じじぃの「派遣切り狂騒曲」

1月15日(木) ラモス瑠偉さんのメッセージ・日系ブラジル人のための集会とデモ ユニオンぼちぼち (一部抜粋しています)
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日本政府・企業経営者・国民の皆様へ
私たち『SOSコミュニティ』は日本の基盤産業の労働力を20年以上も担ってきた32万人の在日ブラジル人の『自立』に向けて『雇用』と『教育』のチャンスをお願い申し上げます。
現在、日本国内に限らず全世界が不況であることは承知しています。この不況で職を失ったブラジル日系人は荷物をまとめて母国ブラジルへの帰路についています。しかし、突然解雇され、住む所もなく、日本語能力不足のため再就職もできず、蓄えもなく帰国ができない、あるいは日本に生活基盤を移してしまったブラジル日系人たちは「自己責任」の一言で見捨てられ「日本人にも仕事がないのだからお前ら外国人はさっさと自分の国へ帰れ」と心ない言葉を浴びせられています。
http://uniboti.blog.eonet.jp/default/2009/01/post-f398.html
WILL 3月号 派遣システムが企業をダメにする 廣瀬禎彦(コロムビアミュージックエンタテインメントCEO) (一部抜粋しています)
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派遣という労働形態は、労働者がスキルアップしません。そのスキルアップしないということから、階級が生まれるのです。
賃金はスキルによって決まります。スキルは生産性です。生産性は、教育や訓練で上がるものです。そのような中で、教えられず、学ばず、スキルのない労働者は、結局、低賃金で一生終わってしまうのは自明です。
年齢と共にスキルが上がり、賃金が上がっていく構造の中に、派遣という形態は入らないのです。これは、低所得者層を作ってしまうシステムです。
私が提案したいのは、派遣従業員は60歳以上に限定することです。つまり、定年を迎えた人たちを派遣として雇う。今や人生80年の時代ですから、60歳で定年を迎えても本当はまだまだ働きたい人が多い。さらに、定年を迎えた労働者は、それなりのスキルがあります。
彼らを派遣として迎えることで、企業はスキルも補填することができます。しかも、すでに定年を迎えた人で雇用調整を行うならば、そこで非難されないはずです。そして、若い人には投資して教育し、スキルアップさせて企業のパワーとする。こういうシステムが本来の日本型でしょう。

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WILL 3月号 「派遣切り」と煽るメディアの無定見 三宮幸子(フリーライター) (一部抜粋しています)
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メディアは、「フリーター」と呼んでフリーパスで社会生活させ、状況が悪くなると「ネットカフェ難民」と呼んで危機感を煽る。そして今度は「派遣切り」「派遣村」だ。
今は数百人の「派遣村」ですむかもしれないが、今後、彼らをどこに連れて行くつもりなのか。「派遣村」を「派遣街」にして、「派遣県」になるまで面倒を見ると腹をくくっているのか。
「オシャレな場所で働きたい」という若者を、炊き出しで食わせ、公共の施設を開放し、揚げ句は税金で食わせようというのか。
派遣の若者たちにこそ警告したい。メディアは何の責任も取らない。今でこそ「百年に一度の不況」を演出するための格好の材料として「派遣村」を騒ぎ立てるが、メディアが自らの責任を取ったことは一度もない。前述してきた朝日新聞の記事の支離滅裂ぶりをみれば一目瞭然だ。
「困って騒げば炊き出しくらいしてもらえる」と味をしめた人間が増えれば増えるほど、その後の救援は難しくなるだろう。このまま朝日新聞をはじめとするメディアに踊らされていると、40、50になった時、状況は今より激しくなることを肝に銘じてほしい。

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どうでもいい、じじぃの日記。
WILL 3月号に「派遣切り」の狂騒が特集で載っている。
三宮幸子氏の記事の中にやたらと「オシャレな場所で働きたい」が出てくる。
「オシャレな場所で働きたい」とは年末に麻生総理はハローワークへ視察を行い、ハローワークに来ていた人との面談を行った。その時に若い男性と意見交換し、「どうせなら六本木とかオシャレなところで働きたい」と語る男性に、「世界中どこでもそうだが、何となく格好いい仕事は給料が安い。力仕事やしんどい仕事は給料がいいからな」とアドバイスした事を言っている。
じじぃは麻生総理がハローワークへ視察したというニュースで「オシャレな場所で働きたい」は知らなかった。
この時の若者が「オシャレな場所で働きたい」と本当に言っていたのなら、ほとんど笑ってしまう。
年末から今年にかけて主に自動車関連の派遣労働者が大量に解雇されている。
日系ブラジル人の子供が授業料を払えず、学校をやめている。
このような人たちを救済しようと思うのが自然なのではないだろうか。
自民党大村秀章氏や片山さつき氏が派遣村でスタッフとしてうろうろしていたらしい。
ニューヨークでもホームレスに対してボランティア団体が積極的にかかわっている。
坂本哲志政務官派遣村に集まってきた人たちに対して「本当に働こうとしている人か」と述べたという。
単なるただ食いや、「オシャレな場所で働きたい」という若者のことを言っているのだろう。真実には違いないが、小さな小枝を見て大木を語っているようなものである。
同じWILLの特集の中に廣瀬禎彦氏の記事が載っている。
こちらのほうはだいぶ建設的だ。できれば仕事がしたい。 (^^;
と思う6x歳のじじぃなのでした。