみ、山田賢治
ゲノムの解読が進む中、生き物の体の中で起こる化学反応、「代謝」の仕組みを具体的に解き明かそうという研究が進んでいる。例えば淡水に生息する植物である藻の中には、栄養分が不足した場合に従来と異なる代謝を行い、細胞の中に油分を作り出すものがある。この油分を精製すると実際に燃料として役立てることが可能で、代謝の仕組みを解明し、資源の確保につなげようという。またマメ科の植物・甘草(かんぞう)が根で作る「グリチルリチン」という物質は甘味料や薬の成分として利用されているが、いま供給不足が心配されている。そこで甘草の代謝を解明し、栽培種や別の植物でもこの物質を作り出すことができないか試行が続く。医療面への応用にも注目が集まる。あるがん細胞は代謝の一部が嫌気性の寄生虫に類似していたため、寄生虫に対する薬剤を作用させたところがん細胞の増殖が抑えられた。複雑な代謝の仕組みを解明し、産業などへ応用しようという研究に迫る。
http://www.nhk.or.jp/zero/contents/dsp253.html
藻からバイオ燃料抽出へ 慶大先端研とデンソーが共同研究 2008年4月24日 山形新聞
鶴岡市の慶応大先端生命科学研究所(冨田勝所長)は24日、デンソー(愛知県刈谷市深谷紘一社長)とバイオ燃料の原料として期待される微細藻の共同研究を開始したと発表した。微細藻が細胞内に油を蓄積する仕組みを解析して生産効率を高め、実用化を目指す。
水中に生息する微細藻は、工場での培養が可能なため、次世代バイオ燃料の原料として期待されている。
同研究所が研究に用いている微細藻(シュードコリシスチス エリプソイディア)は5マイクロメートルほどの大きさ。光合成を行い増殖するが、窒素が不足すると軽油の主成分と同じ炭化水素を成分とする油を作り、蓄積する。研究所では、この仕組みを明らかにし、微細藻が効率よく油を生み出す培養条件を解明する。さらに、品種改良し効率を高める研究も行う。デンソーは、微細藻に二酸化炭素(CO2)を高効率に吸収させるための培養槽を作り、細胞内に蓄積した油の抽出法を研究する。
実現すれば、発電所や工場から出るCO2で微細藻を培養できるため、温暖化防止に貢献するほか、国内でのエネルギー生産が可能になる。冨田所長は「“究極のエコ微生物”の実用化に向け、技術を総結集させる」とコメント。担当の伊藤卓朗研究員は「5年以内の実用化を目指したい」と話していた。
http://yamagata-np.jp/news/200804/24/kj_2008042400366.php
世界初、藻類原料のジェット燃料:「石油燃料と同等の性能」 2008年9月17日 NIKKEI NET (一部抜粋しています)
カリフォルニア州の新興企業、米Solazyme社は、世界初の藻類由来のジェット燃料を開発し、独立した研究所によるテストで、石油を精製した燃料と同様の性能が明らかになったと発表した。
Solazyme社の発表では、サウスウェスト研究所の分析で、藻類から作ったこのジェット燃料は高高度でも凍結せず、濃度、安定性、引火点は従来のジェット燃料と同じだったという(バイオ燃料には、高高度で凍結するという問題がよく見られる)。
藻類から作ったこの燃料は、米材料試験協会(ASTM)が定めた航空燃料の最も厳しい基準である「D1655」11項目を満たした。これは、航空業界の厳しい要求を満たす代替燃料の実用化に向けた大きな一歩と言える。
「Solazyme社が開発した、藻類を原料とする航空燃料用ケロシンは、既存のエンジンやインフラと完全に適合する商用および軍用ジェット燃料の開発を成し遂げるために、越えなければならない最大のハードルを乗り越えた」と、同社は述べている。
http://eco.nikkei.co.jp/special/wired/article.aspx?id=MMECf3000019092008
「科学の謎」未解決ファイル 日本博学倶楽部 PHP文庫 2008年発行 (一部抜粋しています)
石油はどうやってできたのか? 疑問が多い有機起源説
現代人の生活がいかに石油に依存しているか。石油がなければ日常生活が成り立たないことを考えれば、原油価格の高騰が、世界中の経済に大きな影響を与えるのも当然のことである。
そんな石油の起源については、一般に「有機起源説」が有力とされている。地球の表面を覆う地殻の割れ目に土砂が流入して形成された堆積盆地のなかで、太古の動物や植物が圧縮されて、気が遠くなるほどのときを経て生成されたのが石油や天然ガスどという説である。
この説が有力とされるのは、原油が堆積岩中に多く存在すること、そして原油には生物特有の化合物が含まれていることによる。
有機起源説をさらに詳しく見てみると、生物の体内に含まれる炭化水素が蓄積して石油になったという説と、堆積物に取り込まれた生物の死骸などの有機物が変質して石油になったとする説がある。
このうち主流となっているのは、後者の説である。つまり、動植物の死骸などが地下深くで圧縮され、高い圧力や温度によって石油や天然ガスになったというものだ。石油や天然ガスが「化石燃料」と呼ばれているのもこの考えにもとづいている。
ところが、この「有機起源説」に対して、以前から一部の学者から疑問の声が上がっていた。
彼らが疑問を覚えた根拠としては、原油には、生物起源説ではつじつまの合わない化学成分が含まれている点や、原油の存在する堆積物に化石がなぜかあまりみられないことが挙げられる。
またある学者は、深部の石油には生物の痕跡がないことも、有機起源説では説明のつかない現象だと主張している。
さらに、世界各地で見つかっている石油が、堆積物の年代によってではなく、地域によって化学的特性が異なることも、有機起源説に対する疑問の声となっている。

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どうでもいい、じじぃの日記。
昔、じじぃが子供の頃、海外テレビドラマで「世にも不思議な物語」というタイトルの番組があった。
この番組は現実に起こった不思議な出来事、奇跡、超常現象などを実話をベースにリアルに映像化したドラマだった。
その中にガソリンが切れた車にガソリンの変わりに水を入れ、その後何か入った小さな試験管のようなものを水の入った車のタンクにたらすとエンジンがかかり、車が又走り出すという物語があった。
4/17、再放送であったがサイエンスZERO 生命活動のなぞに迫れ 最新 代謝研究」を観た。
司会の安めぐみさんが山形にある慶應義塾大学先端生命科学研究所に行って「藻」の最新研究の説明を受けていた。
実験に使われる「藻」に栄養を与えたのと、栄養の足りないのとで実験し、栄養を与えたほうでは「油」が生成されず、栄養の足りない「藻」からは「油」が生成された。
その「油」に着火させると、メラメラと燃えた。
このサイエンスZEROのテーマは生き物の体の中で起こる化学反応、「代謝」なので、「石油はどうやってできたのか」がテーマではなかったが、「藻」の細胞の中で油が作り出されていたのだ。
デンソーと慶応大先端生命科学研究所とで「藻」を使った、CO2を吸収しながら作れるバイオ燃料の共同研究が始まった。
「石油はどうやってできたのか」は「藻」や、「プランクトン」などの有機物が作った「有機起源説」で決着がつくのもしれない。